迷ったら、親しい人に判断してもらうのも手
日々の暮らしで、どんどん増えていく物。「処分したほうがいいのは分かっているけれど、手放しどきが分からない」という人も多い。生活研究家の阿部絢子さんは、「物の手放しどきを自分でなかなか決められない人は、家族や友人など親しい人に見てもらって判断を仰ぐのも一つの方法」と話す。愛着はあるけれどくたびれてしまった衣類やバッグなどは、同世代の友人に見せて客観的に判断してもらうと、処分がスムーズに進むはず。また、「収納スペースを限定して、あふれた物は定期的に処分するのもいいでしょう」
捨てるのはもったいないと思える物は、リサイクルや寄付に出す方法も。ただし、リサイクル店は新品同様のものやブランド品しか買い取らないケースが多い。ボランティア団体も、受け付ける品が限られているので、先方が不要なものを送りつけないように注意を。
「基本的に物は消耗品。着倒す、使い倒す覚悟がなければ買わないという意識も必要です」
必要度チェック
□ しみや色あせがあり、毛羽立ってきている
着ていて「清潔感がない」と思われるような服とは、名残惜しくてもさよならしよう。白い服の黄ばみ、食品のしみ、ニットの毛羽立ちなどをチェック
□ 同じような服がほかにもある
「家にあるのと似たような服を買ってしまった」という場合、持っていた服には飽きていることも。古いほうの服は着なくなる可能性が高いと考えて
□ 存在を忘れている or 1年着ていない
クローゼットの奥に、存在をすっかり忘れていた服を発見。こういう場合も、改めて着る可能性は低い。1年以上着ていない服は、もう卒業していいかも
当てはまる項目があったら
● きれいなものはリサイクルショップや寄付に回す
● くたびれたものは捨てるか、カットして拭き掃除用
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必要度チェック
□ 足が痛くなる or 脱げやすい
靴は数回履けば足になじむもの。履き続けても足が痛み続けるならサイズや形が合っていないので手放すのがベター。伸びきって脱げやすい靴も処分を
□ 中が汚れていて人前で脱げない
パンプスのインソールは明るい色も多いので、意外と汚れが目立つ。お座敷などで脱いだときに、「恥ずかしい」と思うほど汚れていたら処分のサイン
□ ヒールが減りすぎている
ヒールが減ってカツカツとうるさい音を立てているパンプス。エレガントとはいえません。気に入ったものなら修理に出し、十分履いたものなら処分を
当てはまる項目があったら
● ほぼ新品に見えるならリサイクルショップに
● くたびれたものは自治体の定めに沿って廃棄
必要度チェック
□ ONでもOFFでも使うシーンがない
「買ってはみたものの仕事用には合わず、休日も使う機会がない」。そんなバッグがあるなら、もっと活用してくれる人に使ってもらうことを考えて
□ よく使っているけれど傷みが目立つ
使いやすく重宝しているバッグでも、角がこすれたり、部分的に汚れたりとくたびれた感じがあるなら、そのまま使い続けるのは考えたほうがいいかも
□ 服装と合わなくなった
「大学時代に使っていた布製のトートバッグ。会社勤めになったら服装と合わず、使わなくなった」。そんな場合も、思いきって手放してもいいはず
当てはまる項目があったら
● ブランド品や新品同様のものはリサイクルショップへ
● 気に入っているけれど傷んだものは、専門の修理店で直して使う
● 使わない、くたびれたものは素材に応じて可燃 or 不燃ゴミに
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必要度チェック
□ 温泉やスポーツジムに着ていけない
「見えないから」と、よれよれになってもつい着続けてしまう下着類。「温泉やジムに着ていくのはちょっと…」と思うなら、そろそろ捨てどきかも
□ 自分の体形と合わなくなった
太ったりやせたりして体形と合わなくなったり、ゴムが伸びきってしまったりしたものは、使い続けていると体形維持にもよくないので早めに処分を
□ タグの表示が読めなくなった
ずっと同じ下着を着用し続けていると、くたびれ具合がよく分からなくなってしまうもの。タグの印刷が薄くなって読めなくなったら捨てる目安かも
当てはまる項目があったら
● 素材に応じて可燃 or 不燃ゴミに
● ストッキングや靴下は拭き掃除などに使用して捨てる
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必要度チェック
□ 自分の肌に合わない
肌質に合わないスキンケア用品や、似合わないメイク用品、香りが苦手なシャンプー類は、置いておいても場所を取るだけ。手放すか別の用途を考えて
