クコはナス科の多年草で細長くツルのように伸びた枝から実る赤い楕円形の果実で、大きさは親指大からそれよりも小さいものなどさまざまです。味はトマトに近く薄い味でやや苦みもあります。ナス科独特の臭みもあり皮が薄いので、日本では静岡や岡山でよく見られ、生のままだとすぐにつぶれてしまうので、生のままの実が販売されることはありません。葉っぱも食べることができ、炊き込みご飯などに入れると、ほろ苦くて美味しい食材ですが、入れすぎるとだめで、ナス科の中でも害虫や病気で多い植物なので、新鮮なきれいなものを収穫するのは困難なものです。
栄養補給と美容効果のある果実
かの実に含まれている栄養素は100種類以上のビタミン、食物繊維、ミネラルや必須アミノ酸などがあり、小さな果実に多くの栄養素が含まれていることから天然のビタミン剤と言われています。食べ方の代表的なものは乾燥させて食べる方法で、乾燥させると甘みが凝縮して苦味が消えることで美味しくなり、少しの水分を含ませて、そのまま食べたり肉や野菜料理に添える食材になります。この他にもヨーグルトに入れたり、シロップ漬けなどの美容食としても利用できます、ただしあまり多く取りすぎると副作用などもあるので注意が必要です。