きあかろーまのがんばローマ♪

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黄色と赤できあか。ASローマの応援ブログ。

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こんにちは。きあかです。お久しぶりですというにはあまりにも時間が経過してしまいましたが、ディバラ加入の報に興奮を隠せないので、今シーズンの予想布陣について思ったことを書いてみます。

では、よろしくどうぞ。

 

2022年7月18日、ディバラがローマに加わることを決意したとの情報が駆け巡った。年俸については確定的ではないものの、4.5Mの通常の給料に加え1.5Mのボーナスを含めることでディバラ側の求める6M(約8億円)に応える形になったと噂されている。ローマにとってはやや高めの給料支払いになるとはいえ、フリートランスファーで獲得できたことを考えればむしろお買い得であると言わざるを得ない。ディバラの加入により22-23シーズンのスタメンは固まったと見て良いだろう。ポジションごとに予想されるメンバーを選定してみる。

 

◆基本フォーメーションは3412

 

さて、メンバー予想をするにあたりまずは基本となるフォーメーションについて考える必要があるが、これはおそらく3412となる可能性が最も高い。というのも、ローマのプレシーズンはすでに始まっておりvsサンダーランド(◎2-0)、vsポルティモネンセ(◎2-0)の2試合を消化しているが、起用メンバー都合もあるとはいえいずれも3412のシステムを基軸としていた。昨シーズンはメインのフォーメーションとして3421を採用していたり、モウリーニョは433を好むという情報こそあれど、プレシーズンマッチの内容に鑑みれば今シーズンは3412で戦うのが本筋と見て間違いないだろう。

 

◆FWは今シーズンこそコンビネーションを発揮したい2人

※括弧内は2022年7月18日現在の年齢 

◎タミー・エイブラハム(24)

◎ニコロ・ザニオーロ(23)

○ステファン・エル・シャーラウィ(29)

○フェリックス・アフェナ=ギャン(19)

△エルドル・ショムロドフ(27)

 

FWはエイブラハムとザニオーロの二人が飛び抜けており、この二人がスタメンになることは間違いない。昨シーズンもコンビを組んだことはあるものの、エイブラハムの1トップに2シャドーを添える形が多かったため、ザニオーロに関しては必ずしも必要不可欠な選手ではなくなっていたのが実情だ。今年こそ、いい意味で替えの利かない二人になってくれることを期待したい。

 

バックアッパーとしては、プレシーズンマッチでもFWとして調子の良さを見せていたエル・シャーラウィ、モウリーニョが重宝するフェリックス。ショムロドフは昨年の入団時にはファーストチョイスになると思われていた時期もあったが、エイブラハムの加入もあって出場機会が減り、今のところ期待に応えることができていない。放出の噂がある選手もいるが、確定的な情報は出てきていないためここでは敢えて残留を前提としている。

 

◆トップ下にディバラ

 

◎パウロ・ディバラ(28)

○ロレンツォ・ペッレグリーニ(26)

○クリスティアン・ヴォルパート(18)

○カルレス・ペレス(24)

△ステファン・エル・シャーラウィ(29)

 

ディバラは言うまでもなく当確。これに伴い、ペッレグリーニは予想として名前は挙げているもののポジションを1列下げることになるだろう。バックアッパーとして今季是非とも成長を期待したいのがプリマヴェーラ(下部組織)産のヴォルパート。18歳なので経験不足なのは否めないが、187cmの高身長ながらしなやかなタッチのドリブルを得意としており間違いなく今後伸びていく期待の若手だ。昨シーズンも出場3試合、合計36分の出場で1得点を決めている。フラッテージ(サッスオーロ)の技術的代償として放出されるとの噂もあるが、今手放してしまうには実に惜しい選手である。

 

ポイントとなるのは3412のトップ下として、組織の中で如何に重要な役割を果たせるかどうか。プレシーズンマッチを見ていてもDFやボランチからトップ下を経由することなく攻めの形が作られることが多かった。昨シーズン序盤に2トップを試した後すぐに1トップ2シャドーの形が基軸となったのも、おそらくこの“消えるトップ下問題”を解決できなかったことが一つの要因であると思われる。ディバラには、縦横無尽にピッチを移動してどこにでも顔を出す、いわゆるプレーメーカーの役割を是非とも期待したい。

 

◆中盤の底でマティッチは定位置をつかめるか?

