経営難に陥っている女子サッカーなでしこリーグ大阪高槻のFW丸山桂里奈が3日、資金難の影響を受ける選手たちの窮状の一端をブログに記した。
年末までの運営資金約3000万円が不足していることを7月末に発表した大阪高槻。
募集した支援金は8月末までに約399万円が集まり、新たなスポンサーも見つかって、9月5日に再開されるリーグ戦には何とか参加できることになった。
しかし、資金難は相変わらず続いている。
いきなり初戦の埼玉・熊谷で行われるAS埼玉戦、丸山は「キックオフが17時なんですが、試合してから帰宅したとしても終電に絶対間に合わないコースじゃないかな…」と思案をつづった。
「で、そうなるとみんな後泊しなきゃだけど さーどうなることでしょう 今回は流石に新幹線だよね?? 後泊(試合後、現地で宿泊すること)できるのかな??とか正直、選手として考えなくてもいいことを考えなきゃいけないという現実」
こんなチーム状況だからこそ、試合に勝ちたいという思いは強い。しかし資金難は選手にも、試合以外のいろんなことを考えさせる。
実際にはもっといろんなトラブルが発生しているようで、丸山はツイッターで「今は話せなくても、時期を見て今の現実を話せていけたらなと思っています」と、問題の存在を示唆。ブログでは「純粋にサッカーに集中出来るときがくるのかな…」と悲観的な思いもかすめているようだ。
しかし丸山自身、給料の支払いが滞っているものの、ブログやツイッターで触れたことは一度もない。
皆さんは 今年の6月から7月にかけて行われた ワールドカップ女子サッカーを覚えていますか?
なでしこジャパンの活躍は 予選を無敗で突破し 残念ながらアメリカに決勝戦で敗れ
2位という結果にはなりましたが、大量失点にも諦めずに最後まで全力で戦った
なでしこ戦士たちの姿に 感銘をうけた方も多かったと思います。
しかし 日本人の特徴として 熱しやすく冷めやすい体質があります
ワールドカップの興奮も 冷めつつあり、女子サッカーも熱が冷めてしまってきています。
なでしこメンバーの中でも プロで契約している選手ばかりではなく、なでしこリーグの中でも
資金難で経営が困難なチームもたくさんあるということは あまり知られていない事実です。
高給取りのJリーガーとは反対に 企業に努めてフルタイム勤務してから 日々の練習に励んでいる人、
アルバイトをしながら頑張っている選手たち、遠征費も自己負担のため 遠征に参加できずに
涙をのむ人、実力がありながら 経済的な理由で断念せざるを得ない実情があります。
Jリーグに比べ まだまだ歴史の浅い 女子サッカーですが あまりにも彼女たちの置かれている
現状がひどすぎる。
せめて Jリーガーのように サッカーに専念できる環境を作ってやらない限り、レジェンド澤 、宮間
クラスの選手が育った来ないのではないかと思います。
国立競技場に1550億ものお金を遣うのではなく 選手育成のためにもっと資金を注ぎ込んだほうが
日本のスポーツの発展につながるのではないかと思います。