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 師匠のことは、いつもは先生と呼んでます。

『館長』でもなく、『師匠』でもなく、

『先生』でないといけないのです。

人としての所作に見習うべきことも数多く、

『先生』と呼ぶのがしっくりくるのです。


 先生は、我々の道場の初期より稽古し、

沖縄から来られた方たちにも習い、その後、

訳あって道場が分裂したときも、みんなから

『先生なら』と、後押しを受けて、元通り、

一つにまとめあげたといわれています。

その時、先生は仕事の関係で空手から離れていたとききます。

 先生は比較的痩身ゆえ、力でない術理にこだわって努力されたようです。太極拳をはじめ、各種武術を研究し、自分の空手に工夫を加え、独自の技術体系を作られたように思えます。

それが、病気で筋力をなくした自分には魅力的に思えました。

 先生は、100キロを超える体重の一番弟子を振り回していたときいてます。私もおもしろいように振り回されました。正に、単純な力ではありません。

 また、基本技や型も正確で、失礼ながら、

『流石に館長なんだな』

と思いました。

 そんな館長、先生は、私のつまらない質問に

いつも嫌な顔せず、持ち帰って調べて、練習してまで答えをだしてくれました。

偉ぶらず、弟子と真摯に向き合い、『あるべき姿』のひとつを見せてくれたように思います。

 私が悩みながら試行錯誤しながら型や技の

練習をしていると、周囲には、

 『本人は今、真剣に考えている。

  これが財産になる。邪魔するな。』

と、見守ってくれていたそうです。

 この人のもとでじっくりと武術を通して、身体を戻しながら、色々学ぼうと、明るい展望が見えてきたのも束の間、大きな転機が来ることになるのです。