昔々のその昔から傾国の美女って語られていますよね
どこぞの皇帝陛下が絶世の美女に心を奪われ国政を
そっちのけで寵愛しすぎて文字通り国を傾かせてしまうという
教訓と羨望と人間の弱さと儚さと愚かさの実例として如実に歴史
に刻まれていたりします

 そしてその寵愛を受けた美女は新政権に悪女のレッテルを貼られて
抹殺されたり、新王に鞍替えしたり、政権争いに勝ち残り自らが女帝と
なってトップに立ったりもします。皇帝は後宮の女性に関しては絶対の
権利者であるので女性の気持ちは無視して我がモノに出来るのですが
何故か真心を求めます。

 女性側からすれば皇帝の妃になれば絶大な権力が転がり込むので
皇帝がどんな男性であろうが関係ありません、跡継ぎでも生産しようもの
なら大后様にだって成れるし、一族郎党皆出世させることも可能なのです
もちろん例外もいたでしょうが、女性にも権力欲はあります、ある意味
男性を凌ぐ部分もあるでしょう、女性同士の凄惨な戦いに巻き込まれる時も
あったでしょう。

 でも女性が美しく生まれてしまうと選択肢は極端に狭められます
世の男共は命がけで巻き込み投げを仕掛けてきますし、校長先生から
告られたりもします、ゆっくりと自分の好みを選んでいる余裕はありません
自分に美の遺伝子が備わっているので特に男性に美を求める必要も
無いので、最後には自分に欠けているモノを持つ男に落ち着きます、
その対象がその時は皇帝陛下だったのでしょう。

 皇帝陛下側からすれば、ただ美しいだけの女性は掃いて捨てるほど
集まっているので美しいだけじゃ一晩のお相手をしても心までくれてやる
必要はありません、そこは女性もしたたかなところがあるので一夜妻で
終わることが無いような心理作戦に出てきます、例えば北の方の尊厳様
のお母んのように身体を呈して将軍様を護ったり、健気に尽くします
ただ、自分の息子の中から跡継ぎを選ばせる約束はちゃっかりしていた
様ですが・・

 古今東西、男共は皇帝から近所のおじさんに至るまで通常美しい女性が
好きで(例外もあります:美しい男は女性に美は求めません遺伝子があるから)
す、古今東西、女性たちは男に心理作戦を仕掛けます、男に所有される振りをして
男心を掌握します、気がつけば何時の間にか家の主人が入れ替わります
女帝の誕生です、ただ家の主人が変わった途端それまでの家運と男の財運が
変化します、小さな家でも傾きだすのです、ただ女性の経済力が男性を凌ぐ場合
はそうなるとは限りませんが・・

 考えてみて下さい、それまでは男性が握っていた家という名の車のハンドルを
女性が握るのです、突然家運に善くも悪くも大きな変化が始まります、家という名の
車には子供も乗っているのです、男は道の選択を余儀なくされます

①ハンドルを奪い返すか ②助手席に落ち着くか ③車から飛び出すか

①の場合は家運は元に戻ろうとしますが女性はダメージを受けます
②の場合は家運は女性の実力次第になりますが男は夢を諦めます
③の場合は家運は崩壊分裂して家族達はばらばらに生きて行きます

①は一代で成功する男性に多いパターンで女性が代わります
②は優しい男に多いパターンで甲斐性次第では女性が男を変えます
③は子供達に最も辛いパターンで年齢により心に傷が残ります

 変化は誰にでも訪れます、女性に別段罪はありません、逆に頑張り過ぎる人が
陥ります、変化は男性の罪ではありません、家のいうモノの試練なのです
その時どんな選択をするかでその後の人生が激変します、とても大事な選択です
出来るなら男性は変化に柔軟に対応し、女性はハンドルを取り上げようとせず
、そして逃げ出さず、嵐が過ぎ去るまで家族で堪えましょう、きっと上手く行きます・・