この2年間に何人かの死を迎えた。

 

 その中で、仕事関係の先輩の葬儀もあり、同級生の葬儀もあり、身内の葬儀もあった。

 

 コロナのおかげか、身内だけの葬儀が一番、昔からの葬式らしい葬式だった。

 

 だから、仕事関係の葬式は、「身内のみにて」の一文で遠慮してきた。同窓生の葬儀も同じように、遠慮した。

 

 これでいいのか、自信はない。しかし、自分に合うのがこれだなとわかった。

 

 父の葬儀に100人以上の会葬者を迎えたが、心励まされたのは確かだったが、父をおくるのに、ふさわしかったのか、わからない。

 

公益法人の職員という立場を離れて、半年が過ぎた。

 

所属がないと、職業欄には「無職」と書く。

 

だが、離職した法人の機関紙をまだ個人として請け負って、制作し、発行している。

 

 だから、時には、団体の「広報係」を称しており、そのための名刺も作ってもらった。

 

 外部の人と名刺交換して、話を聞くときには、やはり、所属があるとないとでは、対応が違う。

 

 こんなこと、まだ21世紀でも、続いているんですね。

 社会保険労務士は、県社会保険労務士会に入会していないと、仕事ができない。弁護士や医師と同じような仕組み。

 

 これまで所属していたのだが、年会費と年間の収入とがマッチしない。ので、退会。

 

 これからは、資格なしで、仕事しなくてはならない。

 そうはいっても、これまでも安全関係の講師や助言というものは、実は資格がなくても、これまでの職歴からくる知識と体験とで、やれるし、やってきた。

 

 ただ、これまでの職歴は、あくまでも職歴であり、肩書ではないから、社労士を名乗っていた。

 

 さ、これからは、一人の人間として、産業現場における労働安全を語っていきましょうかね。