CLE協会認定講師 小林泰子です



先月より着付け教室に通い始めました。



今は亡き私の父は着物関係の会社で

働いていました。

家に会社の商品である反物を持ち帰ってきて

何か作業をしていたのを覚えています。



当時の京都市内には数えきれないほど

着物関係の会社があって、友人のお父さんも

着物関係の会社を経営されていたり、

家の裏の工場で着物や帯を作っていたり、

着物の絵付けをしているお父さんがほとんどでした。



父方の祖母は同居していて私が中学生くらいまで

自宅で和裁の先生をしていました。

私の十三詣りの小紋の着物は祖母に仕立ててもらいました。後にその着物は長女と次女が小学校の卒業式と十三詣りに着ました。



母方の祖母は京丹後出身の人で

若い頃機織りをしていました。

幼い頃祖母の家に遊びに行ったら

祖母の部屋には機織りの機械が置いてありました。



これだけ着物に囲まれた生活をしていたのに

着物を1人で着るどころか

畳むことすらできないという情けない有様。


実母も良い年になり

このままでは着物の管理をする人がいなくなる!

それはいかん!と思い

やっと重い腰を上げたのです。



レッスンではお教室のお着物を

借りて着付けするので手ぶらで通えます。


パーソナルカラーsummerの私は

真面目でコツコツタイプなので

帰ってからもコツコツと練習をしたいのです。


そこで実家の母にお願いをして

練習用の着物、帯など一式借りました。





パーソナルカラーsummerの私には

似合わないオレンジっぽいピンク色です。


でもねこの着物は

母方の祖母が機で織ってくれた布で

仕立ては父方の祖母の生徒さんが

練習のためにと仕立ててくれたそうです。


手に持っている名刺入れは

父が私のためにと買ってくれた西陣織の

名刺入れです。

これも私のパーソナルカラーではありませんが

父が私のことを考えて選びプレゼントしてくれた

大事な大事な形見です。


似合う色はオーラカラー

好きな色はハッピーカラー


カラーの学びを始めてからは

そのように思い人にも伝えてきました。



この着物の色と名刺入れの色は

私にとっては

心が温まる大切な色

です。


似合う色や好きな色のどちらの

カテゴリーにも当てはまらない

大切な色に出逢えて

私の心がポカポカになっています。


頑張って綺麗に着付けられるようになって

この着物でお出かけできる日が

早くきますように。






私の十三詣りの時の写真。

約40年くらい前のものです。

今も実家に保管してあります。

娘2人が小学校の卒業式と

十三詣りに着てくれました。


流行りの柄の着物も素敵だけど

思い出のたくさん詰まった着物は格別です。