商人はモノを売る、売る手助けをする、モノは商品であったり情報であったり、自分のモノでなくてもよい、とにかく売れれば手数料が稼げるので売れるように智慧を絞る、、いわゆるマーケッティングですが売れるモノを扱う、需要を造る、買手の購買意欲を刺激する、人気タレントを高額で雇いこの商品を使えば人気タレントみたくなれるとか同じものを共有してると言った夢と安心感を抱かせて売る、実際売上は格段に伸びる。

 

 今やほとんどの購買者がPCなりスマホなりの端末を持っている、オークションであったりフリマであったり、商人でなくても直接売主買主にアプローチして欲しいモノを探し交渉し買い、または要らないモノや換金したいモノに価格を設定し売る、勿論手数料は掠り取られるが、プロのフリマ商人のように暑い日も寒い日もボンゴ車に商品を詰めてガソリン炊いてフリマ開場巡りをしなくても電車の中でも、自宅のベッドに寝転がりながらもモノの売買が出来てしまう。

 

 この流れは既存の商品の流れやモノや情報を売る為のシステムを根底から変化させています。モノを売るということは元来商品の価値に見合う対価で商品と金銭が交換されるべきもので大昔の物々交換が基本だと考えますが、人には、ことモノを売ると言うことに関して特別な思い入れがあるようです。

 

 半強制的に開国をせまられた日本のように不平等条約を結ばされ日本の銀が格安で海外に流出したように我の安モノを彼の高モノに交換せしめようとの言わば商道的なテクニックが幅を利かせています。買い手は買ってやった、売り手は売ってやったと買う方も売る方もお互い得があるはずなので割り切ればいいものをもっと高く、もっと安く取引が出来たのではないかと未練たらたらのがめつさです。

 

 昔名古屋の人にこう言われました、モノをぎりぎりまで値切って買うことは品のある行為だ、

モノの値段の交渉もせずに高く買う人はお金の有難みを知らない品の悪い人たちの行為だと、だから教育料としてここの高い飲代は君が払いなさいとか訳のわからない事言われて実際飲代を払いましたが。

 

 では逆はどうでしょう?モノには原価があり流通経費があり適正マージンがあり、もしかしたらモノのASの為に準備金も担保しておかなくてはならないかも知れません、そうして設定された商品価格をおいそれと値引きしてあげることは出来ないはずです。倒産間際の投売りや、よほどの事情が無い限り、客の言いなりに値引きすることは素人商人の行為で商売に向いてない人の対応です、またはそうしなければ売れない商品は扱うべきではなく、時間に余裕の無い売買もしてはいけません。

 

 昔のイタ車並行輸入ディーラーのようにイタリアの市場を知らない顧客に1000万抜きとかインドのように100円のモノを10000円と吹っかけ逆に100円のモノを1円で売れと基本的駆け引きが商売の根底に在れば別の話ですが・・・

 

 お釈迦様が「商売とは何ですか?」と問われた時の回答が、商売とはここに有り余って安く買えるモノをそのモノが必要でかつ不足しているところに持っていって高く売りその利ざやを抜くことであると簡潔に答えられたそうです。

 

 どこに持っていっても売れないものは商品ではないし、いくら高価なモノでも要らない人には土下座しても売れません。世の中のモノの中には少しいじるだけで価値が出てくるモノや情報はまだまだ埋蔵してると思います。そして出来るだけエンドユーザーに直接アピールできる商材がいいです。相手ががめついプロなら儲けそのものを掠り取られます。

 

 流行のアフィリエイト違うところは先ず自分が発信者になり集まってきた自分の価値観に共感する読者を商品なり情報商材なりの販売手数料を回収可能なサイトに誘導し、成約ごとに手数料が割り当てられるシステムが構築でき、或いは積極的にDMなどで嗜好商品を紹介し売り上げていくとなりますが・・自分がインターネットを通じ広く差し出した手を握り返してくれる読者に出会い、いわゆる自分ワールドがつくれるのでその部分を他人に盗られたり掠られることが在りません。こつこつやる限り長続きする強さがあります(ASPには掠られますが・・)

 

 大手や銀行系資本はそんな基本的商売には全く素人です。出来ることは資本力に物を言わせ商品の買占めや既得権の法的行使、結局在庫抱えてそのパートは市場に迷惑だけ掛けて破綻するでしょう。その時は有り余る在庫をみんなで叩き売りましょう!