薩摩揚げは、元々中国由来の料理が琉球に伝わり、薩摩を経由して全国に広がったとされていることからこのように呼ばれています。そのためか鹿児島県や沖縄県では一般につけ揚げと呼ばれることが多いです。関西地方ではてんぷらと呼ばれることもあります。
基本的には魚肉のすり身を塩や砂糖などで味付けした上で形を整え、油で揚げたものですが、ゴボウ、イカ、ゆで卵などの素材を包み込んだものもあります。形も丸形や角形など地域や材料によって様々なのが特徴です。このように地域によって名称や練り込まれている素材、形などが違う地域色の出る食べ物です。
薩摩揚げの中身や用途はどんなもの?
薩摩揚げは水産地の場合は、地元でたくさん取れる魚を材料とする事が多いです。イワシやサメ、カツオ、サバやホッケなど多種多様な魚が使われますがほとんどの場合2種以上の魚を混ぜます。魚のすり身のみで作られた物の他にキクラゲや紅しょうがを入れたものや玉ねぎやネギなどの野菜を入れた物もあります。じゃこやイカ、タコ、エビなどの魚介類を入れた物に薬味を加えたものなどもあります。
そのまま食べてもおいしいですが、軽く焼いてショウガ醤油やからし醤油などを付けて食べるのもおいしいです。また、おでん種やうどんの具、煮物の材料に使われることも多いです。