3歳になる前だったと思います。
その夢は、
ヨーロッパに行って母と逸れてしまい
まるで「禁じられた遊び」の最後のシーンのように
異国の人混みに揉まれて
母を探しに行きたいのに逆方向に押し戻され、
いつの間にか広場の台座の上に押し上げられて
銅像の中に塗り込められてしまう夢でした。
3才になる前の子どもにとって
異国で迷子になるなんて
想像を絶する怖いことでした。
誰にも言葉が通じない。
泣いて叫んでいるのに
群衆が私を台座に連れて行って
銅像の中に塗り込めていくのです。
泥のようなものが顔まで塗られていき
息ができない恐怖。
私は何故、3才より前でこんな怖い夢を見たのでしょう。
しかもその頃、ヨーロッパに行ったことなどありません。
なのに鮮明なその夢の記憶はずっと刻まれているのです。
記憶の鍵は、
よく迷子になっていた、
その頃の人生の居場所は絵本やTVなど物語の中だった、
母は私をちゃんと見てくれないと絶望していた、
…当時は明確に絶望を感じていたわけではなかったように思います。
悲しさ、怖さ、孤独…そんな感情がごちゃ混ぜになっていた感じでしょうか。

