はぁ…
たった今、ヤツが仕事に行った。
私はいつまでもつか…
その結果は昨夜、すぐに
出てしまった。。。💧
昨夜、ヤツは夕食後、しばらく書斎で仕事をして
その後はリビングでまた録画の映画を見始めた。
私はすぐ近くのダイニングテーブルで
パソコンで仕事。
私はヤツに背中を向ける位置。
映画も視野に入らない。
お互い、近くにいるけど別々のことをする。
それでもたったドア一枚隔てただけだけど
書斎とリビングに別々にいるよりは
ずっと気持ちが和らぐ…
やっぱりこの方がいい…
離れているのはいやだ。。。
映画を見終わったヤツは
意外に早い時間にシャワーを浴びた🚿🚿
いつもは寝る直前だから
もう寝るのか?
まだ10時過ぎなのに?
私はどうしようもない気持ちを抱えたまま
きょうも一人で眠れぬ夜を過ごすのかと思うと
頭がどうにかなりそうだった。
そしてヤツはそのまま寝室に入った。
え?
こんな状態のまま寝るの?
寝室の前に立つとドアの隙間から灯りが洩れている。
ドアを開け、寝ながらスマホを見ているヤツに言う。
「これからどうするの?」
「どうするって、まぁ、普通にやっていくしか
ないんじゃない?」
「普通って何?どういうこと?」
「だから、今まで一生懸命努力して、普通の夫婦より何倍も密度の濃い時間を過ごしてたのにこうなるんだから、また普通に戻ればいいんじゃない?」
「普通ってどういうことよ?
何もしないってこと?」
「まぁ、わからないけど今までみたいに努力せず、普通にってことかな?それがどういうふうになるかはわからないけど、とにかく今までの努力は無駄だったわけだから、とりあえずやめてみるよ。」
「何それ… じゃ何もしないってことなのね?」
「かもね… … …」
「◯◯(世界遺産巡り)旅行はどうするの?」
「もうキャンセルできないからそれは行くけど。」
「こんな状態で行くの?」
「僕は行くよ」
(でしょうね、もともと自分が行きたかっただけだから。私のことはどうでもよかったんでしょうから)
「こんな状態で一緒にいるなんて無理…
生殺しじゃない。
それなら
り … (生唾ゴックン)… りこ…
私 出ていく… 」
最後は消え入るような声になってしまったけど
ヤツがどんな表情か、見ることができなかった。
ヤツは何も言わない。
いつも大事なところでは何も言わず無視…
私が何を聞いても何も答えてくれない。
(私、出て行くよ?!何も言ってくれないの?!)
時間だけが過ぎ
こんな残酷な状態が
永遠に続きそうな気がして
次の瞬間のことがもう何も考えられず
私はついに
ヤツの「無視という拷問」に屈して
結局
全面降伏…
してしまった