こんにちは 削り人です。
パターヘッドに処理するDLCコーティングについて書きたいと思います。
塗装等もコーティングと言われますが、DLCコーティングは塗装とは全く異なる処理で
めっきでもありません。
処理会社の方に、何度も説明していただくのですが難しくて・・・
まったく頭に入ってこないばかりか、すぐに忘れてしまいます ((+_+))
説明できることは、DLCとはダイヤモンド・ライク・カーボンの略で
真空炉の中で処理される硬くて薄い膜です。
膜厚2~3ミクロンとめっきの10分の1くらいで、ハサミやカッター刃などにも
DLCコーティングが処理されたものがございます。
2005年頃だったと思いますが、黒色のパターヘッドの製作依頼を受けました。
軟鉄素材をミーリング後に下地めっきを施し、
テフロン塗装仕上げで受注をいただきましたが、
その後、DLCコーティング処理会社様と運命的な出会いがありました。
発注会社様に提案させていただくと、すぐに耐久・剥離等の比較テストが行われ、
大変良い評価をいただき、テフロン塗装からDLCコーティングに仕様変更されました。
実績のない表面処理の為、いろいろとトラブルもありましたが処理会社様にご協力をいただき
ロット数2500個を無事に納品する事が出来ました。
現在も多くの量産実績があり、処理会社様には大変お世話になっています。
2020年にDLCコーティングを採用いただいた会社様の耐久・剥離テストから
帰ってきたパターヘッドの画像.です。
303ステンレス素材にDLCコーティング処理をしたヘッドです。
凄い凹みでビックリです!!!
例えテストであっても自分の作ったパターヘッドに、
この様なキズを見ると気持ちが凹みました・・・😢
DLCコーティングは優れた表面処理です。(*^_^*)