「それで、妹さんはどこに?」
ゼロス
「修道院だよ。
おい、笑うなよ。
どうせ俺さまとは正反対な清く正しい生活をおくっている妹さまさ。」
~~~~
セレス
「! お兄さ……
………神子様、また、ふらふらして
いらっしゃいますのねっ」
ゼロス
「よう、セレス。
今日はおまえに預けといた
《クルシスの輝石》を取り返しに来たぜ?
ちょっと必要になったんでな。
返してもらおうか」
セレス
「……どうぞ、御勝手に!
どうせそれは、もともと神子様のものですわっ!」
ゼロス
「悪いな。
これこれ。懐かしいねえ……」
セレス
「用事がお済みなら、
お帰りくださいませ。さあ、早く!」
怒鳴ってから、セレスは急に激しく咳き込んだ。
胸を押さえ、窓に寄りかかって
ひゅーひゅーと鳴り損ない
笛のような音が喉から漏れる。
ゼロスは真面目な顔になって、
リフィルよりも先に傍に駆け寄り、
その背中を擦ろうとしたが、
セレスはそれを払った。
振り返った顔はろうのように白く、
目には涙が浮かんでいた。
それを見ると、ゼロスは笑みを浮かべて手を上げた。
ゼロス
「へーいへーい、あーいかわらず、
嫌われまくってるなぁ……
俺さま、かわいそー。
んじゃ、こいつは貰ってくわ。
あんま無理すんじゃねーぞ」
踵を返し、ロイドたちに向けたその顔には、
はっきりとした痛みが浮かんでいた。
肉体的なものではない、
心の傷ついたその痛みが。
だが、それは、
セレス
「あ……お兄さ……」
ゼロス
「ん?何かな、可愛い妹よ」
セレス
「……何でもありませんわっ!」
ゼロス
「あっそ」
セレス
「………お気をつけて」
ロイド
「聞こえなかったと思うけどな、今の」
セレス
「べ……別に何も言ってませんわ!
ですから、お兄さまに
聞こえなくてもいいんですの!」
ジーニアス
「あ、お兄さまって言った」
セレス
「いいいい言ってませんわ!
あんな人、兄なんかではありませんっ!
お帰りになって!」
リフィル
「………ファーストエイド」
セレス
「……ありがとう」
ロイド
「先生。この子………」
リフィル
「ええ。ずいぶんと体が弱いようね。
残念だけれど、治癒術は対象となる生体が
本来もっている代謝機能を
活性化する術だから、
それが元から弱いこの子をすぐに健康にするのは無理よ
」
ロイド
「………そうか」
セレス
「あなたたちは……お兄さまのお友達…?」
ロイド
「まあ、そうかな?」
セレス
「よかった……お兄さまにも、
お友達ができたんですね……」
~~
ゼロス
「どーよ?俺さま、
なかなか愛されてるだろ?」
ロイド
「ひねくれた言い方するなあ。
………案外、おまえのことを
心配してるんじゃないのか?」
ゼロス
「んなことあるかってーの。
あいつにとっちゃ、
俺さまは邪魔者でしかないのさ。
んなことより、行くんだろ?
《救いの塔》へよ」
ロイド
「ああ」
ゼロス
「んじゃ、とっとと行こうぜ。
ここにはもう……用はねーんだ」
ロイド
「あいつ、案外わかってねーな……」
次のは、エンディング後の
ゼロスのお話かな?
(ゼロスが生きてるルートで)
ゼロスが死んでたら
エンディングにも
一切出てこないみたいだからな~……
ま、途中からだし飛び飛びだし、、、
ゼロス
「ふふ~ん。俺さま、
細部まで気を抜かないもんね。
でっひゃひゃひゃひゃ~♪
お。ヤツは戻ったのかな~?」
セバスチャン
「はい、ゼロス様」
ゼロス
「で、どうなのよ」
セバスチャン
「ご無事だそうでございます。
幸い、修道院にも
たいした被害はなかったとか」
ゼロス
「けど、教皇の息のかかった
ヤツらはもういないだろ?
