パスタの一種であるマカロニは、本場イタリアでは中心部に穴の開いた筒状の物を指し、大きさや形にも正確な決まりがあります。しかし日本では貝殻型やリボン型など意匠を凝らした形のパスタの総称として用いられる事が多く、アメリカの一部の地域ではパスタ全般の事を指す場合もあり、世界に広がっていく過程で定義も変化しています。イタリア以外の国にも様々なレシピが存在し、チーズソースを絡めたマカロニアンドチーズはアメリカで広く親しまれている定番の家庭料理です。日本でもサラダやグラタンが、大衆的な料理として定着していますね。

 

 

 

形こそが最大の人気の秘密

 

 

本来の定義である筒状の物は濃厚なクリームとの相性が良く、マカロニアンドチーズはまさにこの特長を生かした料理です。グラタンも同じ事が言えますね。中心部の穴に詰まった熱いソースが魅力です。太く短い形状はソースとの絡みやすさ以外にも食べ易さというメリットもあり、特に箸で掴みやすい事が日本で広く浸透した理由の一つと言えるでしょう。箸の扱いが上手くない子供にも食べ易く、様々な料理が並ぶ酒の席でも、フォークに持ち替える事無く気軽に摘む事が出来ます。またリボン型や貝殻型の形状の愛らしさは、子供向けの料理やパーティー用の料理の食材としても重宝されていますね。