長い渡航記をお読み頂きありがとうございました。
今回は帰国後に行った手続きと裁判所の審判までの記録を書きます。
帰国後、僕は彼女と1週間くらい都内のビジネスホテルに滞在していました。
弾丸スケジュール&回復の遅れのため、彼女が身の回りの世話とサポートをしてくれていました。
本当にありがたく思ってます。
実家暮らしですが、実の父親とは口も利かないくらい不仲なのでサポートは期待できず
彼女としばらく過ごしていました。
さて、ホテル滞在中「性別の取り扱いの変更」の申立書を書いていました。
名前の変更を先に済ませている方は比較的楽だと思います。
手順自体はあまり変わらないので・・
ここからダウンロードできるのですが、
http://www.courts.go.jp/saiban/syosiki_kazisinpan/syosiki_01_22_02/index.html
氏名、職業、本籍地などを記入します。
書式は記入例があるのでそちらを見ながら書き進めればOKです。
ちなみに本籍は自分から分籍などをしていない限り親が知っているか、
実家暮らしの方はその住所が本籍である可能性が高いです。
とはいえ住民票のように頻繁に使うものではないので、渡航前に役所で申立人(自分のことですね)の出生から現在に至るまでの戸籍謄本(全部事項証明書)と住民票を取得しておくとスムーズです。
重要な書類なので何に使うのか申告しなければなりません。
裁判所に性別変更の申立に必要なのでと伝えればOKです。
ちなみに戸籍謄本は500円くらいです。
地方自治体により異なるかもしれませんが僕は450円でした。
また住民票は300円です。
次にタイでもらう手術証明書をもってGIDの診断書を出してくれた病院へGO!
そこで裁判用の意見書を書いていただきます。
医師二名によるサインが必要なのですがこちらは二人合わせて約30,000円かかりました。
術後、金欠の身にはなかなか痛い出費でした。。笑
見積ってはいたけど上回っていたので。。
はい、ここまで書類をそろえるのに
約30,800円。+各自交通費
で大体僕の場合は32,000円くらい。
申立にあたりそろえるものはまだあります。
収入印紙800円分と連絡用切手82円切手×4、10円切手×4。
これらはすべて郵便局で購入できます。
確かコンビニでもよかったと思いますが郵便局なら確実です。
この金額も地方自治体により変動があるので必ず自身の管轄裁判所から調べてください。
大体こんなものでしょうか。。
僕は仕事があり有給も使い果たしていたので郵送での申立をしました。
その場合は指定の書類をすべて大きい封筒に入れて各管轄家裁宛に送れば大丈夫です。
ここも管轄家裁に電話で聞いてみてください。
申立書の記載例ですが、
郵送&見本通りに書くとすんなり通らないことがあります。※僕です。笑
裁判官にもよるのですが、僕の場合は申立から4,5日後に事務連絡と称したて手紙があり、
陳述書の提出を求められました。ようは自分史ももっと詳しく陳述書として提出せよとのことでした。
僕が指定されたのは大体2,3枚書けと。笑
何のための医者二人の意見書と申立書なんだよ!とつっこみたい気持ちを抑えて書いて速攻郵送しました。笑
最後に裁判官へ特に述べたいことは、とあったので
「就職先が変わります。その際の書類提出では男性として揃えたいので早急な審判を求めます」
とせかしたら、陳述書到着の翌日に審判がおりました。笑(日付的に)
時系列でみると、
8/2出国
8/3手術
8/12帰国
お盆
8/17⇒意見書一人目
8/18⇒意見書二人目
8/20⇒申立書送付
8/24⇒裁判所から事務連絡
8/27⇒陳述書の送付
8/30⇒審判書謄本が郵送で到着
審判日は8/28になっていたので、申立送付の翌日に裁判所に届いたとして
1週間くらいで審判がおりたことになりますね。
でここからは裁判所から嘱託というかたちで役所へ連絡がいきます。
要は「この人の性別が変わったから書類をすべて男性(女性)に変更してね」
と自分の代わりに役所へ連絡してくれるわけです。
ここからが長い。笑
8/28の審判で、役所の変更も完了したのは9/18。
変更が完了した連絡は通常郵送できました。
ちなみに審判書謄本は「特別送達」というかたちで届きます。
ここまでで多くの人がほぼひと段落でしょう。
ちなみに免許証、銀行、国保、健保等はすべて自身で行うのでおのおの進めていただければと・・・
(これがかなり忙しい&面倒くさい)
長々と書きましたが、
手術からの総費用の計算をしようと思います。
僕のケースなので参考例として大体の見積もりに使ってくれればと思います。
またレートは日々変動しますので確実な金額は出せません。
予算を組む場合は3,4万くらい多めに見積もったほうが無難です。
では、計算!
