=想像のストーリー=
≪幸せ探しは、固定観念を棄てること≫
(固定観念を壊した先に青空(happy life & enjoy life) が見えます)
今思い起こすと、かれこれ12~13年前にもなるでしょうか。
ある日、若いであろうと思われる女性の方から、ご相談のお電話がありました。日時を決めてお出でになることになり、お約束の時刻にいらっしゃいました。見るからに二十歳前後かと思われる可愛いらしい方です。忘れもしません、真夏8月の暑い日でした。
お話がし易いようにアバウトな自己紹介欄にお書きいただいたところ、思ったとおり年齢欄には22歳とお書きいただきました。
当時は、流行語となった「婚活」という言葉が誰の耳にも聞こえ始めた頃です。と同時にキャリアウーマンの世界では「晩婚」がトレンディ―と思われているような時代です。
自己紹介欄の学歴欄に目をやりますと、地元の国立大学卒とあります。忘れもしません、逆算するとその年の3月卒業されたばかりです。学歴もさることながら、とってもチャーミングな女性です。普通なら就職戦線でご苦労をされている環境のはずです。大学卒業ほやほやの若い女性が婚活?と考えこみながら、私としては、結婚への考え方を聞きたくなって当然でしょう。
語弊があったらごめんなさい。「短大卒であれば、中には嫁入り道具として入学される方もいらっしゃる」と聞いたこともありましたから、思い切ってお聞きしました。「大変失礼ですが、この春に国立大学を卒業されて、就職活動をされることもなく(本当の社会生活を未経験のまま)半年も経っていない今、結婚をお考えになったお考えは?」返ってきた言葉は、いとも簡単に「子度が欲しいのです」でした。結婚相談所のアドバイザーをしている立場から、まさか「結婚はまだ早いのではないの?」なんて言うわけにも参りません。再度お聞きしました。「ご両親は納得済み?」と。ご両親は健在で兄弟はいらっしゃらない。いわゆる、一人っ子なんですね。私が親なら「高校も市内では一番の進学校は出ているし、大学も一流です。一人っ子であればたとえ女子であっても、それなりの成長希望を持って後押しをされてきたと思われます。やっと大学を卒業したとたん、結婚、となるとやや戸惑われたのではないかと思われます」。でも、理由を「くどくどと仰る方でもなさそうなので、これ以上のことをお聞きするのはやめました」。
会社のご案内、現在の結婚事情、お相手の選び方、システム・・・・と縷々ご説明した結果、早速ご入会の言葉をいただきました。当時は、先にも述べましたように「晩婚がトレンディ―」だったんです。したがって、男性の登録会員の年齢帯は30台からはじまっていて20歳代はチラホラです。登録用のプロフィールを拝見すると、(今でもはっきり記憶しています)ご両親の年齢はお父様が49歳、お母様が45歳でした。ということは、お母様のご結婚された年齢は23歳位だったわけです。時代の流行語のトレンディ―である「晩婚」なんていうことにはそっぽを向くようなご夫婦だと思います。
これからが「想像のストーリー」です。![]()
この会員さんを仮にG子さんとお呼びしましょうか。
ご両親は、むしろ結婚は早いほうがGOODというお考えだったのかもしれません。
まず第一の理由は、G子さんが「一人っ子」」であるということです。
日本古来の家族性を尊重されるご家族だとすれば「お婿さんを迎える」という慎重なお考えがあったのではないかとも思います。そうであれば若いうちからの婚活はごくごく当然なことかもしれません。と同時にご本人もご自分の学歴を振りかざして大手企業に就職してキャリアーウーマンになろうなんての考えはなかったのかもしれません。たしかに、ご本人とのお付き合いは半年程度ですが(実は半年で成婚されたのです)、そのお考えは、学歴にこだわったり、条件ばかりを追求するお相手探しに、私達が首をかしげたくなるような条件を希望されるわけでもありませんでした。
こちらがびっくりするような、まさに文字通り淡々とした性格そのもので、大学での勉強は「ご自分の探求したい分野の知識を豊富に身に着ければそれで良し、学友と自分との格差を切磋琢磨するような模様でもありませんでした」まさに良識を身に着けるための大学での勉学だったというような、極めて高い社会性を身につけようとする常識家を目指しているというお考えと見て取ることができました。普通考えれば、社会性とは実社会に出て身に着けるものだろうと考えがちですがこの方は違うんですね。「婚活そのものを覚めた感覚でとらえている感じを強くしたものです.」。![]()
入会後6ヵ月での成婚までの道のりは全くスムーズでした。絵に描いたような結果だったことを思い起こしています。克っての流行り言葉でいえば「まったくもって勝ち組」です。人にはそれぞれの生き方があるものですね。またまた誤解を恐れずに言うならば「高学歴の女性の場合、男性がどちらかといえば”引く”傾向が多いことは経験上感じておりますが、彼女の場合選択学部は文学部でしたが、今更ながらその辺に深い意味合いがありそうな気がしております。
結婚後1回だけお見えになりました。愛くるしい男のお子様を抱いていらっしゃいました。
因みに、ご主人様は地元に本社のある企業にお勤めの方です。ごくごく普通の幸せな家族とお見受けしております。入籍がご養子縁組であったかどうかまでは聞きませんでしたが、彼女が選択した彼氏であれば、そんなことを詮索するのは「ヤボ」かも知れません。
彼女の幸せそうな表情からご両親様を含めて「念願叶ったり」だったのだと思っています。![]()
お役に立ったかどうかはわかりませんが、経験談の内の一こまをご紹介いたしました。
では又。
siawase family


