夫はなぜ不倫したのか。



発覚直後から終始一貫
「自分は悪くない。
   Mが僕を拒否し続けたのだから
   不倫しろと言われたも同然だ。
   不倫なんてみんなしてる。
   たとえ結婚していても
   他の人を好きになるのは自然なことだ。
   彼女を本当に愛していた。
   それのどこが悪いんだ。」
と言い続けた。



このところ秋の旅行の最後以来
夫とこの件で言い合っていない。
もう2ヶ月半以上。



このまま私たちはもう
夫の不倫のことで
互いに傷つけ合うことはなくなるのだろうか。



私はいまだに夫を許すことはないが
夫はもう忘却の彼方に忘れ去ったのだろうか。












女はなぜ私の夫と不倫したのだろう。



自分の夫に不倫され、私同様モラハラを受け
そんな時、私に拒否され寂しかった私の夫に
言い寄られ、寂しさを埋めるために
不倫したのだろう。



きっと女にとっては私の夫でなくてもよかったのだ。
たまたま夫に不倫されてどん底の時に優しくされ
その優しさにすがってしまったのだろう。











1人でどうしようもなく辛くて寂しいとき
ふと優しくしてくれる男がいたら
すがりたくなる気持ちもわかる…



痛いほどわかる。



きっと私の夫でなくてもよかったのだ。



そして、女は
私には何の恨みもなかったのだから
私を傷つけたくて夫と不倫したのではない。









結果として、私は深く傷つき
一生その傷は癒えることなどないけれど。



時間薬なんて有り得ない。



女は去年、発覚後1年経って私に呼び出されたとき
私に向かってこう言った。



「この時期になるとどうしても思い出して
   しまいます。」と。



この時期になると思い出す?



それじゃそれまでは忘れてたのか?



女にとってはその程度のことなのだ。



女よりはるか年上の
大してイケてるわけでもない
化けの皮をはがせば女の夫と同じモラ夫となんか
好き好んで不倫したわけではないのだ。



たまたま不倫された辛さを相談したら
そこにつけ込んだ夫に言い寄られ
女はそれを断る強さを持ち合わせていなかった。



きっとそれだけのこと。




不倫するような奴らは
そんな単純な流れで
家族を裏切り
平然と自分の欲望を貪ることができるのだ。



きっとそんなくだらないことだったのだ。



夫も女も
きっと思い出したくもない
汚い出来事だったのだろう。



きっとそうに違いない。




不倫なんて
所詮そんなもの