□ 半年使っていない
開封後しばらく使わずに半年以上置いたものは品質が悪化している可能性も。特に、肌に直接塗る化粧水やクリームは、トラブルを避けるためにも処分を
□ より良い一品に乗り換えた
「これだ!」と思える美容アイテムに出合えると、それまで使っていたものが色あせて見え、使いたくなくなるもの。残念ですがお別れしましょう
当てはまる項目があったら
● 乳液や化粧水はお風呂のお湯に適量入れて保湿効果を高めるか、体の保湿用に
● メイク用品は容器と中身を分別して可燃 or 不燃ゴミに
● シャンプーはデリケート衣類用の洗剤、リンスは柔軟剤代わりに活用
必要度チェック
□ 半年、使用していない
特定の料理のために購入し、それ以降使っていない調味料、意外と多いのでは? 普段の料理習慣では消費できないので、意識的に使うか処分を
□ 賞味期限が明らかに過ぎている
「開封後は冷蔵保存」と表示された調味料は劣化も早いので、間違って使う前に処分を。長持ちしそうなスパイス類も風味が落ちるので早めに使い切ろう
□ 自分の生活では使い切れない
「ひとり暮らしで外食ばかりなのに、サラダ油を1年分もらってしまった」。そんな場合、保管していても品質が悪化するだけ。早めに誰かに譲るのが手
当てはまる項目があったら
● 古くなっているものは中身を可燃ゴミに。容器は素材に応じて可燃、不燃、資源ゴミに
● まだ使えるものはいろんな料理に入れて新しい味にするか、使いこなせる知人に譲る
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必要度チェック
□ ひと通り観賞し、満足してしまった
「何度も読みたい(見たい)」「心のバイブルにしたい」と思えるもの以外は、一度きりしか観賞しない可能性も。場所を取っているなら、まとめて処分しよう
□ 読みきれずに放置している
途中まで読んで放置しているか、全く読んでいない本があるなら、実はすでに興味を失っているのかも。罪悪感を持つよりも手放したほうがすっきりするはず
□ 買った当時の自分から卒業したい
「気づけばたまっていた恋愛ものの本やDVD」「精神的につらかった時期に聴いていたCD」。そんな過去の自分から卒業したいと思うなら、思いきって手放そう
当てはまる項目があったら
● 専門のリサイクル店に売る
● 友人や同僚など、欲しい人を募って譲る
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必要度チェック
□ 何らかの不具合がある
「壊れている機能があるのにだましだまし使っている」「直そうと思ったけど保障期間が過ぎている」。そんな家電類は十分、長く使っているはずなので買い替えを
□ 見ているとがっかりする存在
「部屋の中で、この家具だけなんだかみすぼらしい」「好みでないのに仕方なく使っている」。そんな家具は思いきって手放せば、部屋の満足度が一気に上がるはず
□ 1年使っていない
「ダイエットのための室内運動用器具」「特定の料理用の調理家電」。勢いで購入したものの、使い続けるのが難しかったなら、手放して場所を空けてあげよう
当てはまる項目があったら
● 家電量販店などで新しいものに買い替え、店に引き取ってもらう
● 信頼できるリサイクル店に買い取ってもらう
● 自治体の規定に従って、有料で粗大ゴミに出す
上手な手放し方Tips
Tips 1 時間があればフリマやオークションも
時間や手間を惜しまないなら、状態の良いものをネットオークションに出品したり、フリーマーケットに出店したりするのもおすすめ
Tips 2 思い出の品は塩でお清めして処分
「もらった手紙や、思い出が詰まったものを捨てるのに抵抗があるなら、塩をかけてお清めして処分すると、気が楽になりますよ」(阿部さん)
Tips 3 料金を請求するリサイクル業者に注意!
出張買い取りに来て、「これは有料で引き取りになります」と高額料金を要求する業者も。自分で粗大ゴミに出したほうが安いはずなので、十分な注意を
この人に聞きました
阿部 絢子 さん
生活研究家
薬剤師の資格を持ち、洗剤メーカーに勤務後、消費生活アドバイザーの経験を活かして、科学的かつ合理的な生活提案をしている。また、世界各国の家庭にホームスティしながら、その国の暮らしや環境問題を研究している
日経WOMAN 2010年9月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります
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