自動車業界が激動しています、メーカーもある程度想定していましたがそれにしても急速な変化の兆しです、最先端技術であったハイブリッドシステムも、業界の世界的動向の前では過去の技術に追いやられようとしています、時代はよりクリーンなエンジンシステムを要求しています、電気自動車の時代に突入です、ハイブリットは元々過渡期を繋ぐ位置づけでしたので、培われた技術は無駄になることはありませんが、化石燃料に代わる大気を汚すことの無い水素とか、そのほかの新技術の開発が急ピッチで進められています、その内タンクに水を給水して自動車が走る時代が来るかもしれません、ただ、どんな代替え技術が台頭することになっても、現在ある自動車関連企業は大変動に見舞われます、自動車関連は基幹産業として、景気の不透明な時代でも経済を牽引していますので、世界経済も激動していくことになります、化石燃料の利権を持つグローバル企業も、それを産出する事で成り立っている国も例外ではありません。
電気自動車になると油圧制動が電気制動に置き換わったり、動力伝達関連ならミッションギヤシステムそのものが要らなくなるかも知れません、蓄電技術は一層発展するでしょうし、車載可能な新たな小型発電システムも開発されるかも知れません、いずれにせよ既製関連技術は全て一度は見直されることになります、自動車部品はコンピューター制御の工作機械をラインにして製作されます、モデルチェンジのたびにライン替えされるので変更そのものは慣れていますが、駆動モーターやバッテリーもメーカーからの支給になるでしょうから、自社製作の必要がある部品点数が確実に少なくなるのでラインの数そのものが減ったり、工場が統合されたりするかもしれません、この不景気の時代にお金の投資を余儀なくされます、メーカーや下請けは潤沢な余剰金があるので必要な投資も可能でしょうが、孫請け、ひ孫請けは大変です、会社の命運を掛けた変化を求められます。
大企業は莫大な資金が投資することになっても、新技術開発に力を注ぐしかありません、目指すはハイテク、お金がお金を生みお金がお金を喰う、お金が無ければ真似できない技術を開発して生き残る方策を練るしかありません、大企業と言うだけで安泰な時代は終わっています、選択を誤ると空中分解してしまいます、孫請け、ひ孫請けはローテクを目指すしかありません、お金が無いのでアイデアを絞り、技術と技術の隙間に潜り込み今まで無かった技術を開発するしか生き残る道はありません、実はこのローテクこそが時代に求められているのです、一つ間違えば淘汰されてしまいますが、何もしないでも淘汰されます、時代はサバイバル時代なのです、生き残り戦争の時代です、但し、千載一隅チャンスでもあります、新旧交代の門戸の隙間も開きます、治世の能臣、乱世の奸雄、君子豹変、大人虎変・・・仮面を取り去り
本性で勝負する時代に飛び込みましょう・・・