オレはPK戦最初のキッカーだったが、
外してしまった。
ヒロに託すしかない。
おちゃらけキャラのヒロだが、
かなり気合いが入っている。
負けたくない。
相手の1人目、
決められるとかなり辛い状況になる。
蹴った。
ヒロは止めた‼
横っ飛びでセーブ!
ヒロはガッツポーズ!
オレらもヒロに応えるように、ガッツポーズ‼
オレは心の中でヒロに感謝した。
『よし、ヒロが止めた!大丈夫だ!』
仲間がオレの肩を叩いた。
普段あまり仲良くないチームだが、
このPK戦では一つになってた。
振り出しにもどった。
その後お互いにしっかりと決めて、
5人目に突入。
先攻のオレらのチームのキッカーは外した。
そいつもうなだれていた。
『気にするな!ヒロがまたとめる!』
誰かが言った。
みんなそいつを励ました。
次決められたら敗退だ。
ヒロ、頼む…‼
しかし、ボールはゴールラインをわり、
オレ達は敗退した。
最後がPK戦か…。
なんか悔いが残る。
このチームはもっと上にいけると、思っていた。
何でこんなに早く負けたんだろう。
でも、とにかく終わった。
辛過ぎる練習もしなくていい。
最後にマッカーサーの様な監督、鈴木先生から言葉があった。
みんな泣いてた。
オレも泣いた。
鈴木先生が何て言ったか忘れたが、あのマッカーサーからは初めて聞いた、やさしい口調で話していた。
その後、中学を卒業し、オレは高校でもサッカーを続けた。
噂では中学時代のメンバーはほとんどが各高校で活躍していた。
中には神奈川県トップクラスの高校で活躍してる奴もいた。
その中の1人がキュウだ。
キュウは中学時代は腰痛で活躍できなかったが、高校で復活し、凄まじいプレーを披露していたらしい。
オレもトレセンなどで中学時代のメンバーに会うと、嬉しかったし、
中学時代はやはりもっと上にいけたと感じた。
そして、ヒロの噂はあまり入ってこなかったが、あいつは元気でやってると思っていた。
高校時代にヒロに会うことはなかった。
そして高校卒業後に、
中学サッカーのメンバーから電話があった。
つづく