戦後の日本はとても貧しい国だと言われています。戦争に負けて、すべてを失ってしまったわけですから貧しい時代であることは、現代に生きている人でもある程度理解はできるのではないでしょうか。貧しさの中にはお米を食べることができない、食べ物と言うとサツマイモや小麦粉を水で練り上げてお湯の中に入れてたべるすいとんだと言います。こうした時代に生きていた人々も、今は80歳以上の人が多く、当時の話を聞くと実に貧しい時代であったことが分かるのではないでしょうか。しかし、時代が変わることで貧しさから豊かな生活になり、食文化も変化しています。
小麦粉と水で作ることができます
すいとんは汁物料理の一つです。戦後のものはお湯などに団子状になっている小麦粉の練り物を投入して食べた、僅かな塩味だけで食したと言われています。お米などが貴重な時代ですからこのような貧しい食生活が強いられたわけです。現代は食に困らない時代とも言われており、すいとんなどの料理を食べたことがない人も多いと言います。しかし、この料理は出し汁をたっぷりと含み、うま味を取り込むことができる画期的な料理の一つでもあるのです。しかも、小麦粉と水があれば簡単に作ることができますし、満腹感も得られるなどお勧めの料理です。