アイドルの作曲を承りました。 | 鱗粉転写
先日、某小さな芸能事務所の社長をやっている友人と会ってきた。
「刺青の翼」を気に入ったとかで、
企画しているドラマCDのBGMに使わせて欲しいと言う話の続き。

その事務所、今やアイドルがメインのようなのだけれど、
「刺青の翼」を聴いて楽曲を製作して欲しいって。

僕、アイドルは全く興味ないんだよね。
唯一、アダムランバートは好きだけれど、日本ではアイドルの枠には入らないだろう。
あれだけ歌える人ってそんなにはいないだろうし。

アイドルの楽曲ってたま~に聴いても興味持てないんだなぁ。

特に女性アイドルで「おっ」って思ったものって無いような気がする。
「なるほどねー」はあるかもしれないけれど。

男性アイドルは「イントロかっこいいね、誰だろう?」
と思うことはあっても、いざ、歌が始まると
「あ、もう結構です」
というのが殆どかな。

それでもジャニーズのなんだか一曲、
「あ、これ、いいなぁ」
って思うのがあったけれど
なんという曲か不明。
(バンド形態のグループだけれど、メインで歌う人は音程を高く取りがちで、
 他のメンバーは下がってしまうので歌番組では耳障りだった。)

社長の「取り敢えず会ってみてよ」
と言うので、僕に作曲を依頼したいという奇特なアイドルの顔を拝見しに行きましたよ。

どうやら、我が道を行くタイプですな。
そこは僕と一緒。
多分、茨の未知だよ...それ。

曲に関しても、程ほどにヘヴィでクセがあっても良いけれど
全部4拍子で。
割と好きに作ってください
ということになってしまった。
なんだそりゃ??

終いには「歌詞もお願いするかも」
って僕の書く歌詞、知ってるのかなぁ?

「製作に関してもジャッジしてもらうかも...」
と社長の言葉。

それってさぁ、KHAVUARLでやってることを他の場所と人でやるようなもんじゃない?

書き下ろしなのでフツーなら完パケ音源価格であろう価格で
メロディとコードだけ、構成なしという、非常にラフな音源までとなった。
状況に応じてアレンジ、ドラム演奏は別で承ると。

相変わらず自分、高飛車だな...と思わなくも無いんだけれど、
世の中がおかしいんだと思うよ。
何でも安く買い叩くもんだからクオリティが低いものしかできない。

例えばさ、ライヴでの演奏のギャラだって
その日一日拘束されて演奏すれば済む話じゃないもん。

そのライヴの曲目を覚えることや、場合によってはアレンジ、
楽器のメンテや準備も必要経費。

もっと言ってしまえば楽器の演奏を身に付けるのもコストなのだから
音楽家に限らずクリエイターは自分を安売りするなよって心から思う。

自分の値段は自分で付けないといけないのだけれど
それができない人が余りに多すぎる。

さて、肝心の曲のラフスケッチだけれど、既に降りてき始めてる。
前々から降りかかっているメロディだなぁ。

えー、これ、売っちゃうのぉ??