最後のデートとなった映画の帰り、
エスカレーターでキスをした。
それが最後のキスだった…
あれから8年…
私達は再び気持ちが通じ合った。
8年振りの彼とのキスは
照れくさかったけど、あの頃を思い出させた。
私は彼の腕の中で、涙が止まらなかった。
帰り道、彼の方から手を繋いでくれた。
キスをするのにも聞いてくる彼が、
今、力強く私の手を握っている。
その強引さに、胸がキュンとなった。
電車の中でも、繋いだ手を離せずに
ピッタリと彼にくっついていた。
次はいつ会えるかな?
祝日の日、もしかしたら朝から会えるかも。
祝日かー。娘も一緒だけどいいかな?
うん、もちろん。
そして、祝日の日。
私達は初めて3人で会うことになった。
朝10時前から合流し、
最初は大きな公園に行った。
娘が飽きないようにと、
彼は娘のためにお菓子を買っておいてくれた。
そんな気が利くとこも
昔から変わっていない。
彼は娘と全力で遊んでくれた。
私は彼の全てが大好きだった。
あの頃の気持ちを思い出しながら
ひとつひとつ答え合わせをしているような
気分になった。
お昼過ぎまで公園で遊び、
ご飯を食べるために移動した。
祝日のお昼時と言うこともあって、
どこも混んでいたので、
私達はカラオケに行くことにした。
娘はすっかり彼に懐いてしまい、
彼の側から離れなかった。
彼がトイレに行けば、
トイレの近くまで迎えに行ったり、
カラオケでも彼のとこに座ったり…
この子にパパがいたら、
こんな感じなのかなー。と少し切なかった。
2時間程カラオケで過ごし、
今度は娘が行きたいと言ったので
ゲームセンターに行くことにした。
駅のトイレに行っている間、
娘は彼と2人で私を待っていた。
トイレから出ると、2人の姿がない。
あれ?あれ?
さっきまでここにいたのに。
ホームに降りたのかな?
私はホームに向かった。
しかしホームにも2人の姿は無かった。
すると階段から、
笑いながら楽しそうに降りてくる
2人の姿が見えた。
娘は彼に抱っこされていた。
何だかとても自然で、
まるで本当の親子のようだった。
電車が来るまで、娘は彼から離れなかった。
そんな娘を彼は愛おしそうに見つめていた。
この人が娘のパパだったら
どれだけ幸せなんだろう…。
私は2人の楽しそうな姿を見て、
そんな事を考えていた。
この日、私達は20時頃まで一緒に過ごした。
家族の休日ってこんな感じなのかなー。
と疑似体験をさせてもらった気分だった。