黒揚羽蝶の記憶 | 鱗粉転写
お気に入りの神社が途中にあるので寄った。
夏の間は毎回大きな黒揚羽蝶を何匹も飛ばせて歓迎してくれるんだよね。

そろそろ蝶が飛ぶことじゃないかとは思ったけど、期待半分だった。
帰る間際に本殿に飾られた左端の紙垂が一枚だけ
やたら不自然に揺れていた。
「あぁ、またおいでねーってことね」
と思い境内から出ようとしたら
小さめだったけれど、黒揚羽蝶が上の方を飛んでた。
思わず見入っちゃった。

ふともう一度本殿を振り返って見たら
「してやったり」
と言う空気をキャッチした。

やっぱりここの神社好きだなー。

黒揚羽蝶に何度もこうやって遭遇していたら
片隅に追いやられてた記憶が蘇ってきた。

小学生の時に庭の蜜柑の木で見つけた揚羽蝶の幼虫を学校に持って行ったこと。
蛹になっても随分長い間羽化しなかったこと。
終業式の日の朝に虫籠の中で大きな黒揚羽蝶が羽化して校庭で放したこと。

中学生の時に通学路で友達と歩いていたら街路樹の花に黒揚羽が止まっていた。
思わず両手で包み込むようにしたら簡単に捕まえられたこと。

普通の黄色い揚羽蝶ではなく黒揚羽蝶と言うのがポイントなのかもね。

随分と何かにつけてお逢いするよなぁ。
何か意味があるのかなぁ?

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