有料老人ホームの違いに注目

有料老人ホームの違いに注目

大きく3つに分けられたそれぞれの施設について知ろう

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老人ホームには有料老人ホームの他にも種類がある。今回は特別養護老人ホームについて書きたいと思う。

特別養護老人ホームは介護保険制度における要介護度が1から5までの基準に認定されている方を対象に、基本的な生活動作をサポートする介護施設になっている。実際には要介護度が3以上でなければ入所できないとしている施設も多く、入所基準を満たしていてもすぐに入所できるとは限らないのが現状だ。

また、要介護者の家族がどんなに入所させたくても、入所できるか否かは地方行政の介護福祉課や、包括支援センターなどが入所判定会議の上で決めることになっているため、待機状態となっている要介護者の方も増えている。

特別養護老人ホームは価格も低く、充実したサービスが受けられる。そのため、非常に人気の介護施設だ。さらに最期まで入居できる点も人気の理由の一つといえる。しかし入居を希望する人の数も多く、そういったこともなかなか入居できない原因となっている。

特別養護老人ホームは運営団体が行政となっているため、公的な立場で支援するスタッフが介護サービスを支援しているが、施設の雰囲気はそこに入所する要介護者の健康や精神面を左右すると言っても過言ではないだろう。

スタッフの多くが働き甲斐を感じながら、積極的に要介護者とその家族に働きかける体制が整っている施設では、入所者自身も活き活きとした気分になれ、リハビリの進行や精神面での安定感が高まるという効果が期待できる。反対に、スタッフが働き甲斐を感じずに、嫌々ながら従事している場合は、どこか施設内の雰囲気に悪影響を及ぼし、入所者自身の気持ちや健康面に支障をきたしてしまうことになりかねない。

要介護者を特別養護老人ホームに入所させる場合は、事前に施設の見学やスタッフの応対・マナー、施設長の方針などを十分に確認して、入所者にとって最適な施設を選ぶようにすることが肝要だ。

有料老人ホームは大きく分けて3つある。

一つ目が「介護付き有料老人ホーム」で、ここでは入浴や食事をサポートする身体介護、洗濯や買い物などの生活援助、レクリエーションなどの仕事を行う。また、介護付き有料老人ホームの中にも3つの形態がある。その3つが、介護の必要がない方が入居する「自立型」、介護の必要がある方が入居する「介護専用型」、その両方の方が入居する「混合型」である。

二つ目が「住宅型有料老人ホーム」だ。ここは高齢者の住宅という位置付けであるため、入居者が介護サービスを利用する場合は訪問介護やデイサービス事業者と別に契約を結ばなければならない。そのため基本的には、生活相談や見守り、食事提供といった仕事を行い、入居者の自由な生活をサポートするという形になる。

三つ目が、介護が不要な方のための施設である「健康型有料老人ホーム」だ。ここでは身体介護や生活援助といった介護サービスは行われず、介護が必要になった場合には入居者は退去となるため、レクリエーションの運営や共同スペースの清掃、設備管理といった仕事が多い。

これらの有料老人ホームは民間企業が運営していて実費を多く支払って入居している方も多いため、介護職のスキルだけではなく接遇マナーなど、よりきめ細かな仕事をする能力が求められる。また、有料老人ホームは高級な所から割安な所までさまざまあるため、求められるサービスレベルも異なる。このようにサービス内容や施設の特徴もそれぞれ違うので、働く前には自分の求める働き方や介護理念に合った施設かどうかを確認することが必要だ。

多種多様な有料老人ホームについて更に詳しく知りたい方はこちらの参考サイトで勉強してみてはどうだろうか。