【日時】2023年6月3日(土)

【場所】東武鉄道南栗橋車両管区春日部支所

【内容】鉄道友の会主催例会・東武鉄道N100系SPACIA X撮影会。今回は車内編

 

 

↑車外の編成写真と形式写真の撮影を終えると今度は車内の撮影に移る。

車両基地の場合、車内に入るにはドアに梯子を設置してこれを昇り降りする形で車内に入る。

参加者はヘルメットを外した上で梯子を登り車内に入る。とりあえず4号車のスタンダードシートに全員着席するように指示を受ける。このあとは班ごとに行動する。

自分がどの班なのか?は事前に知らされている。必ずしも1号車から順番に進むわけではなく、バラバラの号車から進む事が多い。それでも多彩なシートアレンジが自慢のSPACIA Xの全車両が撮影出来るように予定には組まれている。1両毎に「何時何分から何時何分まで」と言う時間制限付きなのは言うまでもない。

 

 

↑まずは5号車スタンダードシートから。デッキには液晶画面による案内装置を搭載。日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語に対応する。

 

 

 

↑5号車はスタンダードシートで車椅子スペースあり。大型トイレ(車椅子対応)や多目的室もあり、そちらも撮影した。特に多目的室は普段使う事が無いのでここを記録(撮影)する事は貴重な機会であった。

スタンダードシートとしての座席数は他の号車に比べると少ない。大型トイレ・多目的室がある関係で使える場所が限定されている事もあるが、他に「ボックス席」もあるため。2人で使用することを想定しており、実際に座ってみると1,75人分の横幅。窓際からさり気なく伸びるテーブルもあって、2人旅行やテレワークにも適した空間だ。ボックス席に乗る場合はスタンダードシートなどと同じく事前に座席指定を受ける事が必要だ。

 

 

↑次は6号車の「コクピットスイート」「コンパートメント」。SPACIA Xで最も「ウリ」としている車両だ。

 

 

↑6号車と1号車のデッキには「天窓」がある。とは言ってもJR東日本E261系サフィール踊り子のように「開いている天窓」ではなく、SPACIA Xでは映像で再現する”仮想天窓”である。この時は「青空」となっていたが映像によるものなので、時期に応じたものを表現するという。

 

 

 

 

↑4人用個室の「コンパートメント」。「コの字」に座席(ソファー)が配置されており、大理石のテーブルもある。この4人掛け個室こそが100系スペーシアから続く東武特急伝統のもので、N100系SPACIA Xにもしっかりと受け継がれている。

 

 

 

 

 

 

↑1室しかない「コクピットスイート」。これがSPACIA Xの最大の特徴である。販売は部屋単位で1人で乗っても問題ない。最大で7人まで乗る事が出来る。前面展望を豪華なソファーに座りながら楽しむ事が出来る。コクピットスイートはあえて棚を設置していない。これは車窓から流れてくる景色を楽しんでもらったり、豪華さを感じてもらうためだという。

 

 

↑1号車コクピットラウンジ

 

 

 

 

↑デッキ付近には車内販売カウンターがある。日光の地ビール・オリジナルコーヒーを味わう事が出来る。金のビールサーバーやコーヒーメーカーもある。営業列車では絶対に出来ない「カウンターの内側」から1号車コクピットラウンジ全体を記録(撮影)する事が出来た。

 

 

↑コクピットラウンジ全体の見通し

 

 

↑コクピットラウンジもソファー席になっている。2人掛けと4人掛けがあり、テーブルやマクラもある。コクピットスイートと同じくこの車両もあえて棚を設けていない。

 

 

↑運転席前の最前列だけは前面展望が可能なソファー席になっている。

 

 

 

 

↑運転席に入る事も出来た。もちろんスイッチ類に触る事は禁止である。左手操作ワンハンドルマスコンでグラスコックピットとなっている。前方を見ると視野が広く見える形状で運転しやすい車両のように見えた。

 

 

 

 

↑2号車プレミアムシート。2列-1列の座席配置で、東武では初めてバックシェルを搭載。後ろの客の事を気にすることなく思いっ切り座席を倒す事が出来る。シートピッチは1100ミリ。東武特急としては破格の広さである。

 

 

 

 

 

↑3号車のスタンダードシート。こちらは一般的な特急車両の車内の雰囲気だ。SPACIA Xは多彩なシートアレンジが自慢だが、結局の所はこのスタンダードシートが最もな基本的な車両となる。座り心地は「可もなく不可もなし」であった。近鉄特急ひのとりとは異なり、スタンダードシートにはバックシェルは搭載していない。電源コンセントは標準搭載である。

 

 

↑車内の撮影は滞りなく終了し、時間が余ったので改めてSPACIA Xの正面(1号車側)から撮影する。これで撮影会は終了となり東武鉄道から非売品のお土産をもらい帰宅する。

 

 

↑SPACIA Xの公式カタログ・設計図・クリアファイルをもらう事が出来た。これが鉄道友の会主催撮影会の大きな特典である。設計図は鉄道雑誌(特に鉄道ファン)で公表の事もあるが、私自身じっくりと見る事は少ない。先方からもらわない限りじっくりと見ないのだ。概ね他社の撮影会(見学会)の際にももらう事が出来る基礎的資料で、結構参考になるものだ。