夏になるとプランターの水遣りが毎朝の日課となります、これを怠るとたった1日で葉がカラカラに乾燥してしまい深刻な事態になることもあります、プランターの近くでは蚊が待ち伏せしていて、人間が吐く二酸化炭素に反応し行動開始され高確率で刺されます、近年は虫除けクリームとかもあり塗った部分は刺されませんが、夏は薄手の生地の軽装だったりするので塗り忘れた耳たぶとか薄手の生地を貫いて刺されたりすると非情に悔しい思いに苛まれます、目に見える箇所で吸血行動に没頭していればパチンとされ吸った血液を白日の下に晒されます。不思議ですが元自分の血液を確認すると「愚か者めが~」と復讐できた達成感で痒みが半分位消えるような気がします。

 

 彼らは普段は花の蜜なんかを常食としていて人の血液を吸うのは産卵前のメスだけです、そしてブ~ンと耳障りな音を耳元でたてたりするのはオスでこっちは刺しません、生まれてくる子供たちの高蛋白栄養素の補給行為するメスの為に命懸けでかく乱陽動サポートをしているのです。どうやら人間襲撃マニュアルが遺伝子の中に組み込まれているようです、吸血したメスは適当な水溜りに産卵し、再び血を求めて飛び立ちます、蚊が産卵する水溜りには卵からかえったボウフラが成虫に羽化するまでの当面の食い扶ちが必要となります、それが睡蓮鉢ならそこで暮らす小魚の成魚の餌になりながらも微生物を食べたり、生まれたばかりの小魚の稚魚を襲ったりすることもあるようです。

 

 人は誰でも食い扶ちを持っています、小さいころは親に食べさせて貰いますが、親という食い扶ちがあるのです、しかし親は何時までも食べさせてくれませんし小さい頃にいなくなるかもしれません、そうなればその時点で食い扶ちを見つけなければならなくなります、しかし早くして食い扶ちを見つける必要に迫られた人は世間の凌ぎあい鬩ぎあいの中、確固たる食い扶ちを手にするようです、生きていくだけなら少しでも深く広く根を張り、雨水を待って命を繋ぐ樹木のように人間も生きていけます、自分の力で早くして食い扶ちを手にした人は食い扶ちを稼ぎ、稼いだ食い扶ちがさらに食い扶ちを呼び資産家となって行きます。逆に親を含め他人の資産力で食い扶ちを手にしている人はいずれかはその資産を失うことになります、水が高いところから低いところに流れるように・・

 

 お金は無限に刷ってしまうとその価値は紙屑になります、世の中の動向に合わせた発行量があります、だからどこかに集まるとどこかから無くなります、ギャンブルのように誰かが勝つと誰かが損するのです、これは投資もおなじです、自分の力で新しく集めた人が出てくるとどこかで失う人が出てくるのです、そして失う人は親の金であったり、例えば集まった年金を活用すると言う目的で悪い奴にそそのかされた様な投資先に投資し、元本に大損害かけても個人的には責任を被ることもなかったり、その立場を利用し苦も無く手に入れた人様のお金を個人で利用する連中だったり、じりじりと知らないうちに資産が目減りしていく国民だったりします。ただ苦労して財を築いた資産家は資産家の子に生まれることのデメリットを自らが逆の立場で体験しているのでハイエナのように資産家の子に群がってくる財の敵をシステムを造って防御します、しかしこの対策も、孫、ひ孫の代まではもちません。しかし資産家の力は一度失ったように見えても実は違う形で貯め込まれ下りのジェットコースターがまた上っていくように貯められた力に押されてまた資産家に戻るようです。

 

 食い扶ちを増やせた人はもっと増やすために他人を雇います、他人は食い扶ちを求めてやってきて給与と言う形で食い扶ちを手にします、例えばその給与が20万円だとすると実際は倍の40万円くらいが会社の支払になります、他人を雇うときには少なくてもその倍の80万円の売上が雇うことによって見込める必要があります。雇う側は少なく支払って多く働いてもらうことを望み雇われる側は少ない労働で多く貰うことを期待し相反します。そこで自分の力の人と他人の力の人の差が出できます。

 

 自分の力で食い扶ちを稼いできた人は、自分が経験してきたスタイルで従業員を管理します、管理するまでもなく精一杯働かないと崖から落っこちてしまうような環境を従業員に与え教育します、生き残った従業員が始めて戦力と成ります。人間関係もビジネスとして割り切り、予定の売上が上げることが出来ないなら無慈悲にきります、逆に親ほか他人の力でその位置にいる人は考えが甘いか若しくは人情家であったりするので、そのやさしさの部分に付け込まれ、売上も上げれない従業員を大事にし、食い扶ちを稼ぐどころか食い物にされてしまいます。たちの悪い従業員で無くても悪く育ててしまい、最後は恩を仇で返されるような仕打ちとなります。ただ総て失った後に初めてその人の本当の人生が始まります。

 

 普通やり手と評価される経営者の会社の従業員は機会があれば社長の悪口を言います、取引先でもお得意様でも構うことなく、私も何度も聞いたことがあります、私はその度にその社長の為でなくその人の為に「いや、お宅の社長のスタイルはそれでいいんだ、それでこそ会社が回る、従業員がみんな危機感をもっているから・・・素晴らしい」と言ってやります、食い扶持は誰しも持っています、従業員は自分の食い扶ちを持ってきます、ただそれを会社の経営に役立てるためには割り切って会社が取り込んでいく必要があります。やり方を誤ると、給与は搾取しながら、会社を裏切って、その食い扶ちで生きていこうと独立したは良いが、結局プロセスを経ずに手にした食い扶持を無くし、破綻するのを助長してしまうことにもなりかねません、ただ失敗を重ねることで人は成長するのでもっと厳しい教育をしたとも言えますが・・・