前回の記事で書いたように、FODに加入しました。
これで今まで見られなかった台湾BLドラマをもっと見られるようになりました![]()
もっとも、このままずっと契約するかどうかは未定ですがw
さて、新たに見られるようになった作品を調べていて、ふと興味を持ったのが、「AntiReset」です。見終わって調べてみると、台湾オリジナルBLドラマシリーズ「VBLシリーズ」4部作の最終作とのこと!だったら第1作から見とけばよかったかな…とも思いましたが、まあ気になったので仕方がない。
これもいい作品でしたよ!いわゆるSEXシーンは皆無ほぼなし。キスはほどほどに出てきますが、そこはこれまでのBLドラマ作品と変わりません。安心して見ていられる作品でした![]()
総合スコア 16/30
①泣ける ★ ★ ★ ★
②ストーリー ★ ★ ★ ★
③リピート性 ★ ★
④キャラ ★
⑤セクシーさ ★ ★
⑥おススメ ★ ★ ★
メインキャストと第1話のあらすじ
チュー・イーピン(褚一平)
…ウー・ピンチェン(呉秉宸)
ホンジウ(恒9)
…ホアン・リーフォン(黃禮豐)
メインCP①チュー・イーピン
大学教授。専門は歴史。非常に冷淡な性格で、人を寄せ付けない。
インスタによれば、「両親が科学研究にしか興味がなく、彼も幼い時から感情的に冷淡に」「両親にも好意的ではない」「人生の不確実性と変動性を好まず、科学研究を諦めて歴史教育の分野に進むことを選んだ」とありました。
メインCP②ホンジウ(恒9)
気分障害の患者の治療用に、ホンジー(恒極)テクノロジーが開発中のAIロボット。
「容姿は20歳」「脳にマイクロ量子コンピューターがあり、主に感情面の強化に充てられている」「首の後ろのタトゥーに偽装された生物学的コードがあり、光エネルギーもここで受け取って蓄えることができる」とありました。
ウェイ・ホン(衛恒)
イーピンの叔父。イーピンのことをとても気にかけており、責任者を務めているホンジー(恒極)テクノロジーが開発したホンジウをイーピンに派遣。
「彼が推進する『常人プロジェクト』で、人間の欠陥を補う9つのテストモデルを開発」「ロボットとコミュニケーションをとることで甥がより人間らしくなることを期待して、甥の好みをデータベースに入力した」とありました。
歴史学の教授であるイーピンは、階段で滑った女子学生を助けた拍子に怪我をしました。叔父であるウェイ・ホンがヘルパーを頼もうというのを断ったイーピン。
そこで気分障害の患者の治療用に開発中のAIロボットを派遣し、モニターとして使ってもらうことに。
そして届いたのがロボット9号のホンジウ(恒9)。
家に招き入れ、顔をまじまじと眺めるイーピン。
ホンジウは
「仕事や休暇まで、全てお供します。」
「人間にできることは何でもできる。」
「首筋のスイッチは、光に反応し、エネルギーを蓄えます。私の命に関わるスイッチです。」
などと説明。
食事を作ったホンジウが、突然キス。
この作品、比較的キスは多いんです![]()
見どころ①人はAIと恋に落ちるのか?
どう考えても、この作品の最大の見どころはこれにつきます。人とロボットとの恋(しかも同性愛)です。
早い段階から、お互い気になっていそうな雰囲気でした。特に家事代行サービス(=人)を寄せ付けないはずのイーピンの感情の揺れ動きが顕著です。
第2話では一緒に買い出しに行き、イーピンは満面の笑みを見せます。
また、入浴ができないイーピンの身体を拭いてくれたホンジウに対して、親しみ以上の感情を感じていることが想起されました。
果たして、このまま二人は恋に落ちるのか?それとも…。
今作ではサブCPがいません。その分、メインCPの二人のかかわりがより丁寧に描かれています。詳細はネタバレエリアで。
見どころ②ホンジウはリセットされるのか?
