商売をしながら取引先に裏切られて大きな損失を出したことがありますが、直接詐欺に会った事は記憶にありません。損失を出した時も結局その取引先の連れてきた顧客ルートで結構ビジネスが成立し売上が上がったので損した分は回収できたかも知れません、人間関係はぶっ飛びましたが、今では裏切られる原因も自身の責任として反省する部分もあり、変な結論ですが時間も経ったし感謝しなければならない所もあったし何とも思わなくなりました。
ただこの取引先の代表がしたことは結果がどうであれ止むに止まれずしてしまった事で初めから騙そうとして計画したのではなかったような気がします。とった選択が自分自身も裏切った方法だったなら何時か因果は自分に巡ってくるでしょう。騙される時には何時でも自分の欲が絡みます、予想できる売上に目が眩んで、いざと言う時の備えや、約束事の担保を信用のもと疎かにしてしまったのが原因となることが多いです。何時でも危機感と緊張感を持ち合わせていたら避けれた損失だったかも知れません。
私の今までの人生でこの男は詐欺の天分があると判断した男は何人かいますが、その中で一番強烈なのは従兄でした。私より2歳上で一年違いで双子の弟がいるという少し特殊な環境でした。私はもう一歳年下でしたが、この双子とは特別に仲が良く、住まいは遠く離れていましたが小さな頃会えば何時も一緒につるんで遊び、喧嘩して弟の方を泣かすと、喧嘩して兄の方に泣かされると言う三つ巴で互いの存在を身内として認識していた関係でした。ところが双子の上の兄の方は暫くしてからその存在に気が付きました。私からして影が薄かったのです。
小学校も高学年になり、双子の住む地方に遊びに行く機会があり、クワガタ好きの私の為にその田舎からもっと田舎までディーゼル機関車に乗り、4人でクワガタ採集に行ってくれることになりました。長兄は手ぶらでしたが私を含めた3人は首から虫かごを2つずつぶら下げ、手には雨傘を2~3本ずつ持って付いて行きました、虫取り網なんか無用です、機関車を降りて、てくてく漫ろ歩いて途中で田舎のおばさんに取れたてスイカをご馳走になったりもしました。
ようやく目的の雑木林に到着すると長兄はクヌギの木の検分をし、「よし!お前達、この木のここと、ここと、あそこに傘を広げて持ち手を上にして置け!」と命令します、言われた通りセットすると私に「お前が一番大柄だから、この木に体当たりしろ!」体当たりすると、ドサ、ドサ、ボロ、ボロ、ボロと大量にクワガタが落ちてきます、普通落ちてきたクワガタは裏向きに死んだフリをしたり隙があれば落ち葉の中に潜ってしまい、なかなか見失い易いので傘が必要だったのです、「逃げる前に捕まえろ!大きな奴を優先的に!」この男は最後まで司令塔です、傘の裏側で必死にもがくクワガタをいとも簡単に捕まえると虫かごへ、そんな作業を何度か違う木で繰り返すと直にみんなの虫かごはクワガタで一杯になりざっと2~3百匹は取れたと思います「こんなもんでいいだろう!」と作業終了の号令が掛かり帰り支度をして帰路に・・
家に帰ってくると長兄は私に「お前の欲しい個体を10匹程選べ!」「えっ!」頭数もあるので全部とは言わないまでも、自分の為に採集に行ったのに、せめてもっと沢山・・と哀願すると「分かった、だったら20匹位選べ!」私は何か理不尽を感じながらも仕方が無いのでせめて形の良いのを選びました。双子には「お前たちは何時でも採りにいけるので要らないな!」と
残りを再び持たせて付いてくるようにと命令、たどり着いたところはデパートのペットショップ、何やらそこのおじさんと交渉が成立し買い上げてもらうことに、おじさんは「いやぁ助かるよ!田舎のデパートにはクワガタを期待してお客さんが来てくれるのだけど、なかなか確保が大変で・・」とか言っています。長兄は数千円をポケットに入れるとやや不満足そうな表情で「まっ仕方ないか」とか言っていました。おそらく自分の先輩から同じように学んだのでしょうけど・・
双子は決して線の細い方ではありません、どちらかと言うと長兄は線が細かった、幼い頃、自分が摂るべき栄養が双子に回ったのかも知れません、しかし自尊心やイケイケの性格は強烈で兄として双子を振り回していました。考えてみてください、この兄弟が喧嘩になると何時でも3人掛りです、近所の悪ガキはちょっとやそっとじゃ敵いません、兄は自分が戦わなくても喧嘩に勝てました、この辺りの環境が後の自分の人生観に関わったとも言えますが、兄が中学生で私が小学生の頃こんな事がありました。
