こんにちは!
合同会社Keyakiの五十嵐です。
本日は最近東京に進出している地方の人気チェーン店について経営側の観点から分析したのでご紹介したいと思います。
真面目な内容になっていますが、興味のある方はぜひご覧ください。
地方発チェーン店が東京に進出している理由
ここ1〜2年で特に話題になっているのは、「地方で圧倒的な知名度を持つソウルフード系チェーン」が東京へ進出するケースです。
話題になった地方発チェーン
① 資さんうどん(福岡県・北九州)
※写真はイメージです
1976年に創業者・大西章資が北九州市戸畑区でうどん店を開業したのが始まり。2018年にはユニゾン・キャピタル傘下で全国展開を本格化させ、2024年にすかいらーくグループ入りした。創業当初からの味と手作り文化を守りつつ店舗網を全国に拡大している現在もっとも話題性が高い地方チェーンの一つです。
2025年に東京1号店をオープンしましたが、オープン初日から大行列となり、SNSでも「ついに東京上陸」と大きな話題になりました。
② 因幡うどん(福岡県)
※写真はイメージです
福岡県民にはおなじみの老舗うどん店。2025年東京原宿に初出店し「やわらかいうどん文化」が東京で新鮮と話題になりました。
博多のうどんは「だしを食べる」と言われるほどだしを大切にしています。
そんなだしを生かし、絡みやすくするために麺はやわらかくなっているのが特徴です。
また、麺を茹で置きすることで、いつでもすばやく食べられるようにした博多商人の知恵でもあります。
③ 味仙(愛知県)
※写真はイメージです
名古屋名物「台湾ラーメン」の元祖。
たくさんある味仙の店舗ですが、実は5つの系統があることをご存知ですか?
かつて名古屋で中華料理店を営んでいた郭 宗仁(カク ソージン)、郭 汪蘭(カク オーラン)の子供たち5兄弟が、「味仙」としてそれぞれ開業したもの。
基本メニューは踏襲しながらも各々が独自で経営しており、5兄弟の個性はそのままメニューや味付けにも反映され、お店による特徴の違いを生んでいるのです。
なぜ東京へ進出するのか?
結論から言うと、「人口減少する地方から、人口が集中する東京へ市場を移すため」です。
主な理由を整理すると以下の通りです。
- 市場規模が圧倒的:東京都の人口は約1,400万人
- 情報発信力が強い:テレビ・SNS・インフルエンサーが集中している
- 地方出身者が多い:「懐かしい味需要」が大きいため
- インバウンド需要:観光客が全国グルメを探しているため
- FC展開しやすい:東京で成功すると全国展開しやすいため
などが考えられます。
さらに具体的な事例などを基に理由を深堀りします。
① 東京は「日本最大の広告塔」
例えば資さんうどんは、東京進出前からYouTube、TikTok、Xで話題になっていました。
しかし東京に実店舗ができたことで、全国ニュースで取り上げられるようになりました。
地方で10店舗増やすよりも東京1店舗の方が知名度向上効果が大きい場合があります。
② 地方は人口減少が進んでいる
日本の人口減少は特に地方で顕著です。地方だけで成長するには限界があります。
一方で東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏人口は約3,700万人と飲食チェーンにとっては巨大市場なのです。
※写真はイメージです
③ SNS時代は「ご当地グルメ」が武器になる
昔は「全国どこでも同じ味」が強みでしたが、今は逆です。
- 北九州のうどん
- 福岡のごぼう天
- 名古屋の台湾ラーメン
など、「東京にはない個性」が集客力になるのです。
※写真はイメージです
④ 東京で成功すると全国展開しやすい
資さんうどんは東京進出後、関東エリアで店舗拡大を進める方針を示しています。2025年には20店舗以上の新規出店計画も発表されました。
つまり、地方 → 東京 → 首都圏 → 全国という成長ルートを描くことができるのです。
今後東京進出が期待される地方チェーン
特に外食業界で「次は来る」と言われるのは、
- ラッキーピエロ(北海道)
- 牧のうどん(福岡)
- みよしの(北海道)
- ハンバーグレストランさわやか(静岡)
です。
特に「さわやか」は全国的な知名度がありながら静岡県内のみの展開を続けており、東京進出のたびに大きなニュースになる可能性があります。
飲食業界では現在、「全国チェーン化」よりも「地方の名店を東京へ持ってくる」流れが強まっていると言えます。資さんうどんの成功はその象徴的な事例です。




