先んずれば人を制す。その鳴き声が特徴的で自身の名前にもなったカッコウという鳥がいます、面白い生態なのでご存知の方も多いと思いますが、カッコウは托卵という方法で子孫を残します、産卵時期になるとモズとかの自分より少し体の小さい鳥の巣を物色し、親鳥の隙を見てその巣に産卵し自分の卵とモズの卵を挿げ替えます、いち早く孵化したカッコウの雛は親鳥から餌をもらい力をつけて残りの卵を巣の外に追いやり落とし親鳥の餌を独占し続け、親鳥も自分より大きく育った雛にせっせと給餌し、やがてお礼の言葉もなく巣立たれます。

 

 モズの巣作りは夫婦共同作業で給餌も共同でこなします、カッコウの親鳥は巣作りどころか子育てもしません、給餌して子育てする鳥たちは自分の雛に餌を運ぶ途中でも違う種類の鳥の雛の赤い口を大きく広げてパクパクとクレクレ動作を見てしまうと反射的にくわえている餌をその口に与えてしまうそうです、モズに育てられ巣立っていくカッコウは同種を見るまで自分かカッコウであることも認識出来ないそうです、でも大自然は何時の日か同種に出会わせ何時の日かオスメス出会わせ子孫を残すチャンスを与えます。

 

 サケは産卵時期が近くなると自分が生まれた場所を目指して川を遡上します。川の流れに逆らって泳ぐので岩や石にぶつかって最終目的地に付く頃には全身の鱗や皮がボロボロになり真っ赤に変色します、そこでオスメス出会い共同で川底を赤い体で打ち付けて穴を掘り、卵がすぐに流されないように生まれてくる命のゆりかごを営巣します、いざ産卵放精の瞬間オスメスの間に割り込んで選ばれることが無かった体の小さなオスが複雑なプロセスを経ることなく放精し目的を達成します、サケのメスは大量に産卵するので高確率で体の小さなサケも遺伝子も残せることになります。産卵放精の終わったサケたちは力尽き、あるものは熊の貴重な蛋白源になったり、あるものは小魚や川の小動物やバクテリアに細かく分解され、川の栄養素として大自然に同化していきます。体の小さなサケの敏捷性という人間の行為に例えるとしたたかな要素も大自然のバランスに選択されるようです。

 

 日本に住むオオクワガタはノコギリクワガタやミヤマクワガタのように羽化して成虫になるとひと夏で死んでいくのでは無く、成虫のまま数年間生きます、喧嘩早く力を誇示するノコギリやミヤマと違い昼間は木の割れ目に潜み滅多に出てきません、この辺の生態がオオクワガタの採集を難しくしているのですが、子供たちには良く知られていますが、オオクワガタは決して喧嘩が弱い訳ではありません、と言うより強いです、でも無駄な体力を浪費したくないのか極力喧嘩を避けて暮らします、オオクワガタは自然界では個体の絶対数が少ないので、オスメスの出会いも少なくなります、子孫を残す為には長生きしてその出会いの確率をあげることが必要なのでしょう、森林の乱開発のお陰でその生息地が少なくなり絶滅が危ぶまれる前にその希少性で子供たちに一番人気のオオクワガタは業者にブリードされその遺伝子を残せる新しい道を開拓したようです。

 

 私はなんか小さいころから動物に好かれている訳でもないでしょうが変な出会いをする機会が多いように思います、動物園や水族館、自然の動植物に触れることは嫌いではありませんが、そんな場所じゃなく、ある時は部屋で寝ていると夜中の2時ごろ、真っ暗な部屋にド~ン、ドンと音がするので何事かと起き上がって照明をつけるとまたドーンと・・そこには大きなヒキガエル、部屋の壁に体当たりを繰り返していました、これには本気でたまげました、窓も扉も閉め切った部屋にどうして入ってこれたのか、とにかく放って置いてそのまま寝ることも出来ないので捕獲することに・・回りを見渡して空のくず入れが目に入ったのでこれを被せて捕まえようとするとなんと向かってくるのです、これには二度驚かされましたが人間様がカエルごときに負けるわけにはいきません、何とか捕獲して蓋をし重石を乗せて、くず入れの中で少し暴れていましたがそのまま寝てしまいました。朝起きてとなりの部屋から起き出して来た兄がお前昨日の夜中何を暴れていたんだと言うので証拠を見せて説明・・嘘!みんなに見せてこようとくず入れごともって行ってしまいました。

 

 ある時はお店の倉庫の床の上でもぞもぞと動く影が・・行ってみると30cmはあろうかと思われる、大きく成長したミシシッピアカミミガメ(緑ガメ)何でこんなところに?何処から紛れ込んだのか考えながらみんなに見せようと捕獲、たらいに少し水を張りその中へ、良く見ると甲羅の部分が少し切れて血が流れていたので人間用ですが軟膏を塗り、こんなところまで冒険してきたのだから腹も空いているだろう思い冷蔵庫にあっためざしを一匹、がっつくかな?と暫く眺めていたのですが見向きもしません、しかしほんの2~3分目を離した隙にめざしが消えていました。あれっ?もう一度もう一匹めざしをいれても、何それ?知らないよって感じ、少し離れた処から暫くみていても同じでした、私も仕事があるので少しその場を離れて戻るとやはりめざしはありません。そのとき悟りましたこの亀は臆病なのだと、訳の解らない大きな生物の前で夢中でめざしを食う自分晒すなんて愚かな事はしないんだと・・だからこんなに大きくなるまで生きてこれたのです。飼ってやることも出来ないのでここで生きていけとどこかの池のほとりに置いて来ました。

