人は他人が失敗した話や、恥ずかしい思いをした話を聞いてしまうと、不謹慎では有りますが面白く聞こえてしまうものです,でも失敗した事や恥ずかしい思いを何時までも一人で抱えてトラウマになるよりは、多少人から笑われることになっても、打ち明けて笑いに変えてしまった方が精神衛生上、良い結果をもたらす事もあります、また笑い声をあげて笑うことも健康に良いことです、この話は私の妹が女子高校生時代に友達から聞いた話ですが、女子高校という女の子しかいない環境は何の遠慮も無い世界で、ある意味残酷な虐めのような言葉のやり取りはあっても、本人たちは別段気にも留めずアッケラカンとした処が有るそうです、宝塚歌劇団のように女の子の中でも親分肌の子は男性役に回ったりもあるそうで、学年で一番のアイドル的な女の子を自然に護る役割を担当することもあるようです・・
先ず初めは、女子高生の夏の海の話から・・当時ちまたではハイレグの水着が流行していて、妹の友達も今年の夏は決めてやるとハイレグの水着を買ったそうです、自宅で試着して全身ミラーで姿を映すと、どうも不味い問題が発覚します、少し毛深いこの子は、切れ上がった水着のラインからどっさりはみ出していたらしいのです、このままでは不味いということで処理することになったのですが、この子はこの水着を着けて何度も海にプールに出かける計画があったので悌毛してまた生えてくると見苦しいと予想し、間違いの無い様に綺麗さっぱり毛抜きで抜いてしまったそうです、これが仇となります,さていよいよ海岸デビューすることになり、最新水着の私を見て!と自信たっぷりに浜辺を闊歩します、すごい視線を感じます、よしよし、後は素敵な男の子がこれを掛けてくれるの待つばかり・・でも何か変なのです、行きかう人は何故かクスクス笑っています,最初は気付かなかったそうです、でも小学生ぐらいの男の子数人が指をさして笑います、自分の股間を・・ハッと気付き確認すると自分の股間がまるでボールを入れたように腫れ上がっていたそうです・・毛抜きで抜いた痕に雑菌が入り炎症を起こしていたのでしょう、それを聞いた妹たちは・・そんな恥ずかしい思いをしてどうして生きてられるの?私なら自殺するよ!早く死んだら!と爆笑です・・
もう一つは私も聞いたとき笑いが止まらなくなったので特別に題名を与えています、その名も・奈良のばばたんこ・です、同じく妹の同級生の話しなのですが、その子は奈良の田舎から電車に乗って通学していたそうで、駅から自宅までは自転車で通っていたそうです、当時の奈良の田舎は田んぼや畑ばかりで広域農道の道はあるのですが外灯とかは無く夜になると真っ暗で地元の人でも珠に農道から畑に落ちたそうです、そしてばばたんこ、いわゆる肥溜めのことですが、私が子供の頃に見かけたモノは基本的に丸く、直径1mから大きくても1.5mくらいで安全の為普段は木の蓋があったように記憶しています、最近は有機肥料でも高性能なモノが農協を通して比較的容易に手に入るし、人糞を集める先も無くなっているので姿を消していますが、当時の奈良の田舎は少し規模の大きい農家が多く、肥溜めも四角形で畳2~3畳はあるかと思われる大きさがあったそうです、ある雨が激しく降る日、妹の友達がずぶ濡れになりながらも何とか自宅にたどり着いて、晩御飯の準備をしていたのですが、そろそろ帰って来る筈の兄が帰ってきません、辺りは真っ暗で、激しい雨も降り続いています、余りに遅いものだから何か事故でも?と心配していたところへようやく帰ってきたそうです、呼び鈴を押すのでドアを開けると、一目瞭然と言うか雨にずぶ濡れになりながらも独特の香りがします、お兄ちゃんハマったの?本人も自転車も派手にハマった形跡が見て取れます、でもお兄ちゃんは何故かへらへら笑っています、妹の友達はショックで気でも触れたかと、お兄ちゃん大丈夫?どうしたの?と問い詰めると、お兄ちゃんは、見ての通り、真っ暗の中、道を見失い激しい雨に滑って自転車ごとハマってしまったんだが、居たんだよ先客が・・しかもカップルで・・普通カップルの内どちらか片方がハマってしまうと最悪それを理由にお付き合い解消ってことにもなり得るが、二人一緒にハマってしまったからには、二人だけの共通の秘密となり人間関係も強くなるかも知れない、そこに自分が自転車ごと突っこんだモノだから・・あの二人の気持ちを
考えると可笑しくて可笑しくてそこに飛び込んだ自分も可笑しくて申し訳なくて・・・