毎回が真剣勝負 | 鱗粉転写
GunDogのリハは毎回が真剣勝負。

真面目に真剣に
フザケて
笑って
楽しんで
お互いに励まし合って
時には
 落ち込んで
喧嘩して
仲直りして
お菓子食べて
バーガーキング出前して。

リハなのにKは暑がって
大抵上半身裸で。
あ、彼は肌に直接模様が入っているから
あれが服代わりか?

ライヴでも見せていた動きそのままで、
マイクケーブルを腕に巻くのも当時からやっていて。

兎に角楽しかった。
でもやはり僕はサポートの身。
いつも少し離れて距離を空けていた。


ある時はっきり言われた。
「Fuyukiちゃん、俺はこれでも気を使っているんだぜ!」

ごめんね、その誤解解かないままにしていたね。
僕は距離の取り方が分からなかった。
今更ながら先日ふと気付いたんだ。
きっと彼は僕ともっと仲良くなりたかったんだよね。
その後、多分彼の不満は無くなったとは思うけれど…。
それについてはまた次の機会に。

僕はちょっと違う意味で捉えていたから。
僕が少しでもやり易いように気を使わせていたのかと。
よく喋る面子だったから僕は余りしゃべらなかったのもあるしね。
それに出しゃばらないようにと僕は気を付けていたから。

彼はきっとそんなのを求めていたわけじゃない。
Kの想いは通じました。
だからこうやって僕は彼への思いや記憶を綴っている。

ただ、当時の彼はそういうのを望んでいるわけではなかった。
でも彼の望んだ通じ方よりも
遙かに上の受け取り方をしたと僕は思っている。

そうでなければ、こんなに悲しみに支配されることはないでしょう?
たったあれだけの間しか付き合いはなかったのだから。