第5話 『緊張は友達?』
とうとうこの時がきた。もう戻れない。
ヨシの緊張はピーク寸前だった。
―――ガチャ・・・
「おじゃましまぁす」
そう言って入ってきたのは 『ユイ』 という女の子だった。
「い、いらっしゃい・・・・」ボソッと返事を返したヨシは完全に固まっていた。
「じゃあとりあえずボーリング行こうぜ」
ヤスがこう言うと
「あ、いいねー!!久々にやりたかったんだぁ」
とユイが答える。
二人はけっこう前から遊んでいたらしく、お互いにバカにしたり笑ったり
とても仲の良い雰囲気だった。
『こいつら付き合ってるのか?』
そう思うほどだった。
車内には二人の会話だけが聞こえ、ヨシは運転に全てをかけていた。
続く
