水晶は2酸化ケイ素の結晶です、無色透明に成長した結晶は水晶球に加工され、その希少性の為に高値が付いて売買されます、水晶の屑石を集めて溶かし、球にしたモノもあります、こちらは成分は同じですが結晶構造は無く、ガラスと同じで溶練水晶と呼ばれる価値の無い練りモノです、本物の水晶なら決った屈折率があるので一本の線が2重線に視えたりしますが練り物にはそんな風に見えることはありません、水晶の結晶の中で別の成分が針状に成長して内包するものは針水晶と呼ばれ、透明の水晶に太い金色の針を内包したモノはゴールドルチルクォーツと名付けられ品質の良いものは金の価格より高値で取引されます、特に香港や台湾では家宝にも位置付けられたりもしています、私も一度見せられた事があるのですが、綺麗な水晶球には本当か嘘か霊が入り込むそうです、ほらほら此処を見てごらんと霊が入ってるでしょ?言われて視て見ても、透明な球体は周りの景色の映像を逆さまに、しかも歪めて透過させるので私にはもう一つ分かりませんでした、針水晶には綺麗な水晶に引き寄せられた霊がその針で弾き飛ばす力があるとされ、結果として魔除けの効果があるとされるのです、そうなれば家宝にする価値も出てくると言うモノです、この手のアイテムは何だかんだ有難い理由を付けて売値を吊り上げることも可能なので、商材としてはとても面白いモノです、でも私もお守り効果をチョビットだけ期待して時々ブレスをはめて出かけるのですが、手に馴染むと結構愛着が沸いてくるし、光が当たるとキラキラ反射してとても綺麗だし視た人からの評判もよく気に入ってはいます。
綺麗に結晶した水晶は前述した通り、SiO2で酸素と珪素で出来ています、ちなみに中に走る金針の正体はチタンの酸化物の結晶です、水晶を構成する元素は、地球上の地殻部分にある元素の中では1番めと2番目に多い元素です、珪素はシリコンのことで酸化されることにより水晶の成分となります、酸素は水素と結びついて水となるように、いろいろな元素を酸化させることにより存在していて、地球上の地殻部分にある元素の中の約半分を占めるそうです、炭素Cと結びついた酸素はCOまたはCO2となり、ある意味毒性があったのですが地球上に繁栄しだした植物によって炭素と酸素に還元され、どちらも生命に欠かすことが出来ない成分となっています、地球上にごくごくありふれた存在であるシリコンは綺麗な水晶の成分となり、現在では安定した振動数を利用してクォーツ時計の発信機として100均の時計にも精度を与えています、何よりもコンピューターのCPUの基盤や電子分品に欠かす事の出来ないモノになっています、シリコンと言う素材はゲルマニウムとかと共に半導体の性質を持ち電気を片道通行させるダイオードとして機能があり無限の可能性を持って現代技術に貢献し牽引しています、しかも素材は無尽蔵にあります、勿論、CPUの基盤となるシリコンウェハーは、極限までに精製された不純物の無いシリコンを溶かし、徐々に回転させ結晶を誘導しながら持ち上げて造られるのでコストは掛かりますが、スライスされたシリコンウェハーには光の解像度ぎりぎりまでの配線が集積して焼き付けられ、コンピューターの小型化と高速化を推進してきた立役者と言っても決して過言では無いでしょう・・
歴史的に難病奇病と言われた人類の天敵のような病気の特効薬もありふれた、考えもしなかった素材から偶然発見されたりしてきました、現在人類を悩ます様々な病気やウィルスに対抗する物質や薬も、すぐ近くで見出されるの待っているかも知れません、そしてありふれた鉄は高層ビルの骨組みとなり、ありふれたアルミは実は3番目に多い成分ですが航空機の主要素材になったり、ありふれた炭素もカーボンという素材に加工されて、自動車の骨組みやボディの最有力素材に成りつつあります、しかし自然に出てくるそのままでは利用も活用も出来ません、不純物を取り除いたり、特殊な加工を施して初めて使いモノになります、これは人間がなすべきプロセスです、その素材を見つける努力を惜しまず、確固たる目的に沿って試行錯誤を繰り返せば、すぐ傍にあるありふれた素材が人類の未来を約束してくれるのです、これを人間に当てはめます、人の悩みを解決してくれるモノは実はすぐ傍にありふれたカタチで転がっているものなのです、特別なモノでもありません、ただそのままではどうする事も出来ません、無駄な固定観念を取り除き、自分だけのオーダーメイドの方法で加工し、諦めずに努力を続けるうちにきっと、自分の人生の未来を約束してくれるモノに成ってくれるに違いないのです、それを自分で気付くことこそが大事なのです、気付いて実践して幸せに成れたら、他人にも伝えて気付かせてあげることが出来れば、いくらでも世の中は明るくなっていくと思いませんか?そんなプロセスで未来を築けたら、そんな発展ができたら、きっと世界中の人に片道通行で伝わり拡散していくはずで、そんなプロセスに財産権も特許も要りません、世界に平和が訪れれば誰もが幸せを享受できます、幸せになる権利は法で定めなくても誰もが持っているモノで、独占すべきモノでも独占できるモノでもないのです・・・