護衛はどうなってる」
セバスチャン
「ご心配には及びません。
セレス様にはなんのご不自由もないよう、
手は打ってございます」
ゼロス
「なーるほど。
それはそうと。
前から気になってたんだけど」
セバスチャン
「は。なんでございましょう」
ゼロス
「この髭っ!」
セバスチャン
「あだっ!い、いえ、し、失礼……」
ゼロス
「どうしたらこう、
きゅっと上を向いてるのかねえ。
なにか特別な手入れでもしてんのか?」
セバスチャン
「手入れと申しましても……
父も祖父も、代々口髭をたくわえ
ワイルダー家に
お仕えしてまいりましたので、
私も同じようにしているだけでございます」
ゼロス
「ふん、くだらねえ。
それじゃ芸がないじゃないのよ。
せめて雨の日は下を向くとかさあ……
それで、なんだって?」
セバスチャン
「はい。
『神子さまと一緒に暮らすくらいなら、
死んだほうがましですわ』
だそうでございます」
ゼロス
「ひゃーっひゃひゃひゃ!
面白ぇ。それじゃ決まりだ。
あいつのことは一生ほっとけ!」
セバスチャン
「かしこましました」
~~~~~
ゼロス
「ほんとに泊まって行かなくていいのかよ。
部屋なら、、唸るほどあるんだぜ」
しいな
「いいんだってば。
自分だってさっさとシルヴァラントに
発てっていったくせに」
プレセア
「私も、アルタミラに戻ります。
仕事が待っているから……。
さっきの話、よろしくお願いします」
ゼロス
「おう、ケイトな。
なんかわかったら
リーガルのところに知らせるよ。
それらか、研究所の件は
しいなの次の報告を待って、
国王と交渉ってことで」
しいな
「あんた……ちゃんと喋れば少しはまともに見えるじゃないか」
ゼロス
「えっ、えっ、
俺さまってまとも?カッコいい?
でひゃひゃひゃひゃ~!」
しいな
「……行こう、プレセア」
ゼロス
「ひゃひゃ……、と。
聞いての通りだ。危ない目に遭わすなよ。
とんでもない暴力女だが、
あれはあれで……大切なヤツだからよ」
(お、お袋!?)
「んだよー。脅かすなって」
゛生きてさえいれば、
きっといいことがあると思わないか?″
しいなの言葉が脳裏に響いた。
「生きてりゃ、
いいことがあったってのか……?
なあ、ミレーヌ・ワイルダーさん」
「お袋……、いつまで俺を苦しめる……」
「雪が………」
~~~~
ゼロス
「母さま!来て!