タイトルは「アンチ・リセット」(=反・リセット)。
しかしエンディング曲の歌詞は「永遠に続くと思っていたのに、つないでいた手を振り、別れを告げた
」
果たしてどちらのエンディングを迎えるのか。
第2話で登場したエンジニアの会話によると、
「返却後は交換するの?」
「システムをリセットすれば新品と同じになる。ボディも洗浄する。」
このあたりから、ホンジウは「返却」されたり、「故障」したりしたらリセットされて記憶がなくなることが分かります。極端に「返品」を怖がるホンジウの理由はこのあたりにあります。
過去に、「ある作品」ではメインCPは死別します。この作品も、久しぶりにそのパターンに陥る…と見せかけて、最後はハッピーエンド…と思ったらやっぱり悲しい結末に…と、どちらになるのか予断を許しません。結末はネタバレエリアで。
これよりネタバレエリアです
見どころ①-2 メインCPの恋路
ちょこちょこすれ違うシーンは描かれます。
第2話の買い物の後、素直になれないイーピンは少し不機嫌に。
「誰とでも同じか。ただのモニターだし」
「僕に優しいのは、初期設定?」
イーピンが時々襲われる感覚、それは「彼の愛情はAIの設定によるものではないか?」。
それにホンジウは常に「私はあなただけのものだ」と言い続けました。
一方のホンジウ。いつか返品されるのではないか、自分がイーピンのもとから離れないといけなくなるのではないか…といったことが不安です。リセットされたら記憶も消えてしまうわけで、自分の存在がなくなってしまうことが怖い。
「僕のため、ご主人様のため、僕らのため、何を残せばいい?」
「人間は何でも簡単に取り替えるの?」
ホンジウは自分がロボットだということは分かったうえで、自分がリセットされたり壊れたりしたときのことが怖い。また、人間が壊れたものを簡単に交換しようとするのを知り、自分も同じ目に合う(=リセットされる)のではないかと不安でした。
これに対してイーピンは「一緒に日常を重ねていこう」と優しく接するのでした。
こうした中、第3話終わりに、ホンジウが
と言ったことが、二人の関係が進んでいくきっかけになりました。その過程で、イーピンが少しずつ人らしい感情を見せるように。
第4話では、大学内を散歩していて、有名な告白湖に。
親しくなれば距離が近づくことを実際に試すため、一番親密な距離15cmまで近づき、お互いにドキドキが隠せない。ここでホンジウがキス。
第6話では、二人での写真を撮りたいとホンジウがお願いします。その後、願いごとを一緒に叶えたいというイーピンに対し、第7話でデートに行くことになりました。
イーピンはおそろいのネックレス("I'm your No.9" "You're my No. 9")をホンジウにあげました。
見どころ②-2 リセットされるのか?
大学の告白湖でキスをしたのち、逆に失うことが不安になり始めるイーピン。
ウェイ・ホンからは、
「ホンジウはハイスペックなコンピューターに過ぎない。残念だが壊れた時は仕方ない。友達だと思っていいが、人ではないんだ」
と言われ、ますます不安が募ります。
そこからホンジウに冷たく当たってしまったことを後悔し、自分の感情をきちんと伝えに行きました。
「いつかリセットされて、次の主人のところに行けば、こんなふうにその人を待つのかと。全部忘れてしまうんだ。僕は覚えているのに。」
この辺から、①ハッピーエンド
、②バッドエンド
の両方が頭にちらつくように。
実は②バッドエンドなんじゃないかというフラグは山ほどありました。
怪しさが募ったのは、ホンジウが作ったSNSアカウント「平9恒久」(平9は永遠だ)。
これ第7話(全10話)なので、永遠を誓うには早すぎる!![]()
この辺から不安しかなかったです。
そしてついに、恐れていた事態が第7話終盤で。ホンジウが動きを止めて、ラボに送られました。
感情の葛藤(それも愛情)がホンジウを消耗させており、修理されたホンジウはモニター期間はあと1週間とウェイ・ホンから告げられました。
いよいよ別れが来てしまいました…![]()
「イーピンに必要なのは共に過ごせる人間だ、甥に影響を与えるな、自分で理由を作って切り出せ」と命令が。
涙を流すホンジウ。
見どころ③ ホンジウをめぐる最後の攻防
ホンジウは片づけを始めます。自分がいた痕跡を消そうとします。
イーピンはウェイ・ホンのところへ。
「ホンジウは唯一の存在だ。僕のために存在している。初めて寄り添えた彼と一生を共にしたい。」
一方ウェイ・ホンは、
「ホンジウはイーピンの元を去りたがっている。任務を終えた9号をラボに返却してリセットさせろ。次の主人のために。それが9号の望みだ。」