この従兄がうちの家に遊びに来たことがありました、巷では切手蒐集が流行っていた頃です、私もご他聞に漏れず多少集めていましたが、私のコレクションの切手を視て、この切手値打ちが無いから俺のこの切手と交換してやるよと言い出しました、その当時少年漫画か雑誌に切手の実勢価格とか掲載されていたので、そんな筈は無いと言い返しましたが、ぺチャラクチャラと作り話を実しやかに話し、とうとうその切手をせしめ取られてしまいました。後からいくら調べても私の判断が合っていたので、それ以来この従兄に対して気を許せなくなりました。
ある年齢になって、この従兄の下で2ヶ月半だけ仕事したことがあったのですが、実はその経緯は別の人から聞かされました、うちの親父にわれわれ家族に内緒で、まとまったお金を引っ張っていたのです。「僕が従弟を男にしてあげましょう!」とか行って親父を誑かし、「これくらいのお金は自分の半月分の利益にも満たない」とか嘘八百、自分が聞いていればそんな利益のある人間が借りに来ないだろうと止めれたのですが、この従兄の口車に騙されるのは親父のだけの責任ではありません、親父も苦労人なのでその辺の分別は付く人なのですがこの従兄の話術はそんなものは凌駕していました。
自分自身嘘と判りつつ話を聞いていると本当じゃ無いかなと混乱するので、それ以上話さないでくれと制止し、耳を塞ぎます。この話術である業界の名のある会長からお金を引っ張ったり極めつけは事務所のあるマンションの見ず知らずの住人からも引っ張りました、マンションの住人のおばさんがゴミの日にゴミ袋をぶら下げエレベーターに乗り込んで来た時「そのゴミ私が持ちましょう!」なんて言って「そんなみず知ずの人に」と遠慮するおばさんの手から袋を取ると「私は自宅ではゴミ捨て担当ですから」といいながらゴミ置き場まで運んであげました
私が直接見たのはそこまでですがいつのまにかそのおばさんから引っ張っていて従兄自らの後日談はこんな感じでした。
あの時のおばさん事務員から自分の住所を聞きだして、朝の6時ごろから自宅マンションに金属バットもってのりこんできて入り口のドアを叩き、大声で「こらぁ!~!出て来い!」とやるもんだから嫁が泣き出して仕方が無いので部屋に入れると嫁の指輪とか毛皮のコートとか金目のものみんなもって行きやがったお前どう思う?《そりや全部あんたが悪い!》
本人は隠し事が出来ません、やることは大胆なのですが器がお猪口ぐらいしかないのでお金であろうが秘密であろうがお猪口一杯に成ればあとは全部溢れます、逆にこの器の小ささでで大きなものと大きなもの間を上手にすり抜け、お金の流れの中に身を置きシノギを削る能力は天才的に見えました(景気の良いとき限定ですが・・・)私はここには2ヶ月半しかいませんでしたが色々なものを学びました、現実的には首にされたと言うほうが正しいですが、と言うのはうちの親父は融通する時に一緒に頼みに来た人物の連帯保証をとっていました。
この人物も類は類を呼ぶとでも言いましょうか従兄と同じ部類の人種で、自分で自分のことを「俺は詐欺師だ」といって憚らないおっさんで、「自分に嵌められて2人程入院したよ!」とか自慢げに話す人でした、どのくらいの人か説明するのに自身の話から、この人がフィリピーナの愛人との別れ際に揉めた時、向こうがチンピラを出してきたので関東で一番の組織の人を使って型はめてやったとか自慢するぐらいです《自分の女ぐらい綺麗に別れてやれよ!》 当然、私と実兄は、この人の資産を調査し返済をせまり、法的に逃げれないのを悟ったのか親戚だから金利は負けろとかぶつくさ言っていましたが元金だけは確保できました、当然私のことが憎いので「あのガキはやめさせろ!」となり首を切られたのでした。
別の人が従兄から聞いていた私の立場は、「あいつは言わば人質で手元にいる間はおじさんも返済をうるさく言わないだろう」と聞かされていたと知らされました、やめる前に最後の給料をくれそうに無かったので、従兄さん事務所出るなら家財どうするの?保管しとこうか?と言うと「そんなもの何の未練も無いので好きにしろ」というので使えそうなものだけは頂戴いたしました。