 

◎ロレンツォ・ペッレグリーニ(26)

◎ブライアン・クリスタンテ(27)

○ネマニャ・マティッチ(33)

○ジョルダン・ヴェレトゥ(29)

△エブリマ・ダルボエ(21)

△エドアルド・ボーヴェ(20)

△ジャコモ・ファティカンティ(17)

 

ディバラ加入の影響でポジションを1列下げると思われるペッレグリーニは当確。攻撃的特徴をより備えているディバラにトップ下は任せ、ペッレグリーニはチャンスメイクもできるボランチとして生まれ変わるだろう。問題はペッレグリーニの相方が誰になるか?マティッチは十分な実績があり監督との信頼関係も良好だが、昨シーズン後半に急激に監督からの評価を上げたクリスタンテが開幕スタメンとしてはやや優勢か。

 

ヴェレトゥはフォンセカ時代の中心選手であり、当時のコンディションを取り戻すことができればこれ以上ないバックアッパーとなるだろう。同じくフォンセカ時代にトップチームに抜擢されたダルボエ、加えてプリマヴェーラ出身のボーヴェ、ファティカンティにもチーム力の底上げを期待したいところだ。

 

◆人材豊富な左ウイングバック

 

◎レオナルド・スピナッツォーラ(29)

○ニコラ・ザレウスキ(20)

△マティアス・ヴィーニャ(24)

△リッカルド・カラフィオーリ(20)

 

2020年のユーロ優勝の立役者であり、もはやワールドクラスの色を隠せないスピナッツォーラがスタメンの最有力候補。昨シーズンのほとんどをアキレス腱断裂の大怪我で欠場していたため、今年こそ本領を発揮したい。しかしながら、スピナッツォーラ不在の間に代役を務めると思われていたヴィーニャを抑えてスタメンを勝ち取ったザレウスキも、不動のスピナッツォーラの定位置を脅かす存在となりえる。ヴィーニャにとっては昨年よりも厳しい一年となるだろう。

 

◆右ウイングバックは新加入チェリク vs カルスドルプ

 

◎リック・カルスドルプ(27)

○ゼキ・チェリク(25)

 

最も選手層が薄く、かつスタメン予想が難しい右ウイングバック。新加入のチェリクは前所属のリールでは4シーズンで118試合出場しており、ファーストチョイスを狙える逸材だ。しかしながら昨シーズンにスタメンを勝ち取っていたカルスドルプは、一度ローマに見捨てられようが、試合中に険しい表情を見せようが、それでも這い上がってきた努力家。今シーズンの開幕スタメンがどちらになるか、非常に楽しみだ。

 

◆固定されつつある3センターバック

 

◎クリス・スモーリング(32)

◎ジャンルカ・マンチーニ(26)

◎ロジェール・イバニェス(23)

○マラシュ・クンブラ(22)

△リッカルド・カラフィオーリ(20)

 

ローマでモウリーニョからの信頼を勝ち取ったスモーリング、先日2026年まで契約延長をしたマンチーニ、昨シーズンの多くの試合でスタメン出場したイバニェスの三人がトリオを組む可能性が高い。しかしながら、クンブラも昨シーズン序盤に懲罰招集外の屈辱を味わった選手のうちの一人でありながら、シーズンを通して徐々に評価を上げてきた期待の逸材だ。中心の3選手のうちのだれかが調子を落とせば、すかさずスタメンに食い込んでくるだろう。

 

