海沿いを進み、巨大な橋を抜けると目的地が見えてきた
私の勤務する高校だ
生徒数は全学年で200人弱、この辺りでは進学校らしく県内から通学する生徒が多いそうだが、結構不便な環境だなぁ…
と、考えながら敷地内に入り車を止め、校舎に足を運ぶ
今は丁度春休み期間、挨拶だけは先に済ませたいとの事でこの日に呼ばれたのだが、人の居る気配が無い
さて、どうしたものか…
と、悩んでいると先客なのか、三つ編みの少女が玄関をひょこひょこと覗き込んでいる
さては新入生なんだろうと、声をかけようとした瞬間…
嫌な予感がする
むしろ危険だと身体が本能的に判断したようで、焦って物陰に隠れた
その気配を感じたのか、少女が振り返る
…
……
嫌な予感だけは何故か当たる
生まれの不幸を呪うがいい…と、誰かに言われているようだが、幸い少女はこちらに気付いてない
…見逃してくれているだけだろうか?