完全自己手配(アテンドなし、自己手配ブックみたいなのもなし)
最短滞在で10泊11日
往復航空券
僕Ver
京成スカイライナーで成田空港へ
約2500円
航空会社 ANA(全日空)
往路
成田空港 17:30発 21:40バンコク スワンナプーム国際空港到着(到着時刻は現地時間)
復路
バンコク スワンナプーム国際空港 9:35発 17:55 羽田空港着
往復約65,000円
お世話になるので向こうの方々へのお土産(買っても買わなくてもここはご自由に)
約10,000円
「ガモンホスピタル HPから日本人のスタッフHさん経由の場合」
入院、上下手術代(U字切開、腹部横切開)、退院後サービスアパート宿泊費
総額645,000円
内訳:
術前検診 約18,000円
胸部 U字切開 約360,000円
腹部 切開法 約290,000円
滞在費 1泊5,500円×5泊
レートにより上下します。
滞在中手持ちの換金額
約30,000円
※帰国後、定額タクシー使用
約10,000円
※ビジネスホテル滞在費
約62,000円
意見書、申立書など各種書類
約32,000円
渡航備品準備金
約10,000円
総額
約866,500円
※は僕の場合なのでそれを抜くと
約794,500円
パスポート未発行の方は
11,000円が準備の段階でかかります。
どちらかというと帰国してからのほうが結構かかったような。。。
英語ペラペラ!深夜、早朝便、乗り継ぎありでもいい!もっと安い航空券で!
という方はLCC使うとさらに安くなります。
1つ注意点として
ANAとJALの就航空港は
スワンナプーム国際空港
その他LCCの就航空港は
ドンムアン空港
ですのでご注意ください。
さらに。
術後回復が悪かった僕は日本の婦人科にかかったので+5,000円ほど治療にかかっています。
また会社員の方で、僕のように有給を使い果たし通常の欠勤をした場合は
その分給料がもちろん減るのでその日数分の貯蓄も頭に入れておいたほうがいいです。
となると、自分でガモンホスピタルのHPから問い合わせをしてHさん経由で、手術を受ける場合
アテンドを挟まない場合でも約750,000~800,000円くらいでしょうか。
術後の生活費として多めに見積もるなら900,000円くらいならほぼほぼ安心だと思います。
いやあ~・・・・
改めて見るとたっかいなあ・・・苦笑
一番最安の術式コンビでもこの金額か・・・
仕上がりと待遇はまじで文句なしですが!
日本に比べたら全然なんだけど・・タイの金額でもこの価格です。
発展途上国ということもあり少しずつ物価が上がってきています。
ガモンは1,2年前に値上げもしています。
ヤンヒーでもガモン-10~15万くらいじゃないでしょうか・・。
術式や滞在日数、航空券、現地手持金によりかなり幅があります。
レートもまた然り。
とはいえタイは日本の物価に比べたらはるかに安いので
ちょっとしたお金持ちの旅行気分が味わえます。
特に完全個室&ホテル級の滞在施設が併設されているガモンは、
本当に安心できました。
個人病院というだけあって好待遇です。
僕の費用が少しでも見積もりの参考になれば幸いです。
貯金期間は約1年弱・・でもわずかに足りず銀行ローンを少し組みました・・
個人で加入している生命保険でほぼとんとんくらいになりましたが。
あ、もちろん全国健保、国保などの日本の公的保険は効かないです。
僕が聞く限りは。
共済や個人で加入する保険会社によっては一時金がおりることもあります。
ここは割と保険会社や自分の担当の保険屋さんの腕によるところが大きいかもしれないです。
そのあたりの詳しい話をしだしたらきりがないので何かあればメッセージやコメント、
僕のツイッターからこの記事を見ている方は個人的にDMなどでご連絡ください。
さて!!!
次は渡航準備品やよくある質問コーナーをやります!
質問はフォロワーの方に聞かれたものが主になりますので何かほかにも
知りたいことがあればコメントをください。
答えられる範囲でお答えします!
ここまで読んでくださりありがとうございました。