3バックのフォーメーションでバックアッパーが一人というのはやや物足りない。そこで期待したいのがカラフィオーリのセンターバック起用。主戦場は左サイドバックであるが、現在の左ウイングバックは人材が豊富。だからといって一時期パリ・サンジェルマンからの注目を浴びていた男をベンチ外に追いやるのは実にナンセンスで、プレシーズンマッチでセンターバックを任せられたときに見せたような素早いプレッシング、落ち着いたパスワークを見せることができれば十分に安心できるバックアッパーとなりえるだろう。

 

◆GKはルイ・パトリシオを師としスヴィラールの成長に期待したい

 

◎ルイ・パトリシオ(34)

○ミレ・スヴィラール(22)

△ピエトロ・ボエル(20)

 

経験と安定感が重視されるゴールキーパーは、昨シーズンも安定したパフォーマンスを見せていたルイ・パトリシオがスタメン最有力。ただしスヴィラールもプレシーズンマッチでは素早い瞬発力と的確なポジショニングを見せていた。ルイ・パトリシオを師とし、来年とは言わず今年からスタメンを勝ち取るような成長を期待したい。

 

 

数年間、ヨーロッパのトップの舞台から遠ざかっているローマ。今シーズンは複雑な思いを持ちながらローマに留まってくれる選手や、強い決意を持ってローマに加わってくれた選手もいるため、是非ともチャンピオンズリーグ圏内でのフィニッシュ、ならびにヨーロッパリーグでの重要な結果を期待したいところだ。

 

以上 





『すべての責任は私にある』

ホームで1ー7と、まさかの大敗を喫したチャンピオンズリーグ第3節、バイエルン戦。ミステルガルシアは試合後の問答において全責任を被った。
試合に敗れた際に大抵の監督はチームがうまく機能しなかったと弁明するが、ガルシアはそうではなかった。采配ミスを真っ向から認めたのだ。
試合を振り返ることで、ガルシアの発言の真偽を考察していきたい。


◆バイエルンの波状攻撃

1ー7は通常のスコアではない。ローマの何かが悪くて、バイエルンの何かが良かった。試合を見ていれば一目瞭然な気もするが、実際にローマとバイエルンにはどのような違いがあったのだろうか。
スタッツを見てみると、明らかに異なる点がある。


(画像:バイエルン公式より)

フォーメーションは、ローマ(4ー3ー3)、バイエルン(3ー5ー2)



(画像:バイエルン公式より)

明白な違いとして目にとまるのが、クロスの本数だ。ローマの1に対してバイエルンは13。サイド型のチームであるということがよくわかる。
悪夢の始まりであるロッベンの先制点も、クロスではないがサイドからの切り込みにより生まれた。

3ー5ー2というフォーメーションは2つの性格を持っている。一つはインテルの長友やドドーがこなしているような、守備寄りのWBだ。当然攻撃参加もするが、ときには両サイドのWBがともに守備に回り、5バックのような布陣となることもある。一般的に3バックが守備的なフォーメーションと言われる理由の一つはこれである。

一方バイエルンはインテルでいうところのWBのうち、片方はWGとして機能しており、今回その役割を担っていたロッベンはほぼ攻撃に特化していた(当然守備もするが)。
したがってバイエルンの3ー5ー2は一般的に言われるようなフォーメーションではなく、「攻撃的」な性格を持っていた。

対してローマの4ー3ー3も非常に攻撃的な布陣である。両WGに加え両SBも頻繁に攻撃参加をし、攻撃に厚みを生み出している。両SBが上がった際にはDMFのデ・ロッシやケイタがCBの間に割り込んで下がり、変則的な3バックを形成することでバランスを保っている。

しかし、今回はローマのSBがポジションをあげることはできなかった。
バイエルンがボールを持った際にチェイスをせず、スペースを埋める戦術をガルシアは選択してバイエルンの攻撃に備えたが、この策が裏目に出てしまう。バイエルンの巧みなパスワークによっていとも簡単に中盤を突破され、ローマは幾度となくピンチを迎えることとなった。

