お探し物は図書室まで
この作品は、私にとって
"今、出会うべくして出会った本"でした![]()
5つのストーリーで構成されていますが、
どのストーリーも良かった!
中でも、今の私が一番惹きこまれたのは、
『二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部』。
年齢が一緒と言うこと、二足のわらじを履こうとしてること、
そして、パートナーとの関係・未来。
「運命のタイミング」って言葉が、ものすごく好き。
主人公・諒の、アンティークショップをやりたい理由が、
私が昔から漠然と抱いている"何か"を、刺激してくれた。
「届けたい、介在したい。持ち主の元へ行くべきものが出会えるように」
お金がない、時間がないを言い訳に、
今じゃない、いつか・・・と先延ばしにして、考えないようにして。
扉を閉めて、ひょんなことで開かないように鍵までかけて。
でも、その扉をトントン トントンとノックしてくれた作品でした。
考えないように、忘れたように、
自分のことなのに、自身の心と向き合わないようにしてた・・・
そんな自分に否応なく気づかされました。
私にとっての今の一番の言い訳は、
『娘がいるから』
『育児優先』
だから、自分自身のことは後回しになって当たり前。
"そう思わないといけない"と思ってる。
赤ちゃんを生むと選択した以上、
生んで育てる以上、
自分の人生を優先することはもう許されないと思ってる。
そうじゃないのかな?
もっと、自分のやりたいことを考えてみても良いのかな?
この作品を読みながら、そんなことを思って、
そう思うだけで、涙が溢れた。
子供を生んで、育児していて、一番つらいこと。
子供を生んで、育児して、初めて気づいたこと。
"母親になると、私個人は消える"んだってこと。
自分の名前をフルネームで呼ばれる機会がなくなった。
どこへ行っても、娘中心。
「娘(○○ちゃん)のお母さん」でしかない私。
私の名前って何だっけ?とすら思う。
そこに生き甲斐を見出せる人もいて、本当にすごいと思う。
「子供のために生きている!」って自信を持ててる感じ。
そういう人には、2人以上お子さんがいる気がする。
私には無理・・・
私は、私でいたい。
でもそれはきっと許されないワガママで、情けないこと。
今の私に与えられた役割は、『母親』なんだから、
それを完璧にできないでどうする・・・
って、自分自身を『母親』枠の中に必死で押し込もうとしてる毎日。
でも、その枠って、何?
結局、自分が思う理想でしかない枠に、何の意味があるのかな?
自分で自分をどこまでも追い詰めてる。
ゴールなんか無いのに。
「枠の外に出たい!」って、心が叫んでるのは分かってる。
でもそれは母親としてダメなことだって、必死に聞こえない振りをしてる。
だって、お金もないし、時間もないし。
言い訳なんて、無限に湧いてくる。
できない理由、やらない理由。
『三章 夏美 四十歳 元雑誌編集者』のストーリーも、
娘を持つ女性の悩みに、激しく共感。
子供の存在を、私が人生を諦める理由にしてはダメだ。
この作品を読んで、そう強く強く思えた。
当たり前のことなのに、そんなことに気づけないくらい、
真っ暗闇の中を一人で歩いてたなぁと思った。
やってみようかな?と思いながら、時間がない・めんどくさいを理由に、
先延ばしにしていたことを一つ、実行してみた!
とっても小さいことかもしれないけど、何かが動きそうな気がした。
いや、小町さんならきっと、
「もう動き出してるじゃない」って、言ってくれるんじゃないかな?
と思ったら、ワクワクした![]()
あぁ、そうだ。
私は、人にこんなワクワクを届ける仕事がしたいって、
ずっとずーっと思ってたんだった。
就活の時、何度も何度も口にした。
『人に、夢と感動を与えたい』
自分が死ぬその時まで、与え続けていたい。
自分の人生において、もっとも大切なことを、
思い出させてくれた作品でした。
見ない振りはもうやめよう。
今ある時間で、今あるもので、私は私を生きる!
諦める理由探しはやめる!!
やりたいことは全部やる!!
もっと欲張る!!!
今出会うべくして出会った作品でした。
本当に本当に、ありがとう![]()





