最近は有線が主流になっている為かあまり受信アンテナを立てている家が少なくなっている様に感じます。我が家でもテレビを見て番組のチャンネルを合わすという行為そのモノが無くなっていて、ゲームやDVDの映像を映したり、YOUTUBEなどをキャスティングして映像を大画面で見たい時だけモニターとして使う様になっています。でも昔はどの家もテレビ塔や山の上の発振塔にアンテナを向けて微弱なアナログ電波を捉えテレビに引き込んで質の悪い映像や音声を楽しんでいました。
アルミのパイプで構成されたアンテナは魚の骨の様な構造で発振塔に向けて設置するのですが、まれに突風に晒されたりすると風見鶏でもないのにあさっての方向に向いてしまい、その都度屋根の上に登って正しい方向に向けてやる必要がありました。このアンテナは飛んでくる電波に共振するように設計されブースターを介してテレビにお映像や音声の情報(振動数)を伝達します。そして視聴者は見たい映像や聞きたい音声にチャンネルやボリュームを合わし選択したのです。
私達の世界にいくら情報が飛び交っていても、受け取ろうとしなければ、ただ通り過ぎ去っていくだけです。でも人は何でもかんでも受け取りはしません。押し付けられて意図せずに受けるコトもありますが、基本的に自分自身が持つアンテナに共振しないと関心も湧きません。例えば思春期の女の子が周囲から受ける様々な情報から自分だけの白馬の王子様を描き、こんな人がいいな!と顔はあのアイドルに似ていて背が高くて自分だけに優しくて、高学歴で高収入で・・・でも現実は妥協の相手を選択するコトになります、男の子も同じです。
私は昔、四柱推命を齧っていた時期があり、相性的にどんな相手が理想的なのだろうと四柱八字を組み合わせたコトがありました、結論から言いますとそんな完璧な相性は組み合わせは可能でもこの世に存在しないコトが判りました。ただ人は成長と共に変化します、過去も未来も選択により流動的で永遠に固定されるコトもありません。でもペアになる以上必ずお互いに共振を感じないと始まりもしません、仮にシングル同士の時は互いに求めるモノが共通していてもペアになった途端、条件が変わってしまいます。こんなはずじゃなかったのに・・・
作曲家は自分と言う軸に在りながら飛び交うメロディに共振します、そしてその旋律を組み合わせて自分の曲を創作します。共振そのモノは短いフレーズでやってきて後はテックニックと感性で仕上げます。名曲なごり雪の作者伊勢正三も ♪今~春が来て~・・・綺麗になった~♪のサビのパートを生かした曲を創ろうと温めていたそうですこのサビの部分は伊勢正三はメッセンジャーであり、大宇宙との共振かも知れません・・別れ行く男女が別れ際に美しさを讃えるコトは一見不自然ですが、別れを経験してずっと綺麗になれるのかも知れません・・・
この宇宙は波動で出来ています。その波動には有りとあらゆる情報が詰まっています。そして必ず自分が望む波動もやって来ています。自分なりのアンテナで共振させ増幅させてチャンネルを切り替えボリュームを合わせて受け取るコトは可能です。逆に自分自身が発振塔となり波動を飛ばすコトも出来るのです。自分自身が発振塔に
成る為には、電波塔と局基地との間を電波が飛び出すまで繰り返し電流を往復させたり、レーザー光線が発振器の中を何度も何度も往復しながら波長を揃えて飛び出す様に、諦めずに繰返せば意思はいつか世界に向かいます・・
自分が受け取った瞬間、飛んできた振動は現実となるのです。そして放した意思は誰かに選択してもらい初めて運命を体現できるのです・・・・・運命の片端は何時でも自らの手にあるのです。・・・・・