ローマの2人のCBは当然バイエルンの2トップであるレヴァンドフスキとミュラーを抑えてはいたが、当然WGのロッベンを見ることはできない。
したがって今回のローマの布陣あればアシュリーコールがロッベンをマークしなければならないこととなるが、ロッベンがあまりにも大外にポジショニングしているためマンマークにつくことができない。
ならばアシュリーコールもサイドに開けばいいのでは?と思いたいところ。しかしバイエルンの2トップに対して数的等位の状況にしてしまうことはあまりにも危険である。
加えてローマの中盤3枚も中盤における守備に追われ、ロッベンをはじめバイエルンの選手へのプレスが一歩遅れてしまう。すなわち、理論上は数的等位だが実際にはプレスの遅れによる数的不利の状態が出来上がっていた。
この状態が続けば失点が重なるのは必然で、もし前半が90分あったとしたらスコアボードには0ー10と表示されていたかもしれない。


◆ロッベンを止めるには?

先述のとおり、バイエルンは強力な2トップに加え、大外にロッベンが位置している。
まず2トップに対してはマノラスとエムビワ、さらにもう一人がフォローに入らなければならない。では誰が最終ラインに加わるのか?方法は二つある。

一つはローマがこれまで行ってきた戦術と同じように、デ・ロッシが最終ラインまでカバーをする戦術である。トッティを偽CFと呼ぶならば、デ・ロッシは偽DMFといったところだ。
ただしこれではデ・ロッシは最終ラインにほぼ専念しなければならず、そうなるとローマの純粋な中盤はピャニッチとナインゴランの2人になってしまう。当然中盤への補填をしなければならなくなり、今のフォーメーションのままであればその役割はトッティとなる。
しかし、トッティは中盤まで下がってゲームメイクするのが非常に得意ではあるが、中盤で守備に回る役割に適しているとはとても言えない。ガルシアはこのミスマッチの状況を打開するために、後半の頭からトッティに替えてフロレンツィを投入、中盤をデ・ロッシ(偽DMF)、ナインゴラン(CMF)、フロレンツィ(CMF)、ピャニッチ(OMF)といったような構想をしたように思える。

もう一つはローマも3バック+WBの布陣を形成するというものである。これならばバイエルンの2トップには3バックで対応でき、ロッベン対策はWBがとることができる。
ローマは2週間後のバイエルン戦までの間にサンプドリア戦、ナポリ戦を控えており、3バックを試すにはうってつけかもしれない。慣れさえすればバイエルン対策としては最適なフォーメーションだ。


◆ポゼッション戦術に立ちはだかるバイエルンのハイプレス

次にローマの攻撃についての考察をしていきたい。
ローマはカンピオナートと同じく、低い位置からポゼッションをして中盤を支配しようとした。その意図が明確に現れていたのが、自陣のGKである。
GKの際にローマは必ず2人のCBをペナルティエリアの両脇にまで下げ、最終ラインからの組み立てを試みていた。この戦術自体が間違っていたというわけではない。ポゼッションに自信のあるローマはこの戦術をとることで、カンピオナートでは成功を収めていた。それにもかかわらずバイエルン戦では、結果の示すとおりローマのポゼッションがうまくいくことはなかった(支配率:ローマ34.7%、バイエルン65.3%)。

CBからの組み立てはことごとく失敗し、あるいは半ば無謀なロングパスを選択してしまい、その結果ほとんどの時間においてバイエルンがボールを保持することになったといっても過言ではない。バイエルンはローマのポゼッションを潰そうと、必死にプレスをかけハードワークを欠かさなかった。

