発覚後、眠れず食べられず、
体重は1〜2ヶ月で15キロ近く落ち
それでも生きていかなければならず
生まれて初めて心療内科を受診。



「鬱」の診断の元に眠剤や抗不安薬が
処方された。



私は発覚後も在宅ながら仕事と
月数日の義母のお世話、
毎月夫の赴任先を整えるための移動など
活動量は変わらない上に
二十数年ぶりの自宅の引越し準備と片付けを
ほぼ1人でしなければならず
体力的にも限界を超えていたのに
さらに同時進行で夫の不倫発覚と
その後の水面下発覚…



心も体も  文字通りボロボロ
疲れ果てていたため、入眠にはさほど問題なかったが
ほぼ2〜3時間で目が覚め
その瞬間からまた狂おしいほど
頭が冴え不倫のことでいっぱい
そして動悸、吐き気、頭痛…



処方された眠剤は、朝まで眠れるよう長時間型。



でも何日飲んでもほとんど睡眠に変化はなかった。



それどころか昼間も頭痛などに悩まされ
医師に別の薬を処方してもらう。



が、新しい薬も抗不安薬も
飲んでもほぼ変化はなかった。



鬱の方や断薬されている方のブログを拝読し、
薬の功罪を知る。



そして私は薬をやめた。



そのせいでいつも壊れて
夫に酷いことを言ってしまうのかもしれないが
なんとかこのまま自力でがんばろうと思う。



もちろん、急性期や命にかかわるような状況では
薬は大いに助けになる。











毎月お世話している義母は
以前は薬を自分で管理していた。



病院も何十年来の古い知人。
特に何も考えずお任せ状態だった。



ところがあれほどしっかりしていて
社会的活動も忙しくこなしていた母の様子が
少しずつおかしくなる。



朝もようやく起こして朝食を摂らせても
食べ終わるとすぐに眠いとベッドに入りたがる。



薬も飲み忘れや飲みすぎ(?)が目立ち
ひどい時は眠剤を飲んで寝たのに
夜中に起きてまた飲んだり…



薬の管理をヘルパーさんにお願いすることを提案しても、義母はがんとしてきかない。



管理できないことを認めたくないのだ。



睡眠異常が続き、日常生活にも支障をきたし、
体調も悪化、全てに意欲をなくしていった。



QOLはどんどん低下し
若い頃からずっと活動的に過ごしていたのを
見ていた家族もつらかった。



そんな時、薬剤師の友人に何気なく
義母のことを話すと
処方されている薬を調べてくれた。



友人の意見は老人にはおそらく合わない
(強すぎる?)のでは?
と言って別の薬を勧めてくれた。



恐る恐る病院で変更をお願いして
骨折入院を機に管理もヘルパーさんにお願いする。








薬を変更して数ヶ月



義母はもう朝から眠いと言うこともなく
夜も(薬のお陰で)ぐっすり眠り
昼間の生活の質がグッと向上した。



体調もすっかり良くなり
健診の結果も毎回まったく問題なし。
(認知症は横ばい状態ながら進行は食い止められてい      る)



あのまま以前の薬を続けていたら
と思うとゾッとする。



体調だけでなく、義母の生活
すなわち限られた残りの人生の質、
長さまでも本来得られるものを
得られなくなっていた可能性もある。



薬は正しく服用すれば命を永らえ
生活の質も向上する反面、
正しい処方や服用がなされなければ
それと反対の結果を招く。





薬に関しては素人ながら
薬の功と罪を改めて思う…




精一杯生きてきた義母に



尊敬と同情と労いの気持ちを捧ぐ。