キムチは唐辛子と白菜などの野菜、塩やニンニクなどを入れた漬物のことです。昔は朝鮮漬けとも言われていて単独で食べられたり、焼肉店などでつけ合せとして食べられたりしています。他にも豚肉と共に炒めたり、チゲの具材にも使われている漬物です。もともとは厳寒期の朝鮮半島で保存食として作られていた漬物で、塩漬けした野菜からはじまりました。これにサンショウやニンニクなどの香辛料が付け加えられるようになったものが原型となっています。日本から16世紀に唐辛子が朝鮮半島に広まるとサンショウの代用品に、加工や栽培が比較的簡単な唐辛子が使われるようになったのです。
臭いが濃厚で複雑な味わい
キムチは唐辛子の辛味と野菜の甘さ、乳酸が発酵することによって生じる酸味などが複雑に入り混じった味わいが特徴です。ほとんどの場合はニンニクや魚醤、塩アミなどの漬物や塩辛など臭いが強い素材を使用するので風味が強く臭いが濃厚となります。朝鮮半島だけでなく朝鮮民族がたくさん住んでいる国や地域の市場などではキムチが販売されている場合が多いです。ソビエト連邦があった時代に高麗人と呼ばれる朝鮮系住民が沿海州から移り住んできているウズベキスタンでは、レストランや市場でもキムチが提供されています。