どんなに対策しても、徘徊をやめない場合はどうすればいいのでしょうか?毎回、徘徊する認知症患者さんを探すのは大変です。疲弊してしまい、介護している家族が倒れてしまうかもしれません。

どんな対処法も効果がない場合、外部のサポートを受けることをおすすめします。たとえば、デイサービスを活用するのもおすすめです。
デイサービスに行けば、友人ができて適度に刺激を受けます。友人とのおしゃべりがストレス発散になり、徘徊が減少するかもしれません。レクリエーションが行われているので、ストレス発散になります。体を動かすので寝つきが良くなり、夜間の徘徊対策になります。

また、見守り介護用グッズを活用するのも良い対処法です。家族が徘徊にすぐに気付けるよう、ドアにセンサーをつけて、外に出たことを察知できるようにすると安心です。
GPSを装着した靴にする、小さなGPSタグを衣類につけるなども良いでしょう。

さまざまな対策をしても徘徊したときに備え、近所の交番、自治体、近所の方に認知症のご家族の情報を伝えておくと安心です。
いざという時に警察にスムーズに動いてもらえますし、1人で歩いているときに近所の方が声をかけてくれるかもしれません。早期発見できるように備えておくのは良いことです。

それでも外を歩き回っていたら、発見した時に怒らないようにしましょう。時間や状況が許すなら、しばらく付き添って一緒に歩いてあげると、気が済むかもしれません。家族には忍耐が求められます。
無理だと感じたら、介護施設への入居を考えるのも1つの方法です。

高齢の認知症患者さんには、帰宅願望という心理症状が出ることがあります。帰宅願望は、現状に安心感がない際に出ることが多いです。介護士は、家に帰りたいという患者さんの気持ちを否定しないように注意します。

時には介護施設から出て徘徊につながってしまうこともありますが、徘徊を抑制しないことも重要です。少し一緒に歩いてみて、家に帰りたい理由を探ってみるのも一つの方法です。
理由を聞いたら、その思いに寄り添います。心配事を抱えているようなら、その気持ちに共感する言葉をかけてみてください。その内容についてはもう大丈夫であるというような安心感のある言葉を聞くことで、利用者さんが落ち着く場合が多いです。

しかし、上手に対応しているつもりでも、思うような結果に結びつかないこともあるでしょう。
夕方になると帰宅願望が出る、夕暮れ症候群というものもあります。
夕方は忙しい時間帯なため、介護士自身に余裕がない場合もありますが、患者さんの気持ちを否定して帰宅は無理だと事務的に対応したり、無視したりすることは避けるべきです。
安易な対応をしてしまうと、落ち着くまでに時間がかかってしまうこともあります。

気持ちを否定することなく話を少しそらしてみることや、患者さんに何かの役割を持ってもらい、その作業をお願いするといった対処をとるのも良いでしょう。

日頃から患者さんとコミュニケーションをしっかりとり、安心して毎日を過ごせるような環境を作ることも大切です。認知症患者さんの徘徊の原因や予防法を知りたいなら、『STOP徘徊!予防のためにできること』の記事をチェックしてみるのもおすすめです。