多忙な11日の午後は

2回目の当選をした

万葉古代学講座へ


この日は

主任研究員の坂口由佳さん

 

この人の話は

平易な言葉で説明されるので

本当に分かりやすい

 

声がよく通り

聞き取りやすい

 

まるで

「沼河比売」

 

この日は

「上代文学における鳥の表象」

という、ちょっと小難しい講座名です

 

要は

古事記や日本書紀の中に書かれている

鳥が表すもの

ということでしょうか

 

大国主命には出雲に妻がありながら

北陸に美人の沼河比売(ヌナカハヒメ)が

いると聞きつけ求婚にでかけます

 

姫よ この戸を開けておくれと

言ったとか言わなかったとか

 

そのようすを

「青山に鵺(ぬえ)は鳴きぬ

 さ野つ鳥 雉(きざし)は響(たま)む

 庭つ鳥 鶏(かけ)は鳴く

 心痛くも 鳴くなる鳥か」

 

鵺の気味の悪い鳴き声

鳴り響く雉の鳴き声

早朝に鶏が鳴く

 

一晩鳥の鳴き声を聞かされ

辛抱強く待っていたが

戸を開けてくれなかった

 

終いに鳥が腹立たしく

殺したく思った

 

大国主命の沼河比売に対する

強い恋心は分かるけど

 

あなたには

須勢理毗売(スセリビメ)という

奥さんいるやん!

 

須勢理毗売は嫉妬して

大国主命は奥さんの元に戻ります

 

よく分からない神話です

 

古事記には

動物が出てくることが

よくあります

 

例えば

因幡の白ウサギ

八岐大蛇

白鹿 白き猪 など

 

その中で

鳥の出演回数が一番多い

 

神の使いであったり

死との関わりだったり

お導きの印となったり

瑞祥としたり

 

万葉集では

627例の出演があり

うち365例が鳴く鳥だそうです

 

古代の人たちにとって

鳥がいかに

身近な動物であったのか