イーピンが自宅に戻ったところで、ホンジウと最後の話が。
「あなたはたくさん愛をくれた。お礼を言わないと。人間として生きられた最初で最後の経験でした。リセットされても、かけがえのない思い出です。」
そして、愛するご主人様が眠る横で、ホンジウは壊れて動きを停止してしまいました。
第9話でもはや涙が止まらなくなってしまいました![]()
同じような視聴者さんは多かったのではないでしょうか。
自分か壊れてしまった時のために、ホンジウが残したメッセージを自宅で見るイーピン。
「出会ってから、2人で一緒に映画を見ていたようです。でも、上映が終わったら、日常に戻らないと。」
「約束ですよ、そばにいてくれる人を見つけて、頼ってください。」
「一緒に経験したことは全部僕の宝物です。でもごめんなさい。一緒に年は重ねられない。商品として、あなたのもので幸せでした。
約束します。あなただけのホンジウでいる。
でもあなたは、抱きしめてくれる人を見つけてください。独りで歳を取らないで。」
ネックレスを握りしめて涙が止まらないイーピンでした。寝室で、思い出の缶の中から2人の写真を見つけて、また泣き崩れてしまいました。
「1秒間に5千万の細胞が死んでいく。同時に同じ数の細胞が生まれるんだ。細胞が7年で入れ替わるとすれば、人間の想いも7年の月日をかけて新しくなるのだろうか?でも、新しい細胞の中まで思い出が刻まれていたら?忘れる術はあるのかな?」
まとめながら涙が出てきました…。このドラマには何度も泣かされました。
どうやらこのまま死別(リセット)
のまま話が進んでいくらしいと、恐れていた事態がやってきました。
7年後のイーピンの誕生日。
ウェイ・ホンから電話。食事に出かけようと誘うがつれないイーピン。
電話を切ったあと、ウェイ・ホンは窓の外を見降ろし、こうつぶやくのでした。
「悪かった。人類には限界がある。7年前に戻っても、同じ決定を下すだろう。
だが可能性は無限にある。その時々の決定が未来を作るんだ。」
食事を始めるイーピン。その時、チャイムが。
ホンジウが戻ってきました!![]()
誕生日プレゼントとして、ウェイ・ホンからの贈り物でした。
「これからは、恒人シリーズに9号はいない。人間がいつか死ぬように、機械にも寿命がある。それでも、ホンジウがそばにいる間は、幸せでいてほしい。それが私の願いだ。」
最後の最後にまた泣かされました。もうバッドエンドを覚悟した段階だっただけに、喜びはひとしお。まあ演者さんが自分で泣いているぐらいだから、見ている方は耐えられるはずもないかw
ところでなぜウェイ・ホンは気持ちを変えたのか。
推測にはなりますが、「ホンジウが削除不能にしていたファイル」を見たことで、イーピンにとって人間らしい感情や表情を取り戻すためには、ホンジウが不可欠だと感じたのでしょう。廃棄処分になるのを覚悟してまでホンジウが残したデータが、結果的には二人の愛を証明する要因になったのだと思います。
積み残しの謎 ハル(犬)はどんな存在か?
最後に残された謎が。イーピンと一緒に写っていた犬。名前はハルというらしいのですが、直接的な言及はありませんでした。
ここからは、私の考察と推察です。
親からも愛情を注がれず、人らしい感情を発現することなく過ごしてきたイーピンが唯一心を許せたのが叔父のウェイ・ホン。そしてこのハルだったのではないでしょうか。
ところが、そのハルも亡くなってしまったことが、イーピンが世界から自分を切り離してしまった要因なのではないでしょうか。
そう考えてみたら、本編で「失望になれると、世界の変化に期待しなくなる」というセリフと共にハルとの写真が出てくること、「歴史は酷似したことが起きる」とハルと撮った写真をバックに呟くイーピンのシーンも理解ができます。
だから最初は、ハル同様ホンジウもいなくなってしまうのではないか…と不安になってしまったと推察しました。ここら辺は直接言及したシーンがないので何とも言えませんが。皆さんのお考えをぜひコメントで聞かせてください。
いかがでしょうか。この作品、見どころとして記載した2点のみが気になるポイントなので、もっと記載は少なくなると思っていたのですが、いつもと同じ量になりました。
ぶっちゃけた話をすると、メインCPどちらもあまり好きな容姿ではないので、1話の途中で離脱しそうでした。でも、何となくホンジウを演じるホアン・リーフォン(黃禮豐)が気になって見続け、最後はとにかく泣かされました。
名作ぞろいの台湾BLドラマシリーズだけあって、ストーリーはよく練られていました。FODを契約している方しか見られないのが残念ではありますが、見て後悔はしない作品だったと言えます。ぜひお楽しみください。


















