東洋経済の今週号。特集が「AIに負けない読解力を鍛える」との事で早速読んでみました。
東洋経済はビジネス誌ですから、「AIが台頭する中で我々のビジネスはどうなる??」みたいな文脈でAIに代替されない人間の特徴として「読解力」を捉え、それを鍛えることが必要という趣旨で特集が組まれています。
「AIと雇用」といった話題については、技術革新の中でヒトの雇用や生活はどうなるのか、どうヒトは働き・生きていけばいいのかといった観点は経済学において散々論じられてきました。
例えば1960年代のアメリカでは機械によるオートメーション化(自動化)が社会にどんな影響を及ぼすのかといった点について論争が行われました(このあたりは山本勲編『人口知能と経済』の最終章に詳しい)。自動化をAIに置き換えてみると、論点はほぼ出尽くしている感もあります。
また、技術進歩の中身や質の違いはさておき、現在のように市場経済システムや政府による政策対応への不安が根強い時代において、「新技術vsヒトの雇用」といった対立構造で状況変化を捉え、その下で論争が行われるという構図はありきたりと言えるのかもしれません。最近公刊された稲葉振一郎「AI時代の労働の哲学」(講談社メチエ)のように、従来の労働にまつわる考え方・哲学みたいな話にAIをトッピングさせてみて未来はどうなるのかといった話の方がよほど有益なんだろうな・・とは思うのですが。
閑話休題。
このような認識ですし、繰り返し特集されている「定番ネタ」ですからもう内容については食傷気味なのですけど、ただ、「読解力」とは何で、どう鍛えるのか、といった観点では参考になる特集なのではないかと思いました。
以下は特集の内容ですが、Part1のリーディングスキルテストとか、読解力を鍛える「基礎編」あたりは子供の勉強の参考になるなと思った次第。ちょうど長女が論説文の論理展開について習っていたと思うので、出口先生の記事あたりを一緒に読んでみようかなと思っています。
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Part1自分の力を知る
中学生以下の社員もいる! 企業を悩ます「読解力不足」
リーディングスキルテスト 21の問題を解いてみよう
係り受け解析/照応解決/同義文判定/推論/イメージ同定/具体例同定
解答と解説
「読解力のない経営者や社員は会社を潰すリスクがある」国立情報学研究所 教授 新井紀子
Part2読解力を鍛える 基礎編
[基礎レッスン1]論理力を向上させる 現代文講師 出口 汪
現代文のカリスマが指導 論理の基本ルールを学ぼう
[基礎レッスン2]本の読み方 現役東大生 西岡壱誠
理解できない原因は2つ 東大生が教える「読書術」
[基礎レッスン3]語彙を増やす 国語辞典編纂者 飯間浩明
辞書編纂者が実践する新しい言葉のインプット術
[基礎レッスン4]定義を押さえる ビジネスコンサルタント 細谷 功
言葉の使い方は人それぞれ まずは前提を明確にしよう
Part3読解力を鍛える 応用編
[応用レッスン1]法律を読み解く 弁護士 品川皓亮
ルールを知れば怖くない! 難解な条文を正しく読む方法
[応用レッスン2]データを正しく把握する 統計分析家 本川 裕
4つの「つまずき」に要注意 統計は疑うことから始めよう
[応用レッスン3]投資情報の読み方 投資家 玉川陽介
百戦錬磨の投資家が伝授 金融市場を先読みする技術