「受精卵はいつもきれいなんだよ。なんで着床しないか先生もわからないんだ。」

 

何度目かの判定日で陰性を告げられた時、先生もうーんと首をかしげてそう言われました。

 

「少し検査費用が高いんだけど、あなたみたいにいいグレードの卵を戻しても着床しない人の原因を探るための検査がある。

 子宮内膜には着床に適した『着床の窓』といわれる期間があって、それがいつかを調べる検査。

 あと、子宮の中の乳酸菌の種類と量を調べる検査。

 慢性子宮内膜炎をを起こす細菌がいるかどうかの検査。

 あなたの場合は『着床の窓』を調べる検査が有効だと思う。

 ただ、検体は1回とれば3つ全部調べられるし、ばらばらに調べるよりも一度にまとめてやったほうが費用も最小限で済む。

 お金のかかることだからご主人と相談してきてね。」

 

この時に初めて聞いた、ERA EMA ALICEという検査の存在。

ERA=子宮内膜着床能検査

EMMA=子宮内膜マイクロバイオーム検査

ALICE=感染性慢性子宮内膜炎検査

3つまとめて、エラエマアリス、です。

 

先生の説明を聞いたその場で「検査します」と答えた私。

3つまとめて検査の費用は約15万円。15万なら、万が一夫に相談してなんか言われても自分で払えるしな、と。

※なお、家に帰ってから夫にそういう検査があって受けることにしたから~と報告、了解~の返事で、特に反対されたりはしませんでした。

 

先生から次の生理が始まったら1日目か2日目に診察を受けてねと言われ、生理の初日に病院へ。

エコーと、実際に移植するときの予行演習みたいな感じで、移植するときの同じスケジュールで薬を飲みました。

飲み薬(毎食後)+膣座薬(8時間おき)ですね。

ちなみに、ERAEMMAALICEの費用は約15万円だったけど、それはあくまでも検査費用なので、

この飲み薬と膣座薬の薬代、診察2回分は自費です。

領収証を確認したら、なんだかんだ18万ぐらいかかっていたみたい。

 

検体採取当日。

診察室に入る前に「ちょっと痛みのある検査だから、痛み止めの座薬を入れてね」と座薬を渡される。

座薬を入れてから15分後ぐらいに内診台に呼ばれ、いつものエコーの時と同じポーズでスタンバイ。

 

「じゃ、はじめるよー」

 

私は痛みにはあまり強くないほうだと思う。

普段のエコーでも、調子が悪いときはぐっと機械を押し当てられる感じが苦手で、鈍い痛みを感じることがあった。

毎年の子宮がん検診もいたくなかったことのほうが少ない。(人によっては全然痛くないらしいですね、あれ。)

卵管の通水検査ではあまりの痛さに台の上で「ぐぁぁぁー」とうなり声をあげ、耐え、終わった後は痛みのあまり

起き上がることができなかったぐらい。

今回は痛み止めの座薬まで渡されたので、痛いことされるんだろうな・・・と嫌な予感はしていたが、

 

予想以上に痛い!そして長い!!!!(時間が)

 

パンフレットには

「子宮内膜組織を一部とるので多少の痛みがあります。

 (一般的には月経痛に似た痛みといわれます)」

とあったので、まぁ生理痛のひどい時を想像していたのだけれど。

 

実際は、たぶん子宮口を引っ張られている?広げられているであろうなんだかひきつれた痛みと、

内臓を内側からガリガリやられる感じの確かに月経痛と言われれば月経痛と似たような…でもレベチだわ!!!という痛みが

同時に押し寄せる、痛みのエレクトリカルパレードでした。あまりの痛さに目の前がチカチカと。

たぶん時間にして5分ぐらいだったんじゃないかと思うけど、体感的には15分ぐらいに感じた。

終わってからはもちろん、検体を取ったところからの大出血状態です。

抗生物質を処方されて、その日はおしまい。

 

もう本当に痛くて痛くて。。。

検査が終わった後は生理痛が残ってる、みたいな感じで、だんだん痛みは引いていくんですが、

なんかこう、痛さにつかれた感じが残るというか…。

この日は仕事を早退して病院に行ってあとは変えるだけだったので、助かりました。

この検査受けてから仕事行く予定にしてなくて、本当に良かった。

 

2週間ほどで結果がでるので再度病院へ。
 
結果

ERA=子宮内膜着床能検査→今までのタイミングよりちょっとずれてるかも

EMMA=子宮内膜マイクロバイオーム検査→問題ない

ALICE=感染性慢性子宮内膜炎検査→問題ない

 

ということで、次の移植ではちょっとずらしておなかに戻そうね、という検査結果でした。

でも、この後の採卵で卵が一つも取れず、この検査結果を実際に反映した移植が行われるのは

まだまだ先の話。