このところ寒椿の花びらが

あちらこちらに散っています



ちょっと見苦しいので

掃除をします


花びらを拾いながら

亡くなった親父を

思い出していました


よく庭の落ち葉や花びらを

チマチマと拾っていました


ひとつひとつ拾う親父の姿を

見ながら


あんな辛気臭いこと

よくできるものだと感心もし


自分は

やりたくもないし

できないと思っていました


運送会社の経理畑一筋だった親父は

几帳面で神経質なところが

あったように思います


ちょっとだけ

反発心があったのかも

わかりません


今 自分が

あの頃の親父の年代になって


同じように

チマチマと花びらを拾っていると

DNAには勝てないなと

可笑しくなってきました


拾い終えると

きれいになりました




空の上から

俺に似てきたなと

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