アクアコッタは主に野菜や卵を使ったスープでイタリアのトスカーナ州の郷土料理です。イタリア語でアクアは水、コッタは煮るを意味しており、直訳すると水で煮たスープとなります。各地方ごとに特色が異なり様々なバリエーションがありますが、特にトスカーナ州の南西部に位置するマレンマ地方のものは有名です。
またミネストローネに似た料理ですが、スープにパンが浸してあるのが特徴です。イタリアではパスタとパンが主食として食べられますが、パンは日にちが経つにつれて乾燥して固くなってしまいます。アクアコッタは固くなったパンを少しでも美味しく食べるために考案された料理です。
アクアコッタの基本的な調理法
アクアコッタは家庭料理であるため、材料や調理法は各家庭ごとに異なります。主な材料は玉ねぎ、セロリ、にんじん、トマトなどが一般的ですが、季節の野菜やキノコなどを加えることもあります。
調理法は、まずオリーブオイルとニンニクを弱火にかけ香りを出します。そして適当な大きさに切った野菜類を加えて炒め、火が通ったら水とトマトを加えて煮込みます。水の代わりにブロード(ブイヨン)やコンソメなどを入れるレシピもあります。最後にトーストしたパンをお皿に敷き詰めて、スープを注いだら出来上がりです。お好みで半熟卵を添えても美味しくいただけます。