人の性格はその人が生まれ育った環境で形作られるモノと、生まれる時に既に持ってきたモノの2種類があります、その人に優しい環境は、優しいが少し甘いお人好しの性格をもたらし、その性格で世渡りすると優しさに付けこまれる様な経験を持ちやすくなります、人に騙されたり裏切られたりの悪意に見舞われて行きます、白い布は汚れる方向にしか色変わりしないので被害を避けるコトは出来ません、そんな攻撃に対抗するのは生まれ持った性格です、その性格は遺伝的要素も関係しますが、甘い性格を押し潰そうとする外力に対し、自分自身を補佐し、唯一味方となり抵抗勢力として働きます、この力のお蔭で愛情のある優しい家庭で育った人は全員不幸に成ってしまう筈が、実際はそんなコトにはならないのです、裕福な家庭に生まれることは周りから羨まれ、妬みの対象ともなります、しかしそのコト自体は罪でも悪いことでも無く、生まれ来る人の選択の一つなのです、その優しい環境の中、持ってきた性格で自分が何をすべきかを学び自分自身の使命としていくのです。


 この持って来た性格は同じ環境で育つ兄弟でも違うモノなので、兄弟でも性格が変わってくるのです、兄弟の場合は時間差があるので多少環境も変化していることもありますが、環境が与える性格はイス取りゲームのようなところがあるので、兄が座ったイスには弟は座れませんし、違うイスの選択を強いられます、これは時間差の殆んど無い双子の性格が全然違うと言うより正反対になり易いコトからも確認できます、遺伝の法則は優劣双方の要素を振り分けながら可能性を試し、有利に勝ち残こったパターンを未来に送り出すことにより、家系や果ては種の進化を促します、優しい環境で育まれたお人好しの人が世間で被害を被ることは初めから織り込み済みで、その被害に対抗できる要素も準備されているので、悲観する必要も無いし、必ず克服できるモノなのです、逆に厳しい環境は現実的で危機感を持ち明日に備える性格を育みます、屈辱的に踏みにじられた性格は手段を選ばず他人を陥しめても目的を達成しようとしますし、実際実行していきます、こんな人も持ってきた性格により、その狡猾な性格を自制したり、薄くて味わえなかった真の愛情を求めるコトを無意識に人生の目的にしていたりし、育った環境が厳しいモノであっても優しい家庭を築くことも可能なのです、 パターン分けして置いて再び統合する訳では無いのですが、実際は優しいだけ厳しいだけの環境もありませんし、マーブル模様のようにややこしいのですが、複雑で見えにくいモノを整理して考えなければ各々の性格から起こされる結果の判断が出来ませんし、どう変化するかの予測も立たないのです、傾向が解れば対策も採れます。

 

 ただ仕事やお金に関するコトに関して言えば、人の相性があり、合う合わないがハッキリしています、何故かこの人と一緒に何かすると何時も自分が損をするとか、この人と組むと商談がとんとん拍子に進むとかがあったりとかの人間関係が存在します、仕事自体にも自分の性格に向いている仕事は確かにあるし、本当に合っていない仕事は続けることも出来ません、それは家の家業や兄弟の仕事でも同じです、自分の性格に合っていなければ、従事できないし、従事してもいけないのです、自分を最大限生かせる仕事を自分の仕事としなければなりません、その為には自分を知ることが欠かせませんし、目の前の仕事もしっかり分析出来ている必要があります、自分が鉄のスコップなら土は掘れるが自分が水なら土に撒いても永遠と浸み込んでいくだけです、自分を水と知れば様々な形状の器に合わせれる特性を活かさなければ成りません、自分が金とかプラチナだと思うなら、鉄を溶かす強火は必要が無く、綺麗に成形して指輪やアクセサリーとなって人を引き立てるような特性を活かせば良いのです、いくら成分が炭素でよく燃えるといっても、ダイヤモンドを燃料にしては勿体無いのです、自分の価値は自分で決めてその特性を活かしきれば、自分に合った遣り甲斐のある仕事で報酬を受けるという理想も叶うのです、勿論継続は力なりなので、合っていなくても続けることにより合ってくることは有りますし、自分に合った仕事に変えていけるなら選択も可能ですが、元々あったバランスを変えてしまうことになるので継続は容易では有りません。

 

 資本主義社会では、実のところ共産主義社会でも変わることは無いのですが、社会の基板としてお金の集め合い競争の部分が存在します、お金を沢山集めれば人が集まり権力を手にすることが出来るので、如何にお金を沢山集めることが出来るかそのシステム造りに誰もが躍起になって力を注ぎます、お金に関しては少々あくどいやり方で集めても法で規制されることはありませんし、世間も非難はしても目をつぶります、逆に法を利用して稼ぐシステムも存在しますし、職権や立場を利用しての半強制的な集め方もまかり通っています、個人的なお金の流れは可逆的に成りにくく、損する関係はとことん損をします、そんな人からは積極的に離れるべきだし、善いパートナー関係でどちらにも金銭的メリットを享受できる関係もあるのです、そんな出会いや人脈を探す努力を惜しまず、仕事に選ばれる自分にならなければ成りません、くれぐれも甘い話しや旨い儲け話を軽請け合いしてはいけません、必要な仕事は自分で組み立てるモノであり、誰かが向こうから持ってきてくれる仕事はろくなもんじゃ有りません、世の中そんなに甘くは無いのです・・・