映画は「糸」とかいう映画だ。別に釣り糸の話ではない。
内容は北海道の男女2人がそれぞれの人生の中でめぐり逢いすれちがうとかいうロマンス系の話だ。
開始5分で学生同士イチャイチャしているのを見て右手にもっていたポップコーンを握りつぶした。
クソが。
学生の甘酸っぱい恋愛もだが北海道の大自然も無性に腹が立つ。
俺のところは工業地帯だから、朝起きて空気を吸えば硝煙のにおいが鼻腔の中に広がる。
天気はいつもくもりで、景観は住宅街ばかり。情緒もクソもないところだった。
学生時代は頭に入らない英単語帳と、小難しい世界の名著とにらめっこする日々。
数メートル間隔で落ちている犬のクソを避けながら家を学校を往復する毎日だった。
だから青春もクソもなかった。(犬のクソはごろごろ転がってたけど)
それゆえに、自然も甘酸っぱい恋愛も何一つ気に食わない。
男のほうは北海道で、女のほうは各地を転々としてすれ違うのだが
あーはいはい。最後はどうせハッピーエンドなんでしょとおもったら、予想通りの展開。
ロマンス系は刺さる人には刺さるのだろうが、俺には全くピンとこなかった。まずシチュエーションで破綻している。
ハートをつかむどころか俺のハートを壊しにかかっている。地獄の2時間。この長編映画は俺にとっては拷問だった。
あと、時間が進むにつれて、泣いてる奴が続出したのか
後ろのほうから鼻をズッズッとすする音がうるさい。セブンのざるそばでも、すすってんのかと思ったほどだった。
どうでもいいが、途中で男主人公の奥さんがガンで死ぬシーンがあるのだが、そこで思い出し笑いをしてしまった。
高校の時に教室で誰かがオナラをしたせいで教室中が臭くなり、軽く騒動になったことを思い出して、
ウッヒッヒヒッヒヒッヒッヒウヘッヘッヘヘイイイイ ヘイヘイホーーーーーーーーーーーと噴出した。
周りがドン引きしてソーシャルディスタンスをとりだした。
多分、俺はほかの人と少し感覚が違うのだろう。
観客はカップルとか女性が多かった。俺のような、おっさんがみる映画じゃなかった。残念。
次は窮鼠はチーズのなんとかをみようかなと考えたが予告を見て吐き気がしたのでみるのをやめた。
