人生初の簡単な読書レビューを書いてみようと思います。
最近読んだのが 小川洋子 の 妊娠カレンダーという文庫本にある短編
「ドミトリイ」。
主人公の女性は単身赴任でスウェーデンに夫がいるが、自分も一緒に向こうで暮らす予定がある。
向こうで暮らす準備がととのうまでの間、彼女は家でパッチワークをもくもくと作る孤独な日々を送る。
―――――孤独
ある日幼馴染のいとこが、彼女の昔住んでいた学生寮を紹介してほしいと連絡をよこす。彼が寮に入るまでの間 一緒に住むことになる。
しかしその寮は何かに侵されていた。
寮の「先生」は両腕と片足が無い。
しかし彼の日常における身体の動きは素晴らしく美しい。
何不自由なく器用にこなす。
しかしその「先生」から昔ある生徒が消えてしまった事実を聞かされる。
自分が疑われてから寮からは人がいなくなってしまったのだという。
いとこの様子をみるために女性は寮へ度々へ向かうが、毎回いとこには都合があり会えない。
これは偶然なのか?不穏な感情を抱く。
寮の花壇には不思議な色のチューリップが咲く。「先生」と消えた生徒が一緒に植えたものだ。その周りには蜂が多く飛び交う。
「先生」は体が徐々に悪くなっており、女性は看病をするようになった。
ある日「先生」の部屋の天井の大きい染みから粘り気のある液体が女性の手に落ちてきた。
女性は これは血なんだと思う。
肺や心臓を肋骨に圧迫され、悪化の一途を苦しみ続ける「先生」。
消えた数学科の生徒。
いとこに毎回会えない謎。
不思議な色のチューリップ。
「病魔」にむしばまれ続ける寮。
この不穏がしずくを恐怖の血だと思わせる。
しかし実際に見てみると天井裏には非常に大きなハチの巣があった。
蜂蜜だったのだ。
彼女はそこへ手を伸ばし、蜂蜜はいつまでもその手に流れ続けていた――――。
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あれから「先生」や消えた生徒やいとこはどうなったんだろうと思うけど結末は書かれていません。
私なりの解釈ですが最後に見た蜂蜜は美しさの象徴で、彼女はそれをいとおしく思っている。
この物語の中でも美しいものはたくさん出てきます。
「先生」の脚、動きの一つ一つ、消えた生徒の指、いとこの野球ボールを投げるフォーム(想像)。
その全てが彼女にとって孤独から抜け出させてくれた大切なものです。
彼女が「先生」を看病する様子はとても
「先生」を大事にしているのが伝わってきます。
スウェーデンの夫からは綺麗な封筒で手紙が届き、
向こうへ行く準備をするよう具体的な内容で書いてある。
しかし彼女は準備をする気は起きず、「先生」らの事を考える。
その手紙も彼女を孤独から抜け出させてくれるものですが、
彼女を惹きつける要素はありません。
その要素とは何なのか――――――。
ううううううーーーん、分からない!
分かったらまた書きます。
誰か教えてほしい・・・・・・・・。