桜井市から天理市にかけて
3〜4世紀にかけての
古墳群があります
ここはヤマト王権の地
天理市柳本町にある
黒塚古墳(前方後円墳)
小山が後円部
その左が前方部です
公園として整備されています
前方部から後円部を望みます
中世には
この一帯を治めていた柳本氏が
後円部に城を築きました
左右の道になっているところに
堀割り跡があったそうです
古墳を利用して築城するのは
珍しいことではないようです
古代遺跡に中世遺跡の名残りがある
面白いですね
墳丘の上から南側を見下ろすと
柳本藩の武家屋敷があった町並みです
そして北側は
おや?
見たことある青い屋根の建物
記憶が甦ってきます
大学時代の先輩たちの下宿です
先輩の卒業論文を手伝うために
何日も泊まり込んだり
「タイム測ったるから泳げ」と
この堀で突然泳がされたり
古墳に隣接して資料館もあります
無料です
後円部にあった石室が復原されています
2008年に放映された
「鹿男あをによし」のロケ地です
上からも見れます
細かい石を積み上げています
発掘時
過去の地震によって
石組みが倒壊してしまい
盗掘を免れたようです
残念ながら
被葬者は分かっていませんが
副葬品はたくさん残っていました
特徴的なのは
三角縁神獣鏡です
何と33面もの三角縁神獣鏡が
発掘されました
三国志には
魏から卑弥呼に銅鏡100枚が送られた
とあり
その一部がこの神獣鏡なら・・・
ロマンがありますね
他の珍しい副葬品には
U字型鉄製品があります
発掘時
布のようなものが
まとわりついていたので
装飾品の骨組みだったと
考えられています
これだけ珍しいものが
副葬されているので
「ヤマト王権の大王の墳墓ですか」
と受付の方に聞くと
大王というには
規模が小さいとのことでした
全長134mもあるのに
小さいとは驚きですが
大きな権力をもった人物であることには
間違いないと思います
つづく・・・