この戦術が誤りであるとローマが気づいたのは前半40分のこと。ゴールキックを蹴ろうとしているデ・サンクティスに対しマノラスとエムビワは下がり目のポジションを取ったが、デ・サンクティスは両脇を大きく前方に仰ぎ、CBに対してポジションを上げるよう指示。ようやくグラウンダーのゴールキックをやめてハイボールのゴールキックを蹴った。

もっとも、ハイボールのゴールキックを蹴ることが必ずしも正解であるというわけではなく、フォワードを狙ったゴールキックが相手に取られてしまっては元も子もない。ただしこの方法は、違う側面である効果を発揮する。

それは最終ラインの位置取りである。ハイボールのゴールキックが相手に取られるにしても取られないにしても、間違いなくボールはハーフウェーラインを超える。ローマのディフェンス陣は高めの最終ラインを形成することができる。
これにはバイエルンにより広いスペースを与えてしまうというデメリットもあるが、DFからの繋ぎをほとんどフォワードにまで届けられなかった状況を考えれば、こちらの方が得策だっただろう。


◆ハイプレスへの対処方法は?

バイエルンのような強豪が仕掛けてくるハイプレスをかいくぐるのは容易ではない。ただし当然対処方法はある。

1. 大きなサイドチェンジ

一つは、ディフェンスでポゼッションをしていてSBにボールが渡ったときに、中盤やWGにパスを出すのではなく、逆SBを狙った大きなサイドチェンジをする方法。
バイエルンは、(ローマがロッベンをフリーにしていたように)逆転サイドのSBにまでマンマークしているはずがなく、ここにボールが届けばフリーでSBがボールを持つことができる。
ここで大事なのが、近場のCBにはボールを下げないこと。バイエルンの思うつぼであり、これ重ねるとジリジリとディフェンスラインが下がってしまう。

2. クサビのボールを多く入れる

次に、バイエルンに「プレスさせない」方法だ。ディフェンスがポゼッションをしている際に、頻繁に中盤にクサビを入れる。中盤が相手を背負っていたとしても一度ボールを預けることで、バイエルンは「中盤を抜かれるかもしれない」と怖れを抱く。
クサビをうける中盤はピャニッチが適役だろう。クサビを受けたらまずダイレクトでほかの選手にパスをすることを考え、あわよくば振り返って中盤をかいくぐる。
バイエルンのオフェンス陣はハイプレスをするよりもパスコースをふさぐ選択をせざるを得なくなる。

いずれにしても、低いディフェンスラインでボールを回してしまうのはバイエルンのような強豪にしてみたら、どうぞボールをとってくださいと言っているようなものだ。
ゴールキックからしっかりとラインを上げ、ハイプレスに対しては真っ向からポゼッションで勝負をするのではなく、いかにプレスをさせないか(プレスが無駄だと感じさせられるか)が鍵となってくる。

また相当な練習が必要だが、ディフェンスがフォワードに向けて矢のようなパスを出すことも有効だ。ちょうどフォワードの胸のあたりを狙って直線的に出すパスである。一節前のシティ戦ではそれを逆にシティに仕掛けられ、ジェコをターゲットすることでローマの中盤の守備をごっそりと飛ばす戦法を取られた。


◆ローマもオフェンスからハイプレスを

「攻撃は最大の守備」という言葉があるように、攻撃をすることで相手の攻撃の可能性を削ぐことができる。
今回は強豪バイエルンが相手ということでローマに対してもっと攻撃に厚みをかけるよう求めるのは酷なことであるが、攻撃においても守備においてももっと積極的になることは出来たはずだ。ガルシアが『ローマはもっとアグレッシブにならなければならなかった』と発言したように、ローマの守備におけるプレッシングは薄すぎた。
ローマがバイエルンのチェイスに苦しめられたように、逆にバイエルンを苦しめることも出来るはず。これは相手の攻撃の芽を摘むためには実に有効であり、チェイスをするか否かの意識の差でゲームはまったく違う物になっていただろう。
強豪相手にはこのような戦い方をしなければならず、ローマは今よりもチームとしての次元を高めなければならない。