数ヶ月後、当時の事務員さんから泣いて私のところへ電話があり、「実はあの人にお金を貸していて返してくれない」「お嫁に行く約束があるのにそのお金が無ければ行けない」といった内容を泣いて訴えます。「それは俺に言われても、本人にいうか、若しくは田舎に兄弟も父親もいるんだし、俺も被害者だし、俺に泣かれても、そうそう最後に一緒にいたおじさんに・・」と言いましたが気になるので双子に連絡してみました、すると双子の片割れは「あの娘は兄貴の女だぞ!そう聞いている、男女間のことには兄弟とはいえ首を突っ込むものじゃないじゃないか!」とか言われてしまえば、そう言う所もあるし、そういえばあるとき何処そこに迎えに来いと言われ行くと何時もより化粧の濃い事務員さんと従兄が一緒に出てきました、従兄だけピックしましたが車の中で「どうして・・あんな女と・・俺が・・いけないんだ」とかブツクサ言っていたのを思い出しました。事務員さんの名誉の為にも付け加えますが結構綺麗な子でした。
その後暫くして従兄本人から連絡があったのでいきさつを説明すると、事務員さんは例の保証人のところにも連絡したそうで、従兄が説明するには「おのおっさんはえげつない奴だ!電話があったとき事務員さんに『きみは、とても上手に、あそこをじゃぶってくれるそうじゃないか!こんど是非とも自分のも頼むよ』と言うと二度と掛かって来なくなったそうだ」《あんたが一番悪い!!》実質2ヶ月ほど一緒にいた時、本当か嘘か知りませんが本人が自慢げに話していた武勇伝をいくつか・・
自分は高校時代にも小遣いに不自由は無かった、後輩達を沢山連れて飲み食いし、勘定になるとお前たちが働いて支払えと置いてきたり(本人曰く後輩たちは喜んで働いたそうです)
小遣いが乏しくなると又もや大勢引き連れて今度は大きな病院に、担当部署を調べ担当者に「若い新鮮な血は要りませんか?」と交渉し献血させて換金し、財布に中には何時も数万円入っていたそうです。
学生時代最後の締め括りは、地元で一番の有力組織ともめ、殴り込みをかけた話です。この話の主人公はもう1人いて、従兄と一緒に東京に行った時、来てくれて小さなお店でしたが(猿梯子を登って入る感覚・ママいわく住所は銀座なの!)一杯ご馳走になり、その人からも聞いたのでまんざら嘘でもなさそうです。この人は単身地方から上京し、持ち前のガッツで会社を興すような男の中の男スタイルの人でこの人が殴りこみの最先端です。従兄はその横で序列ナンバー2、その下の不良学生は数百名いたそうです。
いくら全国的にも名の知られた有力組織でも実際こんな喧嘩を仕掛けられると困ったことになります。勝っても恥、負けても恥、抗争していればいくら有力組織でも遅かれ早かれ潰れます。組織の親分は学生集団の頭と談判したそうです、従兄も横に居たらしいですが親分は「お前達そんなことするなよ!・・・」長々と説教じみた話がつづき最終的に刀を鞘に収めたということは親分からある意味詫びがあったとも考えられますが、不思議とその部分は聞かされていません!もしかしたら詫びるけど面目を保つ為口外しない条件だったのかも知れません。
東京の社長は最後に従兄と別れれることがあっても自分のところに気兼ねなく遊びにおいでと私に行ってくれました
この従兄は日本全国35回以上引越ししたらしいです。何時でも新しい被害者を求めというよりも一っ所に住めないスタイルのです、嘘はこの人にとっては商売道具ぐらいの感覚なので
件の事務所(本当は事務所使用は不可だった)の入っていた駅前のビル全体を「これ僕のビルです」と客に平気で言っていました。例の保証人も高速道路脇の広告掲示板の広告主の名前と自分の会社の名前がたまたま一緒なのを利用し「あれはうちの看板です!」(おいおいあの会社上場企業なのに)でも海外のお客さんには「この人本とはすごい人かも?」と感心するだけで裏をとられることはありません。
「お前たちはモノを売るのが億劫だろ!俺は売りたくて売りたくて仕方ない男なんだ!」
「モノを売るときの、客が買うことを決心する瞬間、その落とす瞬間が何よりの快感で」とか自分は如何に特別で在るかのように言うので「では、今うちにあるあなたが売れると仕入れた在庫を自分の目の前で売って見せて下さい、自分はその売り方をお手本に頑張りますから!」といいましたが、この種の人の吐くセリフを額面どうりには受け取れません、結局自分がいた間には処分できず最終的に例の保証人が叩き売って回収しました。