雪だよ。雪が降ってきたよ!」
ミレーヌ
「まあ、またあなたはお客さまの部屋で。
ここへは子供ひとりで
入ってはいけないと言ってあるでしょう」
ゼロス
「だってぇ。
ここからがいちばんよく見えるんだもの。
ねえ、いっしょにお外に出ようよ。
いいでしょう?」
神託によって生まれた神子、
ゼロスは先代の神子である父親によく似ていた。
せめて自分に似ていたら。
ゼロスの父親と、ずっと以前から
想い合っているあの女性……。
彼女の産んだ子供もまた父親似と聞いても、
ほとんど嫉妬らしい感情が
湧いてこないのは当然だ。
自分は少しも愛してなどいないのだから。
ゼロス
「母さま。早く、早く」
ミレーヌ
「待ってちょうだい。
おお、寒い」
この生活はいつまで続くのだろうか。
神子の母としての重責を
負わされるだけで、
神子自身でもなく、
神子と縁を切ることもできない。
常に教会から監視されるこの生活……。
ゼロス
「わあ、冷たいね。母さまも、
こうやって雪をうけとめてみてよ」
ミレーヌ
「本当。冷たいわね」
ゼロス
「母さま」
ゼロスが自分を見上げた。
探るような瞳だ。
この子はいつでも計っている……
私にどれほど愛されているのかを。
ゼロス
「母さま、大好き!」
だが、きょうは違った。
両腕を伸ばし、ゼロスは他の子供が
よくやるように母親に抱きついた。
雪を見て興奮していたのと、
一緒に遊んでもらったせいだろう。
そのとき、庭木の一本が不自然に揺れた。
とたんにゼロスはいつものように、
母親の背中側に回ってしまう。
ミレーヌが枝の揺れに
ハッと身を固くしたのを、
拒絶と勘違いしたのだった。
庭木の陰からまばゆい光が
発せられたのは、
ほんの一瞬のちのことだった。
彼女は絶叫し、その場に倒れこむ。
たまたま近くに
居合わせたメイドが数人、悲鳴をあげる。
ゼロスは、目の前で母親が倒れ、
その先の庭木の陰から男が走り去るのを
ただ呆然と眺めていた。
「神子さま!ご無事ですか!?神子さま!?」
メイドのひとりに体を揺さぶられ、
ようやく我に返る。
ゼロス
「あ……ああっ!
か、母さま。母さまぁっ!」
ミレーヌ
「……こんな、こと………。
私は……なんのために、
生きて、きたの……
いつか、こうなると………」
ゼロス
「母さま!?」
ミレーヌ
「おまえなんか……ゼロス」
ゼロス
「か、母さま……」
ミレーヌ
「おまえなんか、
産まれなければよかっ、た……」
~~~
゛おまえなんか、
産まれなければよかった……″
母の声が頭の中をぐるぐると回った。
裏切れてからもなお雪は降り続き、
白い頬に落ちた結晶は
またたく間に溶けて消える。
幼い少女の泣き声が聞こえた
~~~
ゼロス
「そういや、なんであのとき
女の子の泣き声なんかが
聞こえたんだろうな」
「まさか……」
「俺さまと暮らすくらいなら、
死んだほうがまし、か……」
「生きてさえいればいいこともある、
とう意見も出てるが……
さあ、どっちが本当だろうな」
妹を迎えに行こう。
~~~~~~~~~
ゼロス
「いくらなんでも、
土産持たせすぎでしょうよー」
セレスを迎えに行く話をしたとたん、
執事のセバスチャンが
たちまちのうちに用意して
みせたものだった。
まだまだ成長期のセレスの、
現在の体にぴったり
合うとしかおもえない、真新しい服。
色とりどりのキャンディーや、
ワイルダー家の゛戸棚ケーキ″
であるところの、
保存のきくフルーツケーキ。
他にも本や生花、
果ては執事が選んだとは俄に信じがたい
化粧品の類いまであった。
ゼロス
「ったく、あらかじめ
準備してたとしか思えないよな。
俺さま、ちゃっと行って、
ちゃっと帰ってくるつもりだったのに、
こんな船まで仕立てやがってよ~。
これじゃまるで、愛する妹を
迎えに行く優しいお兄さまじゃん!」
「……あいつのことだから、
鼻で笑うかもしれないよな……。
『お兄さま、そんなお土産で
私の心が動くとでも思いですの?』
とかなんとかいって……。
だいだい俺さま、
貢がれるのは慣れてるけど、
こういうの初めてだし………
はああっ、いっそ行き先をアルタミラに変えちゃおっかな」
「セレス………」
ゼロスが主のお話でした~~
けっこう飛ばしたけど、、
国王との会話とか
しいなとの会話とか、、、
全て小説参照、、、
OVA↓↓↓↓
ゼロスがこの親子を見て
自分が子供のときのことを
思い出す、、、↓↓↓
何年かたったあとのゼロス↓↓↓
現在のゼロス↓↓↓