◆2週間後のアウェイゲームに向けて

もっともガルシアは前半の内容を見てそのことに気付いていたように感じる。先述のとおり、トッティに替えてフロレンツィを投入することで中盤+両WGの布陣を敷いた。CFはおかず、ジェルビーニョが流動的に左右に動くことでバイエルンの守備を攪乱させた。後半の序盤にローマが何度も得点のチャンスを迎えることができたことは言うまでもない。

メンバーを見てみてもローマがバイエルンより大きく劣っているはずはない。いわば試験範囲を間違えて勉強をして試験に挑んだ学生といったように、ローマは完全に戦い方を間違えた。
確かにガルシアは戦術を間違えたが、試合後にすぐに自分の非を認めており次戦では間違いなく戦い方を『アグレッシブに』変えてくるはずだ。

2週間後には、むしろバイエルンを圧倒するような試合展開にできるはすだと私は確信している。

FORZA ROMA!!!!



最大の難関と思われたフリウリでのウディネーゼ戦は1ー0の辛勝。
後半半ばにマイコンが不要なチャージをして2枚目のイエローで退場になってからも、ローマはよく戦った。
特にブラッドリーの82分の決勝点の際は点を取る気持ちが顕著に表れていた。

後半にマイコンを失ったローマはピャニッチを渋々下げ、トロシディスを投入。ここに戦術的な意図はないが、次の一手でそれが明らかになる。
前節に引き続き前線で孤立しがちだったボリエッロを下げ、中盤のブラッドリーを投入。これにより純粋なCFはピッチからはいなくなり、替わりとしてリャイッチがセンターの位置でボールを捌く役割を担った。
リャイッチはトップのゾーンとトップ下のゾーンを動き回り、得意のドリブルでタメを作る。直近の試合でこそパスワークの流れをストップさせる要因となっていたが、この試合のマイコン退場以降は、一人少ない中で幸いにも、味方が上がる時間を稼ぐ要となった。要するにトッティの役割を充分に模倣した形だ。4ー2ー3ー0の基盤を整え、リャイッチをターゲットに攻撃を展開させる戦術をガルシアは採った。

しかし、ゴールは実に単純な形で決まった。デ・ロッシが中盤を飛ばして左サイドのストロートマンにパス。この矢のようなパスが数的等位(正確には3ー4)の状況を作り出した。戦術眼の優れたストロートマンはファーストタッチから中に切れ込み、パスを出すと見せかけながらジリジリとボールを前に運ぶ。リャイッチがクロスする形で左サイドのスペースに走り込んで、右サイドにいたマルキーニョは中央のスペースを狙う。この2枚を恐れたウディネーゼのDF陣はスルーパスのパスコースを塞ぐようにディフェンスラインを形成し、ゴール前のスペースをシャットアウトする。しかしこの堅固なディフェンスが皮肉にも試合を決定づける要因となってしまった。
ストロートマンはリャイッチにもマルキーニョにもパスを出さず、また自分でシュートヲ打つ選択もしないで、中盤から走り込んで来たブラッドリーに真横方向のパスを出した。プレッシャーのなかったブラッドリーはペナルティーアークの位置から一閃ダイレクトシュート。インサイドの抑えの効いたシュートはゴール左に実に美しく収まった。ウディネーゼとしては、近くにいたバドゥやペレイラがブラッドリーを追わなかったことが問題であった。

残りの時間をしっかりと守りきったローマは、これで開幕9連勝を達成。セリエAの歴代記録に並んだ。
次節ミッドウィークのキエーヴォ戦に勝利すれば開幕10連勝でセリエAの記録更新となるが、決して油断してはならない。ガルシアの言うように記録にとらわれず目の前の試合に集中することが必要。しっかりと勝ちきり、結果として開幕10連勝という栄誉が付いてくる形が理想だ。