この従兄には実は殺人の前科がありました。でも本人はそんな感覚は有りません。なぜなら自分は手ひとつ掛けていないのだから、この人の組織作りの才能というかシステムのつくり方には天性のものが在りました、ある地方のリサイクル店に就職した縁で、その店をその地方で一番の組織に造り上げたのです。その功績で毎晩飲み歩いても大目に見て貰っていましたがあまりの散財に、苦労人の社長が業を煮やし首を切ってしまったのです、それじゃぁという事で自分の腹心数名とライバル会社を起こしました。
どんどん扱い量を増やす新会社に社長は危機感を覚え、既に財力も有ったので、新会社のメンバーを懐柔し裏切らせたのです。新会社を組織した従兄は裏切りを許さない掟も作っていました。裏切ったメンバーを他のメンバーとたちと拉致し、自分は車の中にいて、残りのメンバーがヤキを入れたのです。本人たちが裁判で証言するには殺すつもりとかは無くたまたま当たり所が悪く死なせてしまった。結果認められて傷害致死、では首謀者は?従兄の弁護士は親父が紹介しました、私も縁があって何度か話しましたが、すごく正義感のある人権派の先生で死刑の判決を無罪にひっくり返した経験もある立派な先生でした。
判決は主犯は従兄で実刑、刑期の6割を務めて放免、出てきてからも罪の意識なんか持ち合わせていませんでした「自分は殴れとも、殺せとも指示していないし、まして手を掛けてもいない」《あんたが一番悪い!》しかし従兄と従兄の父親はあんな力の無い弁護士はダメだとか言っていました《だったらあんたが息子の弁護をしなさい》親子揃って人のせいです。
麻原が裁判で目の見えない私にそんなことが出来るでしょうか?弟子が勝手にやった事ですと言い訳していましたが《あんたが一番悪い!》 判事も、検察も目は見えています、学生時代なら責任転嫁してうやむやで済んでも社会人になって被害者がでたならそうは行きませんその刑期が弁護士の先生に頑張って戴いた結果なのです。また目が見えない(本当は少し見える)といって人の命を軽んじる者に同情も感じません。
ただ、こんな従兄でも学ぶべき所は在りました、とにかく行動力が半端無い、営業努力は人一倍していた、そして悪巧みであろうが何であろうが良く頭を使い考えていた、車で移動する時カーオーディオをかけていると、何時もボリュームを絞るよう言われました(そんなにガンガンじゃ無かったですが)消せとも言わず聞こえるか聞こえないかぎりぎりのところで自分は考えに耽っていた、ある時なんかは食事を摂らない、元々線が細いのに喰わないとふら付く、でも本人はフラフラで朦朧としたとき解決の糸口が見えるとか言っていました。
長いサーガになりましたがここまででも私の知る半分も書いていません。最後にエピソードを後一つだけ。但し18禁なので閲覧注意です。18歳未満の人は見ないで下さい。
「お前Hする時どれくらい持つんだ」 「入れてからだぞ!」
仕事で腰を痛めたから無理はしないけど結構体力も精力も強い方だと思うので20~30分は
大丈夫だと答えると「やはり思ったとおりお前は青い!挿入してから最低一時間はしないHなんて、1人でやってる方がよほどましだ」「お前のは女にさせてもらっているHだ!」と決め付けます、いや自分は腰を痛めているのでそんなには、と言い返すと「だれが自分の腰を使えと言った?腰なんか女に使わせろ!そもそも男が自分の体力を使い自分の気持ちのいい速度で一回だけの射精をコントロールするなんて無理があるんだ!反対に自分の体力も使わず何度でもエクスタシーを感じれる女に敵う訳ないだろう!男の仕事は固めておくだけ!すると女は感じたいから自分の気持ちのいい速度で動き出す、若しくはそう誘導する、ところが男は女の感じる速度は結構堪えれたりする。そしてやばいと思えば少し手で止める、そうしているうちに女は何度もイク、その後意地になったりして射精させようとするが男はあさっての事を考えろ!1時間も過ぎる頃になると、だんだん体力の消耗する女はこの人には敵わないと思い満足する。男は満足させたことで征服感を感じる、射精なんか最後にしてもしなくてもどうでもいいんだ!但しこれは自分だけが良ければいいHとは違い、女に満足させてやろうという気持ちがないと出来ない、してやるHだ!1時間以上ピストンすると女のあそこの内側に細かい傷が沢山付く、だから終わった後から少し腫れてむくれてくる、女からしてその余韻は2~3日続くことになり、毎日する必要も無くなる!どうだ判ったか!」その時、実は従兄の彼女が同席していました。「何?聞き捨てならない!誰が一時間もするって?」と睨み付けていました・・
まったく!この人は一事が万事!でも内容には一理ありました、この人たちは何時でも他力本願です・・・