 

 その後、鶏が飛んできたり軍鶏が飛んできたり誰かが投げたのか鳥が落としてしまったのか

蛇が空から降ってきたこともありました。軍鶏はどこかに飛んでゆき、鶏は近くの小学校で飼育されている鶏に紛れて暮らせと放して次の日に気になるので様子を見に行くと元の鶏集団からリンチに合いツツキ回されてあちこち羽は抜けてるはくちばしは歪んでいるは、これは浅はかなことをしてしまったとまた連れ戻し、今度は山に連れて行き当面の餌ひと袋と近所の神様のお社に賽銭を奉じ、おねがいしま~すと置いて来ました。

 

 まだまだあるのですが動物に限らず回りの人間も知り合いであっても他人であっても、ああしろ!こうしろ!言われるのでは無く、あくまで自分が中心でその人たちの行動と結果を観るだけでも色んな教訓が導き出せるので先生だらけです。

 

 逆に俗にいう先生、学問を伝える先生、病気を治す補助をしてくれる先生、様々な先生はすべて自分の専門知識を教えようとしますがその先生と全く同じ人生を希望する時以外はものを教えることも教わることも出来ません。その先生の教育の下、学業が向上したのならそれは受けた者の努力の結果であって先生はその補助しかしてません、ただその位置関係や世間的な誤解でなんか自分は偉いんじゃないかと錯覚していますが、それが証拠に学ぶ気のない生徒を無理やり学ばせる力は持ち合わせていません、教壇に立ったり、診察室で診断するのは教育ではありません、単に職務の履行であって報酬目的のビジネスなのです、決して聖職とかの評価を受ける対象ではありません、これは聖人のような心をもつ先生の存在を否定することでもその職業を否定することではありませんそれは個人の問題であって、聖職とはあくまで世の中がそうあってほしいという希望のことで、その認識を誤ると先生ほど恐ろしい存在はありません。

 

 私の知る限り学校の男の先生はけっこうな確率で自分の教え子を妻にしていました。今は存じませんが、当時は教職を取って先ず始めに女子高校の先生になり嫁を物色し自分好みの女子をすごく悪い言い回しですが手篭めにし、親御さんに責任とりますといって許可を貰います、まだまだ嫁に出すのは早いと思うが、相手は先生で収入もしっかりしているし、娘も傷物だし(あくまで当時です)通常事件にする親はいません。ただこの事実は一般的に考察すると反則です。ルール違反をうやむやにするところが先生には可能なのです、お医者さんにしたって看護婦さんに手を出しても結婚対象じゃないとか、おかしな常識がまかり通ったりします、そのおかしな常識は効果も無い注射をさも打たなければ大変なことに成ると恐怖心を植えつけながら、何処の国で有り余った在庫処理を製薬会社と病院でタッグを組み一般国民に処方して莫大な利益を上げていくというような本末転倒なことになったり、言いたくても言えない立場関係はドクターハラスメントや、教員のえこひいきの温床となっています多感な時代の学生が先生の悪意に晒されると心に一生消えない傷を負ったり、最悪自殺する子もでてきます。戸塚ヨットスクールのように無理やり教え込もうとすると人は時々殺されます。俗に言う世の先生たちはその現実から目をそらさず早急な意識改革の自覚が必要です。

 

 カエルはどうなったって? みんなのびっくりした感想を確認しようと行きましたがカエルは無残な姿に・・兄貴カエルどうしたの?うちの太郎が(番犬:賞をとったこともある優秀な血統を受け継ぐ秋田犬であるがその毛髪の突然変異で血統の認定がおりず、貰ってくるだけで一度も世話をしたことも無い姉がそれでも耳の形は立派でしょといったが誰も面倒見ないので憐れに思った私が世話をしていると親父が言うことを聞かないとお前の犬を処分するぞ!と見当違いな脅迫をしたり、お前のような奴はよその飯でも食ってこいと放り出され自分で就職先探し離れた所で頑張って他の人より給料が上がり、さぁこれからだと言う時に、お前がいないと会社が潰れるとかなんか言って働き先に不義理をかけても連れ戻され、帰って来るといなくなっていたので、どうしたと問いただすと、小屋から逃げ出して帰ってこなくなったと言い訳をしているが犬が自分の家に帰ってこないなんて、余程虐められたか、事故にあったか、お前達保険所で処分しやがったなと私に疑われている哀れな犬)尻尾を振って早く早くと催促するものだからちょっと待ってねと捨ててあった鍋にいれて表のコンロで焼き与えるとあの野郎、美味しい太ももの部分だけ食べあとは残し・・  何をするんだ・・